短編“未満”小説『冷静発狂 1.発狂より』

【冷静発狂 1.発狂より】


頭の中は冷静なのに、何故か苛立って物を投げまくった。
僕は、発狂しているのかもしれない。
でも、発狂ならなんでこんなに冷静に考えが進むんだ?

「あははははは、あっははは、あはははは、はははは、げほっ、あははっ、は、」

僕は誰だっけ、僕は、No.02、あ、それはコードネームだ。
僕は、僕は、藤咲、満、だ。
でも、何か違う、違う、違う、でも、No.02、も違う、気が、するんだ。
そうだ、僕、は、多分、今、チサツ キョウ、かも、ね?

「はは、はっ、ははははは…っく、げほっ、ゴホッ、っう……うう……」

僕は今発狂しているのかもしれない。
頭の上には、立てかけるタイプの鏡だ。
僕はこれで僕の頭を殴っている。
そう言えば昔も、こんなことしたっけなぁ。
でもね、おかしいんだ。
こんなに頭を殴っても、腕には傷痕一つない。
僕は何がしたいんだろう。
なんで笑ってるんだろう。
泣きたかったんじゃ、なかったっけ?

あぁ、折角だから文章を書こう、そうだ、本当は誰かに見せたい気もするけど、誰にすりゃあ良いのか分からないもんね。

『20XX/11/12
爆発の半面、酷く冷静。
たすけて
薬品は身体に良い
猫殺したい
人殺したい
もう終わった
死にたい
でもリストカットすらできない
笑えた
笑える
笑える
笑える大丈夫泣かないわ絵r食える』

今なら人も殺せそう、だって、未来は閉ざされたし。
近所で猫を殺るのもいいな、蹴りあげるだけでもいいかな、殺れそうだ。

『20XX/11/12
半分は妙に冷静だからだ多分大丈夫なんだろう
かhっcp;おいうjkcwdkjsiu』

発狂、ってどういうものだろう。
今の僕は当てはまるのだろうか?
あぁでも、僕は、こんなにも冷静。

あぁ、喉が渇いたなぁ。

『20XX/11/12
水道水飲んだ
もう怖くない
冬は水道水がおいしい』

もう、冬だなぁ。
胃が冷たいよ。

『20XX/11/12
何d回が冷たい何
胃の中で薬品が動いてるんだ
冷たい冷たい冷たい胃冷たい』

あぁ、今部屋で、誰かの声。
ほっといて、触らないで、やっと落ち着いてきたんだ、ねぇ、触らないでよ、声をかけないで。
あ、でも、独りでこれも滑稽だな、滑稽滑稽。

僕、なにがしたいのか分からないよ。


End.
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