長編
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「お前か、珍しいな」
アジトの外にある謎の人物像の舌に座るペインへこっそり近づいたと思っていたが、やはり気づかれていて先に声をかけられる。立膝を着いて遠い彼方を見る彼は正直サソリでも何を考えているのか分からない。
「最近デイダラの野郎になにか聞かされてねぇか?」
「デイダラか、何かあったのか?」
「質問を質問で返すんじゃねぇ」
ペインは何か可笑しかったのかふっと笑って改めてサソリが入るヒルコへ振り向いた。
「ああ、聞かされているとも」
「何聞かされた」
「それは本人の許可がないと言えないな」
「ッチ」
サソリは思っていた通りの回答が返ってきて舌打ちをした。やはり猛者揃いの暁をまとめているだけあって簡単に口は割らないようだ。もう何聞いても無駄だと思ってアジトへ戻ろうとした時、ペインはサソリの後ろ姿へ一言発した。
「・・・ただ俺の感想は言えるが?」
「ククッ」
「バカにすんな!」
誰のものか分からない腕や脚がゆらゆらと揺れる薄暗い部屋の中、珍しくよく笑うサソリにいつもより声を荒らげるデイダラ。
抜忍となった時から容姿が変わらない彼だが中身はしっかり歳をとっているため、彼より若いデイダラの悩みはちゃんと理解できたのだ。
ペイン曰く、相方の悩みの種は桔梗にあったのだった。
「桔梗?」
「ああ。最近奴は桔梗が気になるらしくてな。任務が疎かになっているからしっかりしてもらいたいものだ」
「へぇ。なんであんなやつ気になんだ」
「さあな。好みは人それぞれだという」
「ククッ。リーダーもリーダーの好みがあるってことかよ」
「…そういう事だ」
「一丁前に女を好きになったのかてめぇ」
「なっ!だから言うなって、うん!」
茹で蛸のように顔を真っ赤にしてバタバタと暴れるデイダラをずっとからかっているとさすがに飽きてきて、逆にイライラし始めたサソリは人差し指からチャクラ糸を放って近くにあった手首をデイダラへ思いっきり投げつけて、デイダラの顔面へ思いっきり当てた。
『ねえ姉様、ちょっと相談があるんだけどいい?』
「何?」
その頃居間で茶を啜る女子組は、周りに誰もいないのを確認して桔梗の悩みについて語り始める。桔梗は何時にもなく真剣な顔をするので小南は思わずゴクリと喉を鳴らした。
『小南姉様ってなんでリーダーを好きになったの?』
「桔梗…?」
桔梗は何も恥じらいなく聞いてきて、小南は何か変なものでも食べたのかと目を細めて首を傾げた。
「・・・なぜそのことを聞くの?」
『きょ、興味本位よ』
「長期任務中に気になる男でもできたのかしら」
『いいや。そうじゃないの』
そうじゃないという桔梗に小南はさらに首を傾げた。任務でできたわけではないとすると、この変な集まりの暁にいるということになるが、小南は桔梗が帰ってきた時からの事を思い出すもそういう素振りは一切なかったのだった。
「どういうこと?」
『じ、実はその・・・』
アジトの外にある謎の人物像の舌に座るペインへこっそり近づいたと思っていたが、やはり気づかれていて先に声をかけられる。立膝を着いて遠い彼方を見る彼は正直サソリでも何を考えているのか分からない。
「最近デイダラの野郎になにか聞かされてねぇか?」
「デイダラか、何かあったのか?」
「質問を質問で返すんじゃねぇ」
ペインは何か可笑しかったのかふっと笑って改めてサソリが入るヒルコへ振り向いた。
「ああ、聞かされているとも」
「何聞かされた」
「それは本人の許可がないと言えないな」
「ッチ」
サソリは思っていた通りの回答が返ってきて舌打ちをした。やはり猛者揃いの暁をまとめているだけあって簡単に口は割らないようだ。もう何聞いても無駄だと思ってアジトへ戻ろうとした時、ペインはサソリの後ろ姿へ一言発した。
「・・・ただ俺の感想は言えるが?」
「ククッ」
「バカにすんな!」
誰のものか分からない腕や脚がゆらゆらと揺れる薄暗い部屋の中、珍しくよく笑うサソリにいつもより声を荒らげるデイダラ。
抜忍となった時から容姿が変わらない彼だが中身はしっかり歳をとっているため、彼より若いデイダラの悩みはちゃんと理解できたのだ。
ペイン曰く、相方の悩みの種は桔梗にあったのだった。
「桔梗?」
「ああ。最近奴は桔梗が気になるらしくてな。任務が疎かになっているからしっかりしてもらいたいものだ」
「へぇ。なんであんなやつ気になんだ」
「さあな。好みは人それぞれだという」
「ククッ。リーダーもリーダーの好みがあるってことかよ」
「…そういう事だ」
「一丁前に女を好きになったのかてめぇ」
「なっ!だから言うなって、うん!」
茹で蛸のように顔を真っ赤にしてバタバタと暴れるデイダラをずっとからかっているとさすがに飽きてきて、逆にイライラし始めたサソリは人差し指からチャクラ糸を放って近くにあった手首をデイダラへ思いっきり投げつけて、デイダラの顔面へ思いっきり当てた。
『ねえ姉様、ちょっと相談があるんだけどいい?』
「何?」
その頃居間で茶を啜る女子組は、周りに誰もいないのを確認して桔梗の悩みについて語り始める。桔梗は何時にもなく真剣な顔をするので小南は思わずゴクリと喉を鳴らした。
『小南姉様ってなんでリーダーを好きになったの?』
「桔梗…?」
桔梗は何も恥じらいなく聞いてきて、小南は何か変なものでも食べたのかと目を細めて首を傾げた。
「・・・なぜそのことを聞くの?」
『きょ、興味本位よ』
「長期任務中に気になる男でもできたのかしら」
『いいや。そうじゃないの』
そうじゃないという桔梗に小南はさらに首を傾げた。任務でできたわけではないとすると、この変な集まりの暁にいるということになるが、小南は桔梗が帰ってきた時からの事を思い出すもそういう素振りは一切なかったのだった。
「どういうこと?」
『じ、実はその・・・』