第1話:新たなる闇と新たなる戦士
ディメンショナルエリアが現れた事でいよいよ不安が深刻になってきたメイルとデカオがそろそろと席を立ち、熱斗の傍に集まる。
熱斗も、突然現れたディメンショナルエリアに驚きを隠せず、その目は僅かに不安で揺れていたが、それでも自分には戦う力があるのだからと思い、PETにそっと右手で触れる事でその不安を振り払う。
そしてロックマンと視線を合わせて頷けば、もう怖いものはそこにはない。
「俺とロックマンがクロスフュージョンして安全を確保するから、みんなで指令室に向かおう!」
「ああ、頼んだぞ、熱斗。」
熱斗の提案に祐一朗が同調する。
それを確認して熱斗はシンクロチップを取り出した。
青い本体に中央の緑色のコアが輝いて見える。
「シンクロチップ、スロットイン!」
「「クロス、フュージョン!!」」
その掛け声を合図に熱斗の身体が光に包まれたかと思うと、次の瞬間にはその光が弾けて消えて、その中からCF(クロスフュージョン)ロックマン――ロックマンとクロスフュージョンした熱斗が現れた。
熱斗は地に足をつけると、右腕にロックバスターを装備してから食堂の出入り口に向かって他の皆も追いつける速さで走りだした。
メイル、デカオが熱斗のすぐ後ろに続き、その二人を守る様に祐一朗と岬が続く。
岬は生身の人間とはいえ刑事だ、後方支援には適任だと思われたのだろう。
ともかく五人は指令室に向けて走り出した。
ディメンショナルエリアが発生した割にはウイルスの姿は見当たらなかったが、それでも熱斗と岬は周囲への注意を怠らずに走る。
すると案の定、前方にウイルス――メットールとビリーの姿が見え始めた。
「熱斗! 前にメットールとビリーが!」
「任せろ! ロックバスター!」
メイルが悲鳴にも似た声でメットールとビリーの存在を告げた直後、熱斗は装備していたロックバスターの銃口をメットール達に向け、ロックバスターの連射を始めた。
小さめでレベルも低いウイルス達はバスターによりあっけなくデリートされていき、道が開かれる。
その道を通って、熱斗達は円形の施設の外へと出た。
外に出ると、メットールよりいくらか強そうなゲイラークやマルモコが広い敷地の中を縦横無尽に走り回っているのが見える。
熱斗が驚きとも感嘆とも呆れともとれる声を漏らした。
「こりゃ一匹一匹やってたらキリが無いぜ?」
「熱斗くん、此処はバリアを使ってそのまま切り抜けよう。大丈夫、ゲイラークもマルモコも科学省にとって致命傷になりそうな攻撃はしてないよ。」
熱斗の耳にロックマンの助言が届き、熱斗は周囲を見渡した。
確かにマルモコは縦横無尽に走り回っているし、ゲイラークもそこらじゅうに浮遊してたまに水を吐いてはいるものの、その方向はやや見当違いで科学省に直接ダメージを与えそうなものは無く見える。
マルモコなんて、壁に当たっては跳ね返り方向を変え、また壁に当たっては方向を変えを続けて走っているだけだ。
これなら無視をしても大丈夫かもしれないと思った熱斗は、背後の四人に小さく固まって歩くよう指示をする。
「みんなバリアの効果範囲内に入って!」
「え、えぇ、分かったわ!」
「……よし、行くぞ。バトルチップ、『バリア』!」
ブゥンという鈍く小さい音と共に、熱斗の周囲半径二メートル程度の範囲にバリアが張られた。
メイル達はその範囲内に入って熱斗の歩く速度に合わせて遅れないように歩き続ける。
そして円形の建物を離れほぼ長方形の建物に入る瞬間、熱斗はバリアを解除した。
熱斗とメイル達はすぐさま建物の中に駆け込む。
「ここからエレベーターまで、何もいないと良いんだけどな。」
メイルやデカオが息を整えるのを横目にそう呟きながら、熱斗はエレベーターに向けて走り出した。
メイル達もまた走り始める。
途中、熱斗はこの先のエレベーターであの少年にも少女にも見える人物とすれ違ったのだったなと思い出したが、今はそれどころではないと思いそれらの考えを一旦の頭の隅に追いやった。
エレベーターの前に着くと、そこには幸い動きが早く技の効果範囲が広い敵はいなかったが、代わりに床にも天井にも壁にもエレベーターの扉にもクモの形をしたウイルスのクーモスが張りついていて、巣を張っていた。
メイルが後ろで、「ヤダ、気持ち悪い……。」と呟くのが熱斗の耳に入る。
「熱斗くん、クーモスは木属性だよ。フレイムソードなんかを使うのはどうかな?」
「ロックマンそれナイスアイディア。行くぜ! バトルチップ、『フレイムソード』!」
またしてもロックマンの助言が耳に入り、熱斗は数あるバトルチップの中からフレイムソードを使う事を決めた。
右腕のロックバスターをフレイムソードに変えた熱斗は果敢にもクーモスの大群の中へ駆けて行き、最初の一撃が決め手と言わんばかりにフレイムソードを大きく振るう。
「うぉぉぉおお!!」
その一撃で全てのクーモスが、とはいかなかったが、床に溜まっていたクーモスとその巣はフレイムソードの攻撃で焼け焦げて消えていく。
それを確認すると熱斗は壁のクーモスを斬りつけ始め、最後に天井に張りついているクーモスとエレベーターの扉付近に張られた巣を焦がし斬った。
