謎会話ログ≪1≫

【それは確信犯のヤンデレ男から葛藤が絶えないメンヘラ少女へ向けた優しく甘美で柔らかな……絶対的捕縛を目的とした、巧妙な罠である】(※【KitS 3】後日談ネタ7) 

※藤咲 満のヤンデレ化に注意※


未彩「……もしもし?」
満「あ、出てくれてありがとう!今、時間大丈夫かな?」
未彩「はい、問題ありませんが……突然電話だなんて、どうしたんですか?」
満「んー、僕がどうしたって事じゃなくて……最近、未彩ちゃんが少し落ち込んでる様に見えたから、心配で……ねぇ、何かあったなら聞かせてくれないかな?僕に出来る事なら、なんでもするからさ。」
未彩「……少々くだらない事ですが、それでも良いですか?」
満「良いよ、教えて?」
未彩「……先に言っておくと、何かあったという訳ではないんです。ただ……実は最近、その……真波や秋斗達と、あまり上手くいっていなくて……特に、真波には常々さりげなく避け続けられている様な気がして……正直、寂しくて。」
満「……。」
未彩「スミマセン、俺個人のくだらない感情の事で……」
満「ううん、くだらなくないよ。耐えるの、辛かったでしょ?」
未彩「ッ……それは、そう、ですけど……」
満「まぁ、未彩ちゃんってそういうの我慢しちゃうタイプだもんね……でも、僕には正直になって、良いんだよ?それと……寂しいなら、僕を頼るのはどう?僕達、共犯者で恋人で……つまり、運命共同体でしょ?」
未彩「それは、そう、ですが……そこまで頼るのは、申し訳ない気が……」
満「未彩ちゃんから踏み出して踏み込むのは、怖い?」
未彩「……。」
満「……うん、分かった。でも……僕から踏み込む分には、それは関係無いよね?」
未彩「えっ?」
満「僕の事、嫌いな訳じゃないんでしょ?だったら、僕の為に僕と話して?メールも電話も僕から沢山するから、君は全部受け取って応答していれば良い……それでどう?」
未彩「……満さんが本当にそれを望んでいるなら、俺から拒否する理由は一切ありません。ただ……俺の為に無理をする事だけはやめてください。俺は、貴方を好いていますが、だからといって犠牲者にしたい訳では……」
満「アハハ、それは大丈夫だよ。安心できる様に明日からも沢山呼び掛けてあげるから、期待してて?」
未彩「ありがとう、ございます……ッ、ごめんなさい、嬉しいのに、涙が……クッ……」
満「あらら……今後はもっと僕が傍に居るって事、しっかり証明しないとね。」
未彩「スミマセン、ありがとうございます……。」

満「(……そう、薄情で浅はかな奴等なんて放っておけばいいんだ。君を無視する奴等の所為で悲しむより、僕だけに溺れてくれれば良い……だって、僕は……僕だって、あの時からずっと君を欲しているんだよ?だから……コレはお互いで幸せになる為の行動……でしょ?ねぇ、もう他の誰にも少しだって譲らないから……僕だけのモノでいて、それで幸せでいてよ、ね?)」


登場人物:
清上院 未彩 (加害者になる事を恐れる幸福な被害者)
藤咲 満 (未彩の落ち込みは学校での様子だけでなく自宅での様子も併せて感じていた。……尚、後者に気付けた主な理由は相変わらず盗聴である)
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