謎会話ログ≪1≫
【達観者は二人の狂気の原材料を『希望』と呼んだ】(※【KitS 3】後日談ネタ 番外編3)
※藤咲 満のヤンデレ化に注意※
≪場所:2-2教室≫
未彩「へぇ、それは中々興味深い話ですね。」
満「でしょ?それでね――」
論名「未彩。」
満「あっ。」
未彩「論名?1組のお前が2組に来るのは珍しいな、どうかしたのか?」
論名「ちょっとした暇潰しに来ただけだから、そんなに構えなくていいよ。」
未彩「暇潰し?(と言うか、俺は構えていたつもりなんて……)」
満「……じゃあ、僕はそろそろ職員室に行かないと。(……まぁ、会話を聞くだけなら此処以外からでも十分に出来るからね。)」
未彩「えっ?あぁ、ハイ、お疲れ様です。」
満「うん、お疲れ様。それじゃあ、論名ちゃんはごゆっくりどうぞ?」
論名「はい、ありがとうございます(※微笑)」
未彩「……で、いきなりどうしたんだ?」
論名「ねぇ……未彩は『人が狂うのはどういう状況にある時か』って、知ってる?」
未彩「は?人が狂う?お前はまたいきなり何を……」
論名「別に大した意味のある話じゃないよ。物語を作る遊びか何かだと考えて思い付くままに答えてみて?」
未彩「そう言われてもな……まぁ、普通に考えれば……絶望を感じた時、じゃないか?最近は人生に行き止まりを感じた奴が自棄になって起こした事件が多い、とテレビのニュースがよく嘆いているからな。」
論名「成程。まぁ、一般回答としては正解だね。確かに、最近はそういう人達を無敵の人なんて呼んで一斉に叩いたり援護したり、絶望が狂気を生むって感じる様な風潮が色濃いのは私も感じているもの。」
未彩「だろう?……だが、一般的回答、と言う事は……」
論名「フフッ、そうだよ?私はそれが正解だとはあんまり思ってないの。と言うより、それだけだと正確ではない、って感じかな?或いは、それは一番の正解では無い、って言っても良いのかもね。」
未彩「相変わらず暈した表現の多い……要するに、俺の回答も誤答では無いが、それ以上にしっくりくる回答をお前は持っていて、それをわざわざ俺に言いに来た、という事か?」
論名「要約するとそういう事になるね。」
未彩「ハァ……で、お前は何が人を狂わせると考えているんだ?」
論名「それはね……『希望』だよ。」
未彩「……え?今、お前は『希望』と」
論名「うん、言ったよ?(※笑顔)」
未彩「希望が人を狂わせる、或いは希望がある事で人は狂う……そう、言いたいのか?」
論名「そうだね、何方かと言えば後半の方が近いイメージかな?」
未彩「……何故、そう思うんだ?」
論名「何故、かぁ……それは、未彩が真波ちゃんに嫌いを表明されるに至った過程を思い出せば分かると思うよ?」
未彩「ッ!?お前……!!」
論名「それに、未彩だけじゃない。」
未彩「えっ?」
論名「相手が真波ちゃんみたいな普通の人じゃないから助かっているだけで、相手が普通だったら破滅にしか辿り着かない様な『希望』から来る『重い期待』に足取りを狂わせて、それでも歩み続けているのは……別に、未彩だけじゃないよ?」
未彩「……それは、どういう……」
論名「アハハ、そんなに真剣に困らないで良いよ。別に誰がどうって訳じゃなくて、そういう人は少数派でありながらも意外と点在しているものだから未彩だけじゃないよ、って教えてあげたかっただけだから、ね?(※笑顔)」
未彩「……。」
論名「それに、世の中にはそういう『狂った人こそ丁度良い、と感じる狂人』もたまには居るものだし……そういう人同士で互いに利害が噛み合うなら、それも悪くはないんじゃないかな?まぁ、噛み合う訳の無い普通の人にそれを求めちゃうと真波ちゃんみたいな反応をされる事になるんだけど、それは仕方ないよね(※飽く迄も笑顔)」
未彩「……つまり、俺はその狂人だとでも?」
