謎会話ログ≪1≫

【意味が分かるとヒューマンホラーサスペンスな会話】


Crown「冬花先生、聞いてくださいよ!!」
雪菜「Crown先生、どうかしたんですか?」
Crown「実は最近、普段はアメリカに居る妹のAriaが日本に遊びに来ていて僕の部屋に泊まっているんですけど……Ariaったら、僕が嫌だって言ってるのに何処かでレンタルしてきたホラー映画のDVDを取り出して夕飯後から寝る直前までずっと再生しているんですよ!?ちょっと酷いと思いませんか!?」
雪菜「ええと……心霊映画、苦手なんですか?」
風美「なんだい?最近の若い男は臆病なんだねぇww」
Crown「ええっ!?冬花先生はともかく、葉暗先生は何でそういう結論になるんですか!?」
満「あの……葉暗先生、その言い方だとCrownくんと歳の近い僕に無意味な流れ弾が掠るので、別の言い方を考えてください。」
風美「おっ?それはつまり、藤咲先生も幽霊は苦手って事かい?ww」
満「違います。そんなモノ、所詮はフィクション上の存在であって実在はしないんですから、全く怖くありません。」
Crown「藤咲先生、何でそんなにスッパリ否定できるの……?もしかしたら居るかも……みたいな曖昧故の怖さって無いの……?」
満「そう言われても……今の年齢まで生きてきて一度も現実で直接見た事が無いモノの存在をどうやって肯定しろと……ねぇ、Searchちゃんも見た事無いよね?」
Search「急に何の話だ。」
満「幽霊は存在するか?って話だよ。人型でも動物型でもいいんだけど、Searchちゃんもそんなモノは見た事無いよね?」
Search「あぁ、無い。」
満「ほら、Searchちゃんも見た事無いってさ。Crownくんは存在しないモノを変に怖がり過ぎだよ。」
Crown「うぅ……そうなのかなぁ……。」
雪菜「確かにCrown先生は怖がり過ぎかもしれませんが、そもそも人間の心は幽霊の様に存在するかしないかが不鮮明なもの……広く言うならば得体が知れず理解が及ばないものは恐れるのが一般的ですから、Crown先生の反応も多少は仕方ない事と思いますよ。」
風美「とはいえ、ちょっと怖がり過ぎだけどねぇwwけど、幽霊を怖がるってのは角度を変えれば死人への敬意でもあるからねぇ……死んだらそこで終わりと割り切らず、その後も想いは残ると考えられるって意味では悪い事じゃあないとアタシは思うよ?」
満「葉暗先生って信心深いとでも言うべきタイプなんですね。」
風美「あはは、驚いたかい?まぁ、それはそれとして……Crown先生はもう少し男らしい度胸を付ける訓練が必要そうだとは思うけどねぇ?ww」
Crown「途中まで良い話だったのに結局そうなるんですか!?」


登場人物:
藤咲 満 (心霊ネタは耐性高め。例え当事者になってもそれなりに行動できるタイプ。)
Search=Darkness (心霊ネタに限らず恐怖耐性が全般的に高い……というより、恐怖を感じる為の感性が存在しない。)
Crown=White (何処かのアニメの青いAI少年並みに心霊ネタに弱い。)
葉暗 風美 (心霊ネタは自分が当事者になる以外なら耐性アリ。当事者になると流石に微妙。)
冬花 雪菜 (心霊ネタはフィクションであれば耐性アリ。体験談は少し微妙。)

補足情報:
意味が分かると怖いかもしれない箇所↓
1)満が幽霊は存在しないと断言する理由の根拠
2)満がSearchに話を振って自分の主張を補強させた理由
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