Re_そして僕らは嘘を突き通す
そして、その日の午後。
今度は会議がある訳ではなかったが、平和に暇を持て余したのか、前日と同じ面々が此処、科学省の中にある会議室の一つに集まっていた。
今日もまたメイルは皆に特製の手作りケーキを配り、オペレーター達はそれを食べながら談笑し、ネットナビ達もモニターの中で顔を合わせる。
始めにガッツマンがプラグインし、次にグライドがプラグインし、アイスマンがプラグインしたと思ったら、最後にロールがプラグインしてきた。
そしてアイスマンが何故かブルースに懐き、グライドがそれを微笑ましく見守り、ガッツマンがロックマンに勝負を申し込む中、ロールはサーチマンに声をかける。
「サーチマン!」
「ん、なんだ? ロール。」
サーチマンが振り向いた先のロールは、何故だか少しだけ不機嫌そうな顔をしていて、それを疑問に思ったサーチマンは小さく首を傾げた。
するとロールは、自分の腰の両側を手で掴んで、明らかに怒っています、威圧感を出したいのです、とでも言いたげなポーズをとると、
「昨日も言ったけど、私とメディが付き合う事なんてぜーったい、無いんだからね!」
突如前日の話題を蒸し返したロールを見て、それまでそれぞれ別の事をしていたブルース達が一斉にクスクスと笑いだした。
正直な所、ロックマンとサーチマンは笑いだせるような気分ではなかったが、それでも二人は形だけ、笑みを作る。
特に、話題を振られたサーチマンは笑わない訳には行かず、クスクスと言うよりも、アハハハハ、と少し大袈裟に笑った。
「ハハハ、分かった分かった、そうだな、それは絶対に無いな。」
絶対に無い、という否定の言葉に微かに胸が痛むロックマンだったが、それでもロックマンはブルースやグライド達と同じように、ロールの発言を面白がるような笑みを浮かべる事を止めはしない。
いつか理解してもらえたらいい、そんな夢を見ながらも、それはきっと至難のわざだと、目前に迫る現実を見据えて、ロックマンは一点の曇りも無く綺麗に嘘を吐き、それを突き通していた。
End.
今度は会議がある訳ではなかったが、平和に暇を持て余したのか、前日と同じ面々が此処、科学省の中にある会議室の一つに集まっていた。
今日もまたメイルは皆に特製の手作りケーキを配り、オペレーター達はそれを食べながら談笑し、ネットナビ達もモニターの中で顔を合わせる。
始めにガッツマンがプラグインし、次にグライドがプラグインし、アイスマンがプラグインしたと思ったら、最後にロールがプラグインしてきた。
そしてアイスマンが何故かブルースに懐き、グライドがそれを微笑ましく見守り、ガッツマンがロックマンに勝負を申し込む中、ロールはサーチマンに声をかける。
「サーチマン!」
「ん、なんだ? ロール。」
サーチマンが振り向いた先のロールは、何故だか少しだけ不機嫌そうな顔をしていて、それを疑問に思ったサーチマンは小さく首を傾げた。
するとロールは、自分の腰の両側を手で掴んで、明らかに怒っています、威圧感を出したいのです、とでも言いたげなポーズをとると、
「昨日も言ったけど、私とメディが付き合う事なんてぜーったい、無いんだからね!」
突如前日の話題を蒸し返したロールを見て、それまでそれぞれ別の事をしていたブルース達が一斉にクスクスと笑いだした。
正直な所、ロックマンとサーチマンは笑いだせるような気分ではなかったが、それでも二人は形だけ、笑みを作る。
特に、話題を振られたサーチマンは笑わない訳には行かず、クスクスと言うよりも、アハハハハ、と少し大袈裟に笑った。
「ハハハ、分かった分かった、そうだな、それは絶対に無いな。」
絶対に無い、という否定の言葉に微かに胸が痛むロックマンだったが、それでもロックマンはブルースやグライド達と同じように、ロールの発言を面白がるような笑みを浮かべる事を止めはしない。
いつか理解してもらえたらいい、そんな夢を見ながらも、それはきっと至難のわざだと、目前に迫る現実を見据えて、ロックマンは一点の曇りも無く綺麗に嘘を吐き、それを突き通していた。
End.