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私の名前はミア。
父と共に様々な国を旅する商人だ。
今日はクルタ族の拠点へ、いつものように馬を使って移動している。
もうすぐ会える、クラピカに会える。
そう思うと胸が躍り、思わず頬が緩んでしまう。
浮かれ気分の私に父が笑いかけ
「なんだ、そんなにクラピカに会えるのが嬉しいのか?」
「!!ーーーっもうお父さんったら!!!馬鹿じゃないの!!」
いけない、どうやら顔に出てしまっていたらしい。
いたずらげに笑う父を横目に私は、はやる気持ちを抑え、気を紛らわせようとあたりの景色に目を向けた。
いつもと変わらない風景なのに、どうしてこんなに輝いて見えるんだろう。
ーーーー
「こんにちは。今日もいつものを持ってきたよ。」
「ああ、すまない。いつも悪いな。」
長老はそう言い、父は荷物を馬から下ろす。私たち商人は基本的に一つの場所には留まらない。しかし旅をする中で親交をもった国や民族は大切にする。クルタ族もそのうちの一つで、生活に欠かせないものから火薬まで、様々なものを売る。そしてクルタ族側からは、主に伝統的な工芸品を買い取るというのが長年の取引である。
私が物心ついた時には既に始まっており、その頃から金髪の少年、クラピカに密かな想いを募らせていた。
父が取引をしている間、私は拠点に目を配った。
(クラピカどこかな...)
きょろきょろとあたりを見渡すと、テントの中からあの黄色の頭がひょっこりと出てきた。
「ミア...!なんだ来ていたのか!」
「うん、久しぶり!」
半年ぶりくらいに見たクラピカは以前よりも背が伸びていて、頭ひとつぶん差がついてしまった。
「クラピカまた大きくなったんじゃない?」
「はは。もうミアを抱っこできるくらいにはな。」
そう言ってクラピカは私を抱き上げ、子供にやるように
「ほら、たかいたかーい!」
と少しからかうような声色で私を上下する。
「子供扱いしないでーーー!!!」
と手足をぶんぶんして抵抗していると、
「クラピカー!すっごい場所見つけたんだ、来てよ!」
と遠くからパイロが走ってきた。
「ん…?なんだ、ミアもいるじゃん!2人とも来て来て!」
と言ってパイロは私たちの手をぐいぐい引っ張っていく。
そんな中、ミアは先ほどの抱っこを思い出しては、
(クラピカは私の事、やっぱり子どもとしか思ってないのかな…)
と1人で頭を悩ませるのであった。
父と共に様々な国を旅する商人だ。
今日はクルタ族の拠点へ、いつものように馬を使って移動している。
もうすぐ会える、クラピカに会える。
そう思うと胸が躍り、思わず頬が緩んでしまう。
浮かれ気分の私に父が笑いかけ
「なんだ、そんなにクラピカに会えるのが嬉しいのか?」
「!!ーーーっもうお父さんったら!!!馬鹿じゃないの!!」
いけない、どうやら顔に出てしまっていたらしい。
いたずらげに笑う父を横目に私は、はやる気持ちを抑え、気を紛らわせようとあたりの景色に目を向けた。
いつもと変わらない風景なのに、どうしてこんなに輝いて見えるんだろう。
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「こんにちは。今日もいつものを持ってきたよ。」
「ああ、すまない。いつも悪いな。」
長老はそう言い、父は荷物を馬から下ろす。私たち商人は基本的に一つの場所には留まらない。しかし旅をする中で親交をもった国や民族は大切にする。クルタ族もそのうちの一つで、生活に欠かせないものから火薬まで、様々なものを売る。そしてクルタ族側からは、主に伝統的な工芸品を買い取るというのが長年の取引である。
私が物心ついた時には既に始まっており、その頃から金髪の少年、クラピカに密かな想いを募らせていた。
父が取引をしている間、私は拠点に目を配った。
(クラピカどこかな...)
きょろきょろとあたりを見渡すと、テントの中からあの黄色の頭がひょっこりと出てきた。
「ミア...!なんだ来ていたのか!」
「うん、久しぶり!」
半年ぶりくらいに見たクラピカは以前よりも背が伸びていて、頭ひとつぶん差がついてしまった。
「クラピカまた大きくなったんじゃない?」
「はは。もうミアを抱っこできるくらいにはな。」
そう言ってクラピカは私を抱き上げ、子供にやるように
「ほら、たかいたかーい!」
と少しからかうような声色で私を上下する。
「子供扱いしないでーーー!!!」
と手足をぶんぶんして抵抗していると、
「クラピカー!すっごい場所見つけたんだ、来てよ!」
と遠くからパイロが走ってきた。
「ん…?なんだ、ミアもいるじゃん!2人とも来て来て!」
と言ってパイロは私たちの手をぐいぐい引っ張っていく。
そんな中、ミアは先ほどの抱っこを思い出しては、
(クラピカは私の事、やっぱり子どもとしか思ってないのかな…)
と1人で頭を悩ませるのであった。
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