背後でデカオが「いいぞー! 熱斗ぉー!」と言うのが熱斗の耳に届く。
熱斗も、突然現れたディメンショナルエリアに驚きを隠せず、その目は僅かに不安で揺れていたが、それでも自分には戦う力があるのだからと思い、PETにそっと右手で触れる事でその不安を振り払う。
そしてロックマンと視線を合わせて頷けば、もう怖いものはそこにはない。
「俺とロックマンがクロスフュージョンして安全を確保するから、みんなで指令室に向かおう!」
「ああ、頼んだぞ、熱斗。」
熱斗の提案に祐一朗が同調する。
それを確認して熱斗はシンクロチップを取り出した。
青い本体に中央の緑色のコアが輝いて見える。
「シンクロチップ、スロットイン!」
「「クロス、フュージョン!!」」
その掛け声を合図に熱斗の身体が光に包まれたかと思うと、次の瞬間にはその光が弾けて消えて、その中からCF(クロスフュージョン)ロックマン――ロックマンとクロスフュージョンした熱斗が現れた。
熱斗は地に足をつけると、右腕にロックバスターを装備してから食堂の出入り口に向かって他の皆も追いつける速さで走りだした。
メイル、デカオが熱斗のすぐ後ろに続き、その二人を守る様に祐一朗と岬が続く。
岬は生身の人間とはいえ刑事だ、後方支援には適任だと思われたのだろう。
ともかく五人は指令室に向けて走り出した。
ディメンショナルエリアが発生した割にはウイルスの姿は見当たらなかったが、それでも熱斗と岬は周囲への注意を怠らずに走る。
すると案の定、前方にウイルス――メットールとビリーの姿が見え始めた。
「熱斗! 前にメットールとビリーが!」
「任せろ! ロックバスター!」
メイルが悲鳴にも似た声でメットールとビリーの存在を告げた直後、熱斗は装備していたロックバスターの銃口をメットール達に向け、ロックバスターの連射を始めた。
小さめでレベルも低いウイルス達はバスターによりあっけなくデリートされていき、道が開かれる。
その道を通って、熱斗達は円形の施設の外へと出た。
外に出ると、メットールよりいくらか強そうなゲイラークやマルモコが広い敷地の中を縦横無尽に走り回っているのが見える。
熱斗が驚きとも感嘆とも呆れともとれる声を漏らした。
「こりゃ一匹一匹やってたらキリが無いぜ?」
「熱斗くん、此処はバリアを使ってそのまま切り抜けよう。大丈夫、ゲイラークもマルモコも科学省にとって致命傷になりそうな攻撃はしてないよ。」
熱斗の耳にロックマンの助言が届き、熱斗は周囲を見渡した。
確かにマルモコは縦横無尽に走り回っているし、ゲイラークもそこらじゅうに浮遊してたまに水を吐いてはいるものの、その方向はやや見当違いで科学省に直接ダメージを与えそうなものは無く見える。
マルモコなんて、壁に当たっては跳ね返り方向を変え、また壁に当たっては方向を変えを続けて走っているだけだ。
これなら無視をしても大丈夫かもしれないと思った熱斗は、背後の四人に小さく固まって歩くよう指示をする。
「みんなバリアの効果範囲内に入って!」
「え、えぇ、分かったわ!」
「……よし、行くぞ。バトルチップ、『バリア』!」
ブゥンという鈍く小さい音と共に、熱斗の周囲半径二メートル程度の範囲にバリアが張られた。
メイル達はその範囲内に入って熱斗の歩く速度に合わせて遅れないように歩き続ける。
そして円形の建物を離れほぼ長方形の建物に入る瞬間、熱斗はバリアを解除した。
熱斗とメイル達はすぐさま建物の中に駆け込む。
「ここからエレベーターまで、何もいないと良いんだけどな。」
メイルやデカオが息を整えるのを横目にそう呟きながら、熱斗はエレベーターに向けて走り出した。
メイル達もまた走り始める。
途中、熱斗はこの先のエレベーターであの少年にも少女にも見える人物とすれ違ったのだったなと思い出したが、今はそれどころではないと思いそれらの考えを一旦の頭の隅に追いやった。
エレベーターの前に着くと、そこには幸い動きが早く技の効果範囲が広い敵はいなかったが、代わりに床にも天井にも壁にもエレベーターの扉にもクモの形をしたウイルスのクーモスが張りついていて、巣を張っていた。
メイルが後ろで、「ヤダ、気持ち悪い……。」と呟くのが熱斗の耳に入る。
「熱斗くん、クーモスは木属性だよ。フレイムソードなんかを使うのはどうかな?」
「ロックマンそれナイスアイディア。行くぜ! バトルチップ、『フレイムソード』!」
またしてもロックマンの助言が耳に入り、熱斗は数あるバトルチップの中からフレイムソードを使う事を決めた。
右腕のロックバスターをフレイムソードに変えた熱斗は果敢にもクーモスの大群の中へ駆けて行き、最初の一撃が決め手と言わんばかりにフレイムソードを大きく振るう。
「うぉぉぉおお!!」
その一撃で全てのクーモスが、とはいかなかったが、床に溜まっていたクーモスとその巣はフレイムソードの攻撃で焼け焦げて消えていく。
それを確認すると熱斗は壁のクーモスを斬りつけ始め、最後に天井に張りついているクーモスとエレベーターの扉付近に張られた巣を焦がし斬った。
背後でデカオが「いいぞー! 熱斗ぉー!」と言うのが熱斗の耳に届く。