【オリンピックに出したら全種目で金メダル取ってくるレベルの身体スペック持ち数学教師(本職は警察官＋殺人鬼)】　


未彩「あの……藤咲先生って、中学生の頃の体育の成績って、どうでした？」
満「ん？僕の体育の成績かぁ……1年生の頃は平均より下で、2年と3年は平均ぐらいだったかな。正直、最初は体育の成績なんてどうでもよかったんだけど、1年の途中に少しでも近づきたい目標が現れてくれたから、その辺りから少し頑張る事にしたんだよね。」
未彩「それって……Search先生ですか？」
満「えっ、鋭いね。確かにその通りだよ。」
未彩「やっぱり。Search先生、運動神経抜群ですからね。」
満「あれ？未彩ちゃんってSearchちゃんが運動してるとこ、見た事あったっけ？」
未彩「えっと、実は……」

男子A「葉暗先生、大車輪やってください！」
風美「コラコラ、体育教師が相手だからってあんまり無茶を言うもんじゃないよ？」
男子B「センセー背ぇ高いからできるって！」
男子C「大車輪！大車輪！」
風美「困ったねぇ……あっ、Search先生！ちょっとコイツ等宥めるの手伝ってくれないかい？」
Search「何の騒ぎだ。」
男子B「葉暗センセーが大車輪やってくんねぇんだよ！」
Search「大車輪？……あぁ、鉄棒か。」
風美「アタシには流石に、って言ってるんだけど聞かなくてねぇ……そうだ、Search先生ならできちゃったりするかい？なーんて」
Search「やればいいのか？」
風美「……えっ？」
男子C「マジ！？Search先生できんの！？」
Search「可能だ。」
男子B「さっすが職員室一のノッポ！！」
風美「(冗談、だったんだけどねぇ……)じゃあ、できるなら……やってみてくれるかい？」
Search「了解。」

男子A「凄ッ！！マジで大車輪じゃん！！メッチャ回ってる！！」
男子B「オリンピック選手かよ！？ノッポは伊達じゃねぇ！！」
男子C「うおお！！嘘じゃなかった！！数学教師強い！！」
風美「……(オリンピック選手顔負け確定レベルじゃないか)。」
Search「で、いつまで続ければいいんだ？」
風美「回りながら冷静に喋ったァ！？」
男子ABC「ヤベー！！スゲー！！」

未彩「……という場面をつい先程見かけたもので。」
満「ちょっ、ま……何それ！最高過ぎるんだけど！流石Searchちゃん、僕も久々に見たかったなー。」
未彩「着地も整っていて凄かったですよ。(……あのレベルを目標にする藤咲先生って、割と無謀というかなんと言うか……。)」


登場人物：
清上院 未彩 (本人の体育の成績は至って普通、平均の範囲内)
藤咲 満 (現在の運動スペックは一般的な成人男性よりも少し上の辺り)
葉暗 風美 (体育教師なので運動神経が良い方であるのは確かだが……)
Search=Darkness (こんな規格外、誰も勝てないに決まってんだろ！)
モブ男子生徒ABC (悪い奴等ではないがテンションが小学生なアホの子トリオ)