謎会話ログ≪1≫
【結論:普通である事に固執する事はそれこそが普通とは言えない証拠である】
※【悪夢のテスト、再び……尚、作者の回答は初見の時点で満と同タイプでしたという余談】の後日談ネタです※
満「あのー、未彩ちゃん?」
未彩「……。」
満「えっと、さ……そろそろ機嫌を直してくれないかなぁ……?」
未彩「……。」
満「……うーん、僕と同じ意見だった事、そんなに嫌だった?」
未彩「……えぇ、勿論。」
満「そっかぁ……僕って、未彩ちゃんから見てそんなに嫌な人かな?」
未彩「別に、貴方がどんな人であるかはどうでも良いんです、別に……。」
満「じゃあ、どうして僕の方を向いてくれないの?」
未彩「それは……貴方を見ていると貴方と類似した思考回路を持っている自分に嫌気が差すからです。」
満「……それって、僕の性格が嫌だって事」
未彩「そうじゃありません!!別に貴方を否定するつもりは一切ありません!!貴方がそういう思考回路である事が嫌だと言う訳ではありません!!断じて!!」
満「じゃあ、どうして」
未彩「貴方という他人が異常者じみている事に嫌悪感は無くとも、俺という自分が異常者じみているとなればそこには多大な嫌悪感が沸き上がるんです!!」
満「それって、えっと……?」
未彩「極論、俺は貴方がどれだけ強烈なサイコパスで、なんなら過去の有名サイコパス達の様に連続殺人犯だったとしてもそこにグダグダと綺麗事の様な文句を垂れる気はありません。ですが……自分自身がそういった『普通からの逸脱枠』で、それらに近い行動をとる可能性を考えたら、それは……俺には……ッ!!」
満「……つまり、未彩ちゃんは『飽く迄も普通でありたい』って事?」
未彩「そうです……俺はただ、普通でありたいだけなんです……だから、貴方が異常であるというケースは許せても、俺がそうだというケースは……俺には、絶対に赦せません……それは、罪でしかないんですから……だから、貴方に俺を同類だと思って欲しくないんです……。」
満「うーん……あのさ、1つ言っていい?」
未彩「何でしょうか……。」
満「……本当に完全に最初から最後まで普通と評価できる様な平均的人間はそういう事を悩まないと思うよ?」
未彩「……そんな揚げ足を取ってまで俺をご自身と同じサイコパスだと言い張りたいんですか?」
満「いや、そうじゃなくて……そこまで真剣に悩んでいる時点であんまり普通じゃないから、普通になる事は諦めた方が逆に楽だと思う、って……まぁ確かに、未彩ちゃんは完全な異常者という訳ではない、とは僕も思うけど……かといって、完全な普通というのも、僕にはあんまり……ね。」
未彩「……。」
満「まぁ『普通』は確かにこの世に生きる大多数の人間にとって大切な事なのかもしれないけど……どうしようもない時は諦めた方が楽だよ?例えば、僕みたいに。」
未彩「……今の貴方ぐらいの年齢になっても直らない様なら少し考えます。」
満「……まぁ、無理はしないでね?何かあったら、相談ぐらいは乗るから。完全なヤバい系の大人代表としてさ(※あえて笑顔)」
未彩「それはどうも……。」
登場人物:
藤咲 満 (自身の奥の破滅的な異常性を肯定的に捉えて特別なアイデンティティと位置付けた殺人鬼)
清上院 未彩 (飽く迄も望みは『普通』である事だが、どうにも上手くそれらに成れない事が悩み)
※【悪夢のテスト、再び……尚、作者の回答は初見の時点で満と同タイプでしたという余談】の後日談ネタです※
満「あのー、未彩ちゃん?」
未彩「……。」
満「えっと、さ……そろそろ機嫌を直してくれないかなぁ……?」
未彩「……。」
満「……うーん、僕と同じ意見だった事、そんなに嫌だった?」
未彩「……えぇ、勿論。」
満「そっかぁ……僕って、未彩ちゃんから見てそんなに嫌な人かな?」
未彩「別に、貴方がどんな人であるかはどうでも良いんです、別に……。」
満「じゃあ、どうして僕の方を向いてくれないの?」
未彩「それは……貴方を見ていると貴方と類似した思考回路を持っている自分に嫌気が差すからです。」
満「……それって、僕の性格が嫌だって事」
未彩「そうじゃありません!!別に貴方を否定するつもりは一切ありません!!貴方がそういう思考回路である事が嫌だと言う訳ではありません!!断じて!!」
満「じゃあ、どうして」
未彩「貴方という他人が異常者じみている事に嫌悪感は無くとも、俺という自分が異常者じみているとなればそこには多大な嫌悪感が沸き上がるんです!!」
満「それって、えっと……?」
未彩「極論、俺は貴方がどれだけ強烈なサイコパスで、なんなら過去の有名サイコパス達の様に連続殺人犯だったとしてもそこにグダグダと綺麗事の様な文句を垂れる気はありません。ですが……自分自身がそういった『普通からの逸脱枠』で、それらに近い行動をとる可能性を考えたら、それは……俺には……ッ!!」
満「……つまり、未彩ちゃんは『飽く迄も普通でありたい』って事?」
未彩「そうです……俺はただ、普通でありたいだけなんです……だから、貴方が異常であるというケースは許せても、俺がそうだというケースは……俺には、絶対に赦せません……それは、罪でしかないんですから……だから、貴方に俺を同類だと思って欲しくないんです……。」
満「うーん……あのさ、1つ言っていい?」
未彩「何でしょうか……。」
満「……本当に完全に最初から最後まで普通と評価できる様な平均的人間はそういう事を悩まないと思うよ?」
未彩「……そんな揚げ足を取ってまで俺をご自身と同じサイコパスだと言い張りたいんですか?」
満「いや、そうじゃなくて……そこまで真剣に悩んでいる時点であんまり普通じゃないから、普通になる事は諦めた方が逆に楽だと思う、って……まぁ確かに、未彩ちゃんは完全な異常者という訳ではない、とは僕も思うけど……かといって、完全な普通というのも、僕にはあんまり……ね。」
未彩「……。」
満「まぁ『普通』は確かにこの世に生きる大多数の人間にとって大切な事なのかもしれないけど……どうしようもない時は諦めた方が楽だよ?例えば、僕みたいに。」
未彩「……今の貴方ぐらいの年齢になっても直らない様なら少し考えます。」
満「……まぁ、無理はしないでね?何かあったら、相談ぐらいは乗るから。完全なヤバい系の大人代表としてさ(※あえて笑顔)」
未彩「それはどうも……。」
登場人物:
藤咲 満 (自身の奥の破滅的な異常性を肯定的に捉えて特別なアイデンティティと位置付けた殺人鬼)
清上院 未彩 (飽く迄も望みは『普通』である事だが、どうにも上手くそれらに成れない事が悩み)