短編
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試行錯誤して先日の報告書を書いていた桔梗は、紅茶を入れている間にデイダラに沢山落書きをされて思わず平手打ちをしてしまった。
あれから1週間桔梗はデイダラと口を聞いておらず、周りからはあれだけ仲が良かった2人に何があったんだと心配された。
火の国の木ノ葉隠れの里の近くにある茶屋で休憩するイタチと鬼鮫、桔梗は餡蜜や団子をつまみながら先程の暗殺依頼について話していた。
「しかしさっきの奴は手強かったですねぇ」
「俺の万華鏡写輪眼を前にして立っていられるくらいだったからな、さすがは上忍と言ったところだ」
『さすがイタチだねー』
当然だと言わんばかりに澄ました顔をするイタチは、鬼鮫の前にあるみたらし団子を手に取って自らの口へ運んで思わず頬を緩ませる。取られた本人は楽しみにとっていたものを奪われ静かに泣いていた。
ひと時の休息を経てアジトへ戻る為桔梗らは茶屋を