論名「中らずと雖も遠からず、だね。でも、だからこそ良い、だからこそ求められたい、だからこそ……欲しい。……って、そんな人も居るかもしれないよ?まぁ、普通はそうそうある事じゃない筈だけど……ねぇ?」
未彩「……ハハッ、どうだろうな。まぁ、仮に居たとしても俺だって誰でも良いという訳ではないし、なんとも言えない話だ。」
論名「まぁ、その辺りは大丈夫だと思うよ?ねぇ?」
未彩「……お前、さっきから話し方に違和感があるぞ?」
論名「フフ、そうかな?」
≪場所:職員室≫
満「(……論名ちゃん、やっぱりコレ(※盗聴)に気付いてるんじゃ……?というか、これは牽制なの?それとも、応援なの?……まぁ「欲した以上は逃げ出すな、桜木 真波と同じ事はするな」って事なら僕としては「勿論だ」って話だから良いというか、願ったり叶ったりだよね。……でも、そういう話だとすると論名ちゃんには僕も未彩ちゃんも狂人に見えて……いや、そんな事は別にどうでもいいか。だって、僕が未彩ちゃんにそう思っているのは事実だから……未彩ちゃんも僕にそう思ってくれたら嬉しいって、これ以上は無い程の幸福だって、僕は心底思っているんだよ?もう桜木 真波も邪魔しないんだし、未彩ちゃんには僕に対して素直過ぎる『希望』を向けて欲しいなぁ……折角お互い丁度良いんだから、ねぇ?)」
登場人物:
清上院 未彩 (希望に狂う部分の有るタイプではあるがマサナや真波により対人失敗の経験値をそこそこ積んでいるので満に比べると強めのブレーキがある。また、そのブレーキは絶望を与えれば更に強化可能。)
藤咲 満 (完全に希望で狂うタイプ。年齢の割に対人経験値そのものが少ないので失敗の経験値も不足しておりブレーキが不在。また、絶望にはブレーキではなく別のアクセルで対応するのが厄介な殺人鬼。)
清上院 論名 (希望でも絶望でも狂わない安定感のあるタイプだが、その代り何処か冷めた印象になりがちな事もある達観者。)
※藤咲 満のヤンデレ化に注意※
≪場所:2-2教室≫
未彩「へぇ、それは中々興味深い話ですね。」
満「でしょ?それでね――」
論名「未彩。」
満「あっ。」
未彩「論名?1組のお前が2組に来るのは珍しいな、どうかしたのか?」
論名「ちょっとした暇潰しに来ただけだから、そんなに構えなくていいよ。」
未彩「暇潰し?(と言うか、俺は構えていたつもりなんて……)」
満「……じゃあ、僕はそろそろ職員室に行かないと。(……まぁ、会話を聞くだけなら此処以外からでも十分に出来るからね。)」
未彩「えっ?あぁ、ハイ、お疲れ様です。」
満「うん、お疲れ様。それじゃあ、論名ちゃんはごゆっくりどうぞ?」
論名「はい、ありがとうございます(※微笑)」
未彩「……で、いきなりどうしたんだ?」
論名「ねぇ……未彩は『人が狂うのはどういう状況にある時か』って、知ってる?」
未彩「は?人が狂う?お前はまたいきなり何を……」
論名「別に大した意味のある話じゃないよ。物語を作る遊びか何かだと考えて思い付くままに答えてみて?」
未彩「そう言われてもな……まぁ、普通に考えれば……絶望を感じた時、じゃないか?最近は人生に行き止まりを感じた奴が自棄になって起こした事件が多い、とテレビのニュースがよく嘆いているからな。」
論名「成程。まぁ、一般回答としては正解だね。確かに、最近はそういう人達を無敵の人なんて呼んで一斉に叩いたり援護したり、絶望が狂気を生むって感じる様な風潮が色濃いのは私も感じているもの。」
未彩「だろう?……だが、一般的回答、と言う事は……」
論名「フフッ、そうだよ?私はそれが正解だとはあんまり思ってないの。と言うより、それだけだと正確ではない、って感じかな?或いは、それは一番の正解では無い、って言っても良いのかもね。」
