謎会話ログ≪1≫

【達観者とヘタレと動く死体と……】(※【KitS 4】関連)


昭義「あっ! 未彩ちゃん、あれ!」
未彩「あれは……論名と折旗!」
論名「ん? 未彩に昭義くん。」
地有「お前等無事だったのかよ!! 良かったぁ……人数増えると安心するわー……」
論名「フフッ。地有ったら、私だけじゃ心細かったかな?」
地有「メッソーもございません!! 俺が生きていられるのは論名様のお力のおかげです!!」
未彩「……お前達、何があったんだ? というか……論名、その長い棒は一体何なんだ?」
昭義「なんか、鉄棒っぽく見えなくもないけど……そんな物、何処から?」
論名「コレ? 多分、鉄製で組み立て式の棚の支柱だと思うよ。校舎内の備品室から持ってきたの。耐久力の低い奴はコレの殴打で倒せるし、槍みたいに突けば奴等を突き放して距離を取るための手段にもできるよ。先端の形状の関係で相手に刺さる事はほぼ無いから、逃走の補助にもなるって意味では槍より便利かもね。」
昭義「な、なるほど……2人はそれで応戦してたんだね。」
未彩「……待て畑山、その表現は誤りかもしれないぞ。」
昭義「へ?」
論名「さすが未彩、察しが良いね。昭義くん、応戦していたのは私だけだよ?(※笑顔)」
昭義「え、それって……」
未彩「武器にできる物を持っているのは論名だけ、折旗はそれ等を持っている様には見えない……つまり、そういう事だ。」
昭義「……地有くん、それは……。」
地有「う、うっせ!! 俺は論名から『地有は何も持たないで』って言われてんだよ!!」
昭義「え? 論名ちゃん、それってどういう事?」
論名「地有みたいに直ぐパニックに陥る様な人に武器を持たせてもマトモな戦力にはならないし、パニック状態で暴れられて私に無駄なダメージが入る方が面倒だから、地有には攻撃系の物はあえて何も持たせない事にしてるの(※笑顔)」
昭義「そう、なんだ……。」
未彩「まぁ、賢明な判断だな……。」
地有「ウルセー!!」
論名「まぁまぁ……その代り、地有は私が全力で守るって約束したでしょ? それとも、私じゃ信頼できない?」
地有「うっ……それは、何度も見たから凄く信頼はできるけど……なぁ?」
昭義「地有くんの言いたい事は分かるけど、今その辺は考えない方が良いんじゃないかな(※苦笑)」
未彩「……畑山、さっきと違ってかなり物分かりが良いな?」
昭義「……藤咲先生の件は別物だから。」
地有「藤咲先生がどうかしたのかよ? ってか、清上院……何だよそのデカいナイフ!!」
未彩「まぁ、色々あってな……護身用、とだけ思っておいてくれ。」
論名「成程、そういう事なんだねww」
地有「つーか、昭義は何も持ってなくね? もしかして……お前も清上院に助けてもらってる身なんじゃねーの!? 俺のこと呆れたって顔で見たクセに!!」
昭義「そ、それは……」
未彩「畑山は戦力にならないがパニックには陥らないぞ。」
論名「なるほど、攻撃力が無くても防御や回避を自分でしてくれるのは楽で良いね!(※笑顔)」
地有「マジでゴメンナサイ!!orz」
昭義「(地有くん、それすら出来ないんだ……。)」


登場人物:
清上院 論名 (意外と戦闘力が高いという不思議)
折旗 地有 (ビビリでヘタレで役立たずだが、守護者に対し低姿勢なのは良い事の筈)
畑山 昭義 (多分この中では一番の平均的一般人の男子)
清上院 未彩 (武器の特性上、服には返り血が少々という余談が……)

補足情報:
昭義の言う「藤咲先生の件」と地有が驚いた未彩の持つ「デカいナイフ」に関しては【成人男性(ある意味元凶だし実質黒幕で真のラスボスにもなる奴)がやっても可愛くないんですよ、それは】を参照してください。
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