長編
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「なるほどね」
桔梗から聞かされた事にあまり驚くことなく、むしろ落ち着いて茶をひとつ唆る小南に桔梗はぽかんと口を開ける。
『え、驚かないの?!』
「別に驚かないわ。まだ気になるだけなんでしょ?デイダラの事」
『うん…』
実は桔梗も同じくしてデイダラのことが気になっていたのだった。綺麗で透き通っている彼の蒼い瞳に見つめられたら引き込まれそうになるが、目を合わせると直ぐに逸らされて避けられているんじゃないかと感じていた。
「デイダラのどういうところが好きなの?」
『どうって言われても…まだ会って数日しか経ってないし…』
「へえ、桔梗は案外中身を見るのね。顔だけ見ているのだと思っていたわ、飛段とかイタチみたいな」
『い、イタチ?!飛段?!』
イタチや飛段は他の暁メンバーと比べて、世間では比較的にかっこいい分類に属する整った顔立ちだ。かといってサソリやデイダラ達が評価されないという訳でもなく、小南は暁は皆ペインと並ぶくらいの評価される容姿を持っていると思っている。
「イタチさんがどうかされたんですか〜?」
桔梗が何故か顔を赤くしていると鬼鮫がリビングへやってきてコップを取り水を飲み始める。自分の思っていたより大きな声でイタチと飛段みたいなの名前を叫んでしまったらしい。
『鬼鮫!?』
「桔梗が・・・」
『わー!!!姉様ぁ!?』
「?」
「あらどうしたのかしら桔梗???」
わざと桔梗を横見しながら小南は鬼鮫にデイダラのことを言おうとして、桔梗は慌てて少し大きめに叫んで小南を止めた。
「少し気になりますが、女性同士の話を無理に聞く趣味はないので俺はこれで」
水を飲み終わった鬼鮫はシンクにコップを置いて、手を振ってリビングを後にした。出て行ったのを見計らって桔梗はほっとして胸をなでおろす。そんな姿を見て小南は小悪魔のようにふふっと笑って生暖かくなった茶をすべて飲み干した。
「醤油くれ」
「はい」
その日の夜は珍しく全員アジトに戻っており、数年ぶりにみんなと夕飯を食べることとなった。角都が鬼鮫が作った綺麗な卵焼きを箸で切って、ちょうど鬼鮫の前にあった醤油を指さす。桔梗の前に座る小南は隣のペインへ遠くにあって取れないとんかつを取ってもらっている。イタチ、飛段、トビは静かに食事をしていて、サソリは「蠍」と書かれている核にお茶をかけていた。桔梗は角都の前にある美味しそうな卵焼きに手を伸ばそうとしたとき、隣に座るデイダラの手が偶然当たって慌てて謝った。
『あ、ごめん!』
「あ、ああ」
不自然なくらい早く手をひっこめたことに不思議に思ったデイダラは、申し訳なく思ったのかお箸を上下逆に持ち替えて卵焼きを一切れ桔梗のお皿へ置いた。
『えっ?』
「ほらよ、これ食いたかったんだろ、うん?」
『う、うん、ありがとうデイダラ』
そういうとお茶碗や皿を一つにまとめて、シンクへ置いてリビングを出て行った。取ってもらった卵焼きを口へ運ぶと今まで食べてきたものとは違った、とても甘い酸味が口内に広がっていき桔梗のおなかを満たしていった。
桔梗から聞かされた事にあまり驚くことなく、むしろ落ち着いて茶をひとつ唆る小南に桔梗はぽかんと口を開ける。
『え、驚かないの?!』
「別に驚かないわ。まだ気になるだけなんでしょ?デイダラの事」
『うん…』
実は桔梗も同じくしてデイダラのことが気になっていたのだった。綺麗で透き通っている彼の蒼い瞳に見つめられたら引き込まれそうになるが、目を合わせると直ぐに逸らされて避けられているんじゃないかと感じていた。
「デイダラのどういうところが好きなの?」
『どうって言われても…まだ会って数日しか経ってないし…』
「へえ、桔梗は案外中身を見るのね。顔だけ見ているのだと思っていたわ、飛段とかイタチみたいな」
『い、イタチ?!飛段?!』
イタチや飛段は他の暁メンバーと比べて、世間では比較的にかっこいい分類に属する整った顔立ちだ。かといってサソリやデイダラ達が評価されないという訳でもなく、小南は暁は皆ペインと並ぶくらいの評価される容姿を持っていると思っている。
「イタチさんがどうかされたんですか〜?」
桔梗が何故か顔を赤くしていると鬼鮫がリビングへやってきてコップを取り水を飲み始める。自分の思っていたより大きな声でイタチと飛段みたいなの名前を叫んでしまったらしい。
『鬼鮫!?』
「桔梗が・・・」
『わー!!!姉様ぁ!?』
「?」
「あらどうしたのかしら桔梗???」
わざと桔梗を横見しながら小南は鬼鮫にデイダラのことを言おうとして、桔梗は慌てて少し大きめに叫んで小南を止めた。
「少し気になりますが、女性同士の話を無理に聞く趣味はないので俺はこれで」
水を飲み終わった鬼鮫はシンクにコップを置いて、手を振ってリビングを後にした。出て行ったのを見計らって桔梗はほっとして胸をなでおろす。そんな姿を見て小南は小悪魔のようにふふっと笑って生暖かくなった茶をすべて飲み干した。
「醤油くれ」
「はい」
その日の夜は珍しく全員アジトに戻っており、数年ぶりにみんなと夕飯を食べることとなった。角都が鬼鮫が作った綺麗な卵焼きを箸で切って、ちょうど鬼鮫の前にあった醤油を指さす。桔梗の前に座る小南は隣のペインへ遠くにあって取れないとんかつを取ってもらっている。イタチ、飛段、トビは静かに食事をしていて、サソリは「蠍」と書かれている核にお茶をかけていた。桔梗は角都の前にある美味しそうな卵焼きに手を伸ばそうとしたとき、隣に座るデイダラの手が偶然当たって慌てて謝った。
『あ、ごめん!』
「あ、ああ」
不自然なくらい早く手をひっこめたことに不思議に思ったデイダラは、申し訳なく思ったのかお箸を上下逆に持ち替えて卵焼きを一切れ桔梗のお皿へ置いた。
『えっ?』
「ほらよ、これ食いたかったんだろ、うん?」
『う、うん、ありがとうデイダラ』
そういうとお茶碗や皿を一つにまとめて、シンクへ置いてリビングを出て行った。取ってもらった卵焼きを口へ運ぶと今まで食べてきたものとは違った、とても甘い酸味が口内に広がっていき桔梗のおなかを満たしていった。
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