謎会話ログ≪1≫

【注意:ヤンデレとは超高確率で常識が通用しない存在の為、この会話が夜の何時頃の事なのかを考えて「大人のクセに非常識だ!!」と叫んでも意味はありません】(※【KitS 3】後日談モドキ2)

※藤咲 満のヤンデレ化に注意※


≪場所:電話越し、それぞれの自室から≫
未彩「……ハイ、もしもし。」
満「未彩ちゃん、こんばんは!」
未彩「あぁハイ、こんばんは……。」
満「ん? 今夜はなんだか元気が無いね? まぁ、君は元々落ち着きのある方だけど、そういう感じの静かさとは違うというか……何かあった?」
未彩「……いえ、別に、そういう訳では……」
満「えぇー? それはそういう訳である人の声と喋り方だよ?」
未彩「うっ、それは……いや、しかし……」
満「フフッ、やっぱり何かあるんだね? ほら、相談でも愚痴でも雑談でも何でも僕が聴くから、話してごらん?」
未彩「……そこまで言うなら、お話させて頂きますが……」
満「うん、どんな事かな?」

未彩「……満さん、貴方の携帯電話(スマホ)の『通話料金』の額、大丈夫なんですか!?」

満「……え? 僕の携帯の通話料金? ……あぁ、そんなの大丈夫だから、君は気にしないでww」
未彩「気にしない訳にはいきません!! 貴方は此処数日毎晩の様に俺に電話を掛けてきては毎回1時間以上、長い時には2時間近く喋っているんですよ!? そろそろ合計額が大変な事になっている頃の筈ですよね!?」
満「うーん、まぁ、今までより高くなっている筈なのは否定できない事実だろうとは僕も思うけど……でも、この時刻に君と話す為なら安いものだし、払うのは飽く迄も僕なんだから君は安心して良いんだよ?ww(※ドヤ顔感が満載の声)」
未彩「いや、そういう問題ではなく……!」
満「……それとも、君は嫌だったかな? 僕とこうして話すの……(まぁ、そんな訳は無いって事ぐらい、僕はよーく理解しているけど……ね?)」
未彩「なっ……!? そ、そんな事は一切言っていません!!」
満「(ほら、僕の思った通りだ。だから……)だったら、これからも掛けて良いでしょ?」
未彩「そ……それなら、せめて『別の手段』を探してもらえませんか?」
満「別の手段?」
未彩「ハイ、別の手段です。……昨今はインターネットに繋がる環境さえあれば追加の料金を発生させずに通話ができるサービスやアプリケーションが多々存在する様なので、それ等の中から満さんが使い易いと感じる物を探して教えて頂ければ、と思いまして……。」
満「無料で通話ができるサービスやアプリ、かぁ……つまり、そっちを探して使えば未彩ちゃんは無駄な心配をしないで僕と存分に喋ってくれる、って事なんだよね?」
未彩「まぁ、そういう事です。(……にしても、俺の所為で嵩む通話料に対して『無駄な心配』と言い切るとは……いやまぁ、今はそんな事にツッコんでいる場合ではないというか、下手な事を言うのは避けた方が吉だろうから黙っておくか……。)」
満「分かった、それなら探してみるよ。明日か明後日辺りには何を選んだか教えられると思うから、楽しみに待っててね。登録の手順とかも教えてあげられる様に僕の方でよく理解しておくから。」
未彩「分かりました、ありがとうございます。」

満「でも、今日中に決めるのは流石に難しいから、今夜は普通の電話としての通話のままでも良いかな? 未彩ちゃんが僕の経済事情を心配してくれているのは分かったけど、今直ぐ切るのは気が向かないというか……もう少し未彩ちゃんと喋りたいなぁ、って……駄目?」
未彩「……まぁ、今夜までならこのままで構いません。俺にも満さんと話したいという気持ちはありますし……その代わり、次はそうでなく済む様にしてくださいよ。そうでなければ、流石に気が気ではありませんから。」
満「フフ、ありがとう。……あっ、パソコンとスマートフォンの両方にアプリがあるタイプのサービスは便利そうだね! 利用の為の年齢制限も緩い方だし、登録に必要な個人情報も少な目だし……」
未彩「……妙に行動が早いですね? もしかして、今夜はパソコンの方を起動している状態だったんですか?」
満「うん、未彩ちゃんが探して欲しいって言うから起動しちゃった♪」
未彩「つい今さっき起動したばかりなんですか!?(※驚愕)」
満「え? そうだけど……何かおかしいかな?」
未彩「(……この声は、何がおかしいのか全く分からないと『本気で』思っている人間の声だな……)いえ、別に……満さんは器用なんですね。」
満「アハハ、そうかな?ww」


登場人物:
清上院 未彩 (相手がマサナだと異常者にしか見えないが相手が満だと若干真っ当に見える部分が増えてくるという不思議がある少女。尚【KitS 3】後日談と後日談モドキの未彩が学外での満の事を「満さん」と呼んでいるのは満自身の提案によるものです)
藤咲 満 (【KitS 3】後日談や後日談モドキでは最早いつもの事だが今回も大概なヤンデレである上に社会人特有の経済力すらある種の武器として使ってくる色々ヤバい男。実質的に未彩の『上位互換』的な存在なのかもしれません)
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