謎会話ログ≪1≫

【そりゃ、現役が言ってるなんて普通はそうそう思わない件について(ただし、普通ではない約一名は気付くべきという異論は認める)】 


風美「ねぇアンタ達、この前のあの刑事ドラマ見たかい?なかなか面白い内容だったと思うんだけど。」
雪菜「あ、私見ましたよ。確か、一つの殺人事件が時間を掛けて複数の事件に発展していく話でしたよね。」
風美「殺人犯よりもそれを強請る目撃者が中々狡猾な悪(ワル)だったのはアタシも少し驚いたよ。いやはや、殺人犯でも恐れる悪人っているんだねぇ……。」
満「あの……それ、飽く迄もドラマ特有の展開だと思いますよ?」
風美「ん?どうしてそう思うんだい?」
満「いや、普通に考えて……既に人として最大の一線を越した人物が目撃者の排除にそんなに長期間躊躇する訳無いじゃないですか。しかも、自らの私欲を理由に害を成そうとしてきている相手なんて尚の事……そんなの、普通に考えて殺害一択ですって。」
風美・雪菜「……。」
満「あと、殺人犯側にある種の大義名分があるなら尚更その辺はシビアになると思いますよ。特に、最初の殺人がある程度はお涙頂戴ができるかもしれない様な理由だったら……悪を討つ為に手を血に染めて、それなのにそれを別の悪に利用されて別の地獄に突き落とされるなんて……単純に考えて、認める気が起きませんよね?そんな悪しき目撃者、あまり時間が経たない内に殺してお終いにするのが当たり前ですよ。まぁ、なるべく足が付かない為のトリック的な物を考える目的で短期間だけ生かしておく可能性はあるかもしれませんけど、やっぱり長期間は……」
風美「……藤咲先生、アンタ……やっぱり、ちょっとおかしいよ……。」
満「えっ。……いや、普通ですよね?普通というか、現実的に考えて、人殺しを強請るなんて馬鹿な行為だと思いません?口封じで殺されるのがオチと言うか、寧ろ殺して欲しいって言ってるようなレベルの危険行為ですよ?だからそういうのはドラマ等のフィクション特有だって言っただけなんですけど……」
風美「だったら最初からそう言いな!!何で無駄にシチュエーションが詳細なんだい!?」
満「……あ、確かに……まぁ、僕はそういうフィクションとリアルの差を考えるのが好きなんで、ちょっと考え過ぎたみたいですねww」
風美「フィクションとリアルの差って……そんなものが本当に分かるのは」
雪菜「葉暗先生、やめましょう、それ以上は……唯の悪口になりますから。」
満「そうだ!Searchちゃんならその辺詳しいんじゃない?何か聞いた事ってある?」
Search「いや、個人単位のそれ等の話はあまり聞いた事が無いな。」
満「そっかぁ、ちょっと残念……。」
風美「……いやいやいや!!それ以前に何でSearch先生なら知ってるかもって話になるんだい!?」
雪菜「(……この学校、色々と大丈夫なのかしら……(※不安))」
Crown「ていうか、皆そろそろそういうエグい話やめて!?(※軽い涙目)」
満「Crownくん、ドラマの話でも駄目なんて、流石のグロ耐性の無さだね!ww」


登場人物:
葉暗 風美 (だって一般人だもの!)
冬花 雪菜 (風美を止めたのはもしかしたら……)
藤咲 満 (現役殺人鬼ですが、何か?)
Search=Darkness (現在は警察官だが、過去は……)
Crown=White (ある意味、最大の被害者)
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