長編
change name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あの時は人手が足りていなかったとはいえ、数年も任せてしまってすまないな」
『いいのいいの。はいこれビンゴブック』
そう言い桔梗は背中に背負っていた大きな巻物をペインへ渡した。そこには数々の人の写真とその人についての詳細が書かれ、写真には全てバツ印が書かれていた。
「さすがは桔梗だな、僅か数年でこれだけの暗部の人間を仕留めるとは」
『結構苦労したよ…。特に砂隠れに居たときは…』
桔梗が報告をしている所、ドアが開いた音がして誰かが任務から帰ってきた。桔梗はここ数年でおそらくメンバーは増えているはずだと思って、初めて会うのにワクワクしていた。
「今戻った」
「外晴れてんのに雪降ってんぞ」
帰ってきたのは角都と飛段だった。肩には少し雪が付いていて2人は直ぐに外套を脱ぎ始めた。角都は1人見慣れない顔がいたので目を細めて見つめていた。
『角都久しぶり!』
「…誰かと思ったがやはり桔梗か?」
『ええ!さっき帰ったの』
「無事で何よりだ」
久しぶりの桔梗の帰還に角都も嬉しいかして、少し笑った気がした。そんな様子を隣で見ていた飛段は桔梗を見てキョトンとしていた。
「なぁ角都、こいつ誰だ?」
「ああお前は初めてだったか。桔梗だ」
「桔梗?」
『初めまして、桔梗と申します。数年ぶりに帰還しました』
桔梗はキョトンとする飛段へ笑いかけ1つ頭を下げると、彼女の笑顔が良かったのかすぐさま親指で自分を指した。
「俺は飛段だ。よろしくな桔梗」
『飛段、ね。よろしくね』
1人新しい人に会えて嬉しく思い、桔梗は名前を早く覚えるため頭の中で「飛段」を何回も詠唱した。2人は挨拶が終わって部屋に戻る時、角都が飛段に一応お前の先輩だぞ等と耳打ちをしていた。
鬼鮫とイタチも自身の部屋に戻ると言って出ていき、ペインはいつの間にか居ないので桔梗と小南だけがリビングに残された。
『姉様、まだ新しい人いるの?』
「ええ、あと2人くらいはいる」
『2人かあ』
「もちろん去っていった奴もいるわ」
あと2人と会えると思ってさらに楽しみにしたが、去っていった人物が引っかかった。任務に出る前に良くしてくれた人だったらって思うと、自然と胸が痛くなってしまったが恐る恐る聞いてみた。
『…誰?』
「大蛇丸よ」
『…よかったぁ』
予想していた人物とは違ってホッと安心する。むしろあの大蛇丸が抜けて桔梗は嬉しく思った。自分やイタチの一族の血継限界が欲しい為か何回か手を出されたことがあって、アジトに居ながらも警戒しないといけなかったため手に負えていたからだ。
「そういえば桔梗は大蛇丸と1回やり合っていたわね」
『うん…』
桔梗が任務にでる前、遂に仕留めようとしてきた大蛇丸と戦った。勝敗は見事桔梗が勝利し、大蛇丸は諦めたと思いきや次はイタチを狙い始めた。今のイタチを見る限りおそらく返り討ちにして暁を抜けたということが分かる。
『ちょっと自分の部屋に戻るね』
「分かったわ」
荷物を持って自分の部屋へ向かう。木造のミシミシという軋む音が鳴って懐かしく思った。自分の部屋に着く前に、任務へ出る前までは隣の部屋は使われていなかったので少し覗いて見た。すると特に何もなかった寂しい部屋だったが、色々と物が増えていて誰かの部屋となっていた。
『(誰の部屋だろ…)』
中が気になるが勝手に入ってはいけまいと思い留まった。すると後ろで先程聞いたミシっという木製の軋む音がして後ろを振り返ると、見られない男が立っていた。
