謎会話ログ≪1≫

【そんな事を言ったらお前の前世も大概なんじゃないか説が濃厚になる気がするし、そもそも論としてそういう奴等は転生できずに地獄行きになる気もするんだが、それは】


未彩「真波、何を読んでいるんだ?」
真波「んー?あ、コレ?前世で因縁の関係の動物だった男女が人間になってラブコメっちゃう漫画!」
未彩「前世系の転生ネタか……前世や転生という主題自体は割と王道ではあるが、ファンタジー世界ではなく現代社会を前提にしたラブコメ、という部類は少し珍しく感じるな。」
真波「そーなの?あたし、そういうのはよく分かんないけど……前世が分かるだけじゃなくて、みんな前世っぽい性格とか特徴とかを生まれ変わった今でも持ってる、って面白くて好きなんだよねー!」
満「……ねぇ、それって凄く怖い設定じゃない?」
真波「えっ?藤咲先生?急に何?」
未彩「(今、物凄く唐突でありながらパッと見では自然にも思えてしまう流れで会話に割り込んで来た様な……)あの、前世の特徴を引き継ぐという設定の何が怖いと言うんですか?」

満「だって、それだと……前世がジェフリー・ダーマーとかアルバート・フィッシュとかアンドレイ・チカチーロとかフレデリック・ウェストとかそういうのだったら現世でも詰むかもしれないじゃないか!!」

真波「……え、誰それ。全然分かんないんだけど……(※困惑)」
満「えっ、前世とかそういう厨二的な話が好きなクセに彼等が分からないなんて本気!?(※驚愕)」
未彩「藤咲先生……前世のソウルメイト系厨二病と反社会なキラー系厨二病は別枠だと思いますし、そもそも真波は厨二病ではないかと……(※呆れ顔)」
満「あぁ、そっか、確かにカテゴリが別か……でも、それを判別できる未彩ちゃんはどうやら『此方側』みたいだね?(※面白がるような笑み)」
未彩「ッ!?俺はただ知識として知っていただけでそういう訳では……!(※滝汗)」
真波「……なんかよく分かんないし、マサナのとこ行ってくる。」
未彩「あっ、オイ!?真波、待ってくれ!!俺をこの状況に置いていかないでくれ!!(※必死)」


登場人物:
清上院 未彩 (真波に漫画の内容を訊いただけなのに不憫な目に遭った件について)
桜木 真波 (厨二病でも気違いでもない平均的勢だからアレ等が分からないのは当たり前)
藤咲 満 (これでも教師です、断じて中学2年生ではありません、大人です。……ただし裏の顔は色々とお察し案件です)
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