未彩「相変わらず暈した表現の多い……要するに、俺の回答も誤答では無いが、それ以上にしっくりくる回答をお前は持っていて、それをわざわざ俺に言いに来た、という事か?」
論名「要約するとそういう事になるね。」
未彩「ハァ……で、お前は何が人を狂わせると考えているんだ?」
論名「それはね……『希望』だよ。」
未彩「……え?今、お前は『希望』と」
論名「うん、言ったよ?(※笑顔)」
未彩「希望が人を狂わせる、或いは希望がある事で人は狂う……そう、言いたいのか?」
論名「そうだね、何方かと言えば後半の方が近いイメージかな?」
未彩「……何故、そう思うんだ?」
論名「何故、かぁ……それは、未彩が真波ちゃんに嫌いを表明されるに至った過程を思い出せば分かると思うよ?」
未彩「ッ!?お前……!!」
論名「それに、未彩だけじゃない。」
未彩「えっ?」
論名「相手が真波ちゃんみたいな普通の人じゃないから助かっているだけで、相手が普通だったら破滅にしか辿り着かない様な『希望』から来る『重い期待』に足取りを狂わせて、それでも歩み続けているのは……別に、未彩だけじゃないよ?」
未彩「……それは、どういう……」
論名「アハハ、そんなに真剣に困らないで良いよ。別に誰がどうって訳じゃなくて、そういう人は少数派でありながらも意外と点在しているものだから未彩だけじゃないよ、って教えてあげたかっただけだから、ね?(※笑顔)」
未彩「……。」
論名「それに、世の中にはそういう『狂った人こそ丁度良い、と感じる狂人』もたまには居るものだし……そういう人同士で互いに利害が噛み合うなら、それも悪くはないんじゃないかな?まぁ、噛み合う訳の無い普通の人にそれを求めちゃうと真波ちゃんみたいな反応をされる事になるんだけど、それは仕方ないよね(※飽く迄も笑顔)」
未彩「……つまり、俺はその狂人だとでも?」
論名「中らずと雖も遠からず、だね。でも、だからこそ良い、だからこそ求められたい、だからこそ……欲しい。……って、そんな人も居るかもしれないよ?まぁ、普通はそうそうある事じゃない筈だけど……ねぇ?」
未彩「……ハハッ、どうだろうな。まぁ、仮に居たとしても俺だって誰でも良いという訳ではないし、なんとも言えない話だ。」
論名「まぁ、その辺りは大丈夫だと思うよ?ねぇ?」
未彩「……お前、さっきから話し方に違和感があるぞ?」
論名「フフ、そうかな?」
≪場所:職員室≫
満「(……論名ちゃん、やっぱりコレ(※盗聴)に気付いてるんじゃ……?というか、これは牽制なの?それとも、応援なの?……まぁ「欲した以上は逃げ出すな、桜木 真波と同じ事はするな」って事なら僕としては「勿論だ」って話だから良いというか、願ったり叶ったりだよね。……でも、そういう話だとすると論名ちゃんには僕も未彩ちゃんも狂人に見えて……いや、そんな事は別にどうでもいいか。だって、僕が未彩ちゃんにそう思っているのは事実だから……未彩ちゃんも僕にそう思ってくれたら嬉しいって、これ以上は無い程の幸福だって、僕は心底思っているんだよ?もう桜木 真波も邪魔しないんだし、未彩ちゃんには僕に対して素直過ぎる『希望』を向けて欲しいなぁ……折角お互い丁度良いんだから、ねぇ?)」
登場人物:
清上院 未彩 (希望に狂う部分の有るタイプではあるがマサナや真波により対人失敗の経験値をそこそこ積んでいるので満に比べると強めのブレーキがある。また、そのブレーキは絶望を与えれば更に強化可能。)
藤咲 満 (完全に希望で狂うタイプ。年齢の割に対人経験値そのものが少ないので失敗の経験値も不足しておりブレーキが不在。また、絶望にはブレーキではなく別のアクセルで対応するのが厄介な殺人鬼。)
清上院 論名 (希望でも絶望でも狂わない安定感のあるタイプだが、その代り何処か冷めた印象になりがちな事もある達観者。)