この何気ない出会いが彼女の運命を変えるのであった。
「誰だお前、うん?」
『いいのいいの。はいこれビンゴブック』
そう言い桔梗は背中に背負っていた大きな巻物をペインへ渡した。そこには数々の人の写真とその人についての詳細が書かれ、写真には全てバツ印が書かれていた。
「さすがは桔梗だな、僅か数年でこれだけの暗部の人間を仕留めるとは」
『結構苦労したよ…。特に砂隠れに居たときは…』
桔梗が報告をしている所、ドアが開いた音がして誰かが任務から帰ってきた。桔梗はここ数年でおそらくメンバーは増えているはずだと思って、初めて会うのにワクワクしていた。
「今戻った」
「外晴れてんのに雪降ってんぞ」
帰ってきたのは角都と飛段だった。肩には少し雪が付いていて2人は直ぐに外套を脱ぎ始めた。角都は1人見慣れない顔がいたので目を細めて見つめていた。
『角都久しぶり!』
「…誰かと思ったがやはり桔梗か?」
『ええ!さっき帰ったの』
「無事で何よりだ」
久しぶりの桔梗の帰還に角都も嬉しいかして、少し笑った気がした。そんな様子を隣で見ていた飛段は桔梗を見てキョトンとしていた。
「なぁ角都、こいつ誰だ?」
「ああお前は初めてだったか。桔梗だ」
「桔梗?」
『初めまして、桔梗と申します。数年ぶりに帰還しました』
桔梗はキョトンとする飛段へ笑いかけ1つ頭を下げると、彼女の笑顔が良かったのかすぐさま親指で自分を指した。
「俺は飛段だ。よろしくな桔梗」
『飛段、ね。よろしくね』
1人新しい人に会えて嬉しく思い、桔梗は名前を早く覚えるため頭の中で「飛段」を何回も詠唱した。2人は挨拶が終わって部屋に戻る時、角都が飛段に一応お前の先輩だぞ等と耳打ちをしていた。
鬼鮫とイタチも自身の部屋に戻ると言って出ていき、ペインはいつの間にか居ないので桔梗と小南だけがリビングに残された。
『姉様、まだ新しい人いるの?』
「ええ、あと2人くらいはいる」
『2人かあ』
「もちろん去っていった奴もいるわ」
あと2人と会えると思ってさらに楽しみにしたが、去っていった人物が引っかかった。任務に出る前に良くしてくれた人だったらって思うと、自然と胸が痛くなってしまったが恐る恐る聞いてみた。
『…誰?』
「大蛇丸よ」
『…よかったぁ』
予想していた人物とは違ってホッと安心する。むしろあの大蛇丸が抜けて桔梗は嬉しく思った。自分やイタチの一族の血継限界が欲しい為か何回か手を出されたことがあって、アジトに居ながらも警戒しないといけなかったため手に負えていたからだ。
「そういえば桔梗は大蛇丸と1回やり合っていたわね」
『うん…』
桔梗が任務にでる前、遂に仕留めようとしてきた大蛇丸と戦った。勝敗は見事桔梗が勝利し、大蛇丸は諦めたと思いきや次はイタチを狙い始めた。今のイタチを見る限りおそらく返り討ちにして暁を抜けたということが分かる。
『ちょっと自分の部屋に戻るね』
「分かったわ」
荷物を持って自分の部屋へ向かう。木造のミシミシという軋む音が鳴って懐かしく思った。自分の部屋に着く前に、任務へ出る前までは隣の部屋は使われていなかったので少し覗いて見た。すると特に何もなかった寂しい部屋だったが、色々と物が増えていて誰かの部屋となっていた。
『(誰の部屋だろ…)』
中が気になるが勝手に入ってはいけまいと思い留まった。すると後ろで先程聞いたミシっという木製の軋む音がして後ろを振り返ると、見られない男が立っていた。
この何気ない出会いが彼女の運命を変えるのであった。
「誰だお前、うん?」