謎会話ログ≪1≫

【注意:彼は女性です】


女子生徒「あっ、あの!Search先生っ!」
Search「何だ。」
女子「こ、これっ!Search先生に読んで欲しいって言いますかぁ、受け取って欲しいっていーますかぁー……(※薄ピンク色の封筒を差し出す)」
Search「……学校へ対する要望なら私よりもお前の担任か学年主任、或いは事務の」
女子「えっ?違いますっ!これはそーいうのじゃなくってぇ……もうっ!!Search先生なら分かるでしょ!?」
Search「……いや、全く分からない。」
女子「そうやって何人の女の子を泣かせてきたんです!?もうっ、カッコイイ上に罪なヒトなんだからぁっ!!(※ニヤケ顔で赤面)」
Search「(罪……この生徒はDirty Bloodの事を知っているという事か?だとすれば、上官への報告が必要に――)」

満「あれっ、Searchちゃんと……3年1組の××さんだよね?そんな所でどうしたの?」
女子「……んっ?」
Search「満か。」
満「Searchちゃん、3時限目は上の階で授業でしょ?そろそろ一度職員室に戻って準備を」
女子「ちょ、ちょっと待って?えっと、そこの青スーツの先生?」
満「僕は藤咲だよ。それで、どうかした……って、あ……君の右手のそれ、もしかして……」
女子「あ、あの……Search先生にちゃん付け、って……どういうご関係でぇ……?」
満「えっと……それは中学時代の同級生、なんだけど……それより君、それの右手の封筒って、その……異性に好意的感情を伝えるアレ、だよね?」
女子「ハ、ハイ……」
Search「……あぁ、それは恋文、もしくはラブレターと呼ぶ物か。」
女子「ふぐっ!」
満「Searchちゃん、露骨だなぁ……って、そんな事はどうでも良くて!その……それがそういう物なら、君は一度考え直した方が良いよ?」
女子「それって、ま、まさか……」

満「……うん、Searchちゃんは女性だからね?」

女子「やっぱりぃ!?」
満「『やっぱり』は僕達の台詞かな……今までの子達と同じく、君も気付いてなかったんだね。」
Search「そういう事か。」
女子「あ、あ……ありえないんですけどぉー!?何なの!?あたし達のコト、騙してたの!?」
満「いや、それはSearchちゃんが騙していたんじゃなくて、君達が勝手に勘違いを」
女子「ハァ!?マジありえないんだけど!!女のクセにイケメン気取ってんじゃねぇよ貧乳ドブス!!マジないわ!!死ね!!」
満「何その物凄い矛盾……って、あ、行っちゃった……Searchちゃんは何も気取ってないし、アイツの思い込みが馬鹿だっただけの事なのに……女性だって分かった瞬間から盛大に罵るなんて、今までの中で一番低俗な奴だったね……Searchちゃん、お疲れ様。」
Search「疲れてはいない。」
満「アハハ、Searchちゃんのそういう淡々としているところ……僕は大好きだし、凄く尊敬してるよ?」
Search「そうか。(※無表情)」
満「フフッ、やっぱりSearchちゃんは全部が格好良いなぁ♪(※上機嫌な笑顔)」
Search「そうか。(※飽く迄も無表情)」


登場人物:
Search=Darkness (高身長で声が低く端正な顔立ちなのでこの手の被害が無自覚に度々ある女性)
藤咲 満 (実はSearchよりも声が高いが身長や地味顔のおかげで誤解はされない男性)
モブ女子生徒 (中3にしてギャル+クソビッチ予備軍。カレピは自分のステータス!な屑女)

補足情報:
この会話は本編より1~2年前を想定しています。
尚、この会話の満とSearchの間に恋愛的な関係・感情は存在しません。
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