短編
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任務に出る前に部屋に置いてある鏡を見ると昨日まで腫れていた頬はすっかり元通りに治まっている。長い髪をまとめて、懐にある粘土の量をしっかりと確認する。
今日は久しぶりに芸術コンビのツーマンセルで任務が入ったのだった。
「旦那ぁ!さっさと行くぜ、うん」
「ああ」
傀儡のメンテナンスが終わったのか、サソリはズルズルとヒルコに入った状態でアジトから出てきた。気のせいか声色が少し低いと感じたデイラタだったが、それよりも何でもいいので早く爆発させたくてうずうずしていた。
「喝!」
標的に付着した無数の蜘蛛型粘土は、デイダラの印結びとともに盛大に爆発し当たり1面を消し去った。粘土で作った鳥で大きな穴が空いた地面を見ていると、黒いものが森から出て来てデイダラの方を見上げた。サソリのヒルコだ。
「終わったぜー旦那」
「こっちも終わった」
サソリと報告し合っていると突然、デイダラの後ろからズルズルとヒルコを動かしているかのような何かを引きずる音がして慌てて振り返った。目に映ったのは先程倒したと思っていたデイダラの標的である草隠れの忍びだった。
しかしよく見ると両目は潰れ、身体は既にボロボロでもう長くはないことはデイダラでも分かった。
「ぁ…ミ……アァ………」
這いつくばって誰かの名前を呼び、どこかへ必死に手を伸ばす草隠れの忍びは、ヒルコの尖った尾によってトドメを刺された。
「てめぇ確認してなかったのかよクソ」
「………………」
確かに仕留めたはずだと思うデイダラを後に、サソリは息をしていないか確認してアジトへ戻るために歩き出した。
「喧嘩したんだろ」
「・・・だから何だよ、うん」
「ククッ」
サソリは角都から預かった手持ちの金の額を見て、贅沢にも宿をとったがさすがに二部屋は取れなかったのでデイダラと相部屋にした。里外学習のようなノリで布団の上で胡坐をかき肘をついて話すサソリは、風呂上がりで髪を説いていたデイダラに問いかけた。図星をつつかれデイダラは珍しくサソリを睨んだ。
「何したんだよ」
「旦那には関係ねえだろ、うん」
「ああ?関係ねえわけねえだろ。相方の調子が悪かったら誰がてめえのケアするんだよクソ」
「旦那・・・!」
「おい・・!」
いつも意地悪をしてくるのにこんなにも自分のことを思ってくれている事に嬉しかったのか、デイダラは思わずサソリに飛びついたがサソリはすぐさまチャクラ糸を使って無理矢理引き離された。
「な、何すんだよサソリの旦那ぁ!」
「てめえ俺に抱き着くんじゃなくてあいつに抱き着けよ!」
「っ!?」
”あいつ”という言葉にデイダラは過剰に反応してびくっと肩を震わせてしまった。そして同時にサソリは敢えて名前を出さずに名指しをして意地悪をしていることに気づいてデイダラは少し頬を赤めた。とぼとぼと布団を踏み、胡坐をかくサソリに前で正座をした。
「・・・ばいい・・・」
「ああ?」
「ど、どうすればいいんだ、うん?」
恥ずかしくてかプライドが邪魔してかして、目を合わせてこないデイダラはもじもじと指を合わせた。さすがにまたいじるのは可哀そうだと思ってサソリは少し真面目にデイダラへ提案したのだった。
「そうだなぁ・・・」
「う、うん・・・」
~to be continued~
今日は久しぶりに芸術コンビのツーマンセルで任務が入ったのだった。
「旦那ぁ!さっさと行くぜ、うん」
「ああ」
傀儡のメンテナンスが終わったのか、サソリはズルズルとヒルコに入った状態でアジトから出てきた。気のせいか声色が少し低いと感じたデイラタだったが、それよりも何でもいいので早く爆発させたくてうずうずしていた。
「喝!」
標的に付着した無数の蜘蛛型粘土は、デイダラの印結びとともに盛大に爆発し当たり1面を消し去った。粘土で作った鳥で大きな穴が空いた地面を見ていると、黒いものが森から出て来てデイダラの方を見上げた。サソリのヒルコだ。
「終わったぜー旦那」
「こっちも終わった」
サソリと報告し合っていると突然、デイダラの後ろからズルズルとヒルコを動かしているかのような何かを引きずる音がして慌てて振り返った。目に映ったのは先程倒したと思っていたデイダラの標的である草隠れの忍びだった。
しかしよく見ると両目は潰れ、身体は既にボロボロでもう長くはないことはデイダラでも分かった。
「ぁ…ミ……アァ………」
這いつくばって誰かの名前を呼び、どこかへ必死に手を伸ばす草隠れの忍びは、ヒルコの尖った尾によってトドメを刺された。
「てめぇ確認してなかったのかよクソ」
「………………」
確かに仕留めたはずだと思うデイダラを後に、サソリは息をしていないか確認してアジトへ戻るために歩き出した。
「喧嘩したんだろ」
「・・・だから何だよ、うん」
「ククッ」
サソリは角都から預かった手持ちの金の額を見て、贅沢にも宿をとったがさすがに二部屋は取れなかったのでデイダラと相部屋にした。里外学習のようなノリで布団の上で胡坐をかき肘をついて話すサソリは、風呂上がりで髪を説いていたデイダラに問いかけた。図星をつつかれデイダラは珍しくサソリを睨んだ。
「何したんだよ」
「旦那には関係ねえだろ、うん」
「ああ?関係ねえわけねえだろ。相方の調子が悪かったら誰がてめえのケアするんだよクソ」
「旦那・・・!」
「おい・・!」
いつも意地悪をしてくるのにこんなにも自分のことを思ってくれている事に嬉しかったのか、デイダラは思わずサソリに飛びついたがサソリはすぐさまチャクラ糸を使って無理矢理引き離された。
「な、何すんだよサソリの旦那ぁ!」
「てめえ俺に抱き着くんじゃなくてあいつに抱き着けよ!」
「っ!?」
”あいつ”という言葉にデイダラは過剰に反応してびくっと肩を震わせてしまった。そして同時にサソリは敢えて名前を出さずに名指しをして意地悪をしていることに気づいてデイダラは少し頬を赤めた。とぼとぼと布団を踏み、胡坐をかくサソリに前で正座をした。
「・・・ばいい・・・」
「ああ?」
「ど、どうすればいいんだ、うん?」
恥ずかしくてかプライドが邪魔してかして、目を合わせてこないデイダラはもじもじと指を合わせた。さすがにまたいじるのは可哀そうだと思ってサソリは少し真面目にデイダラへ提案したのだった。
「そうだなぁ・・・」
「う、うん・・・」
~to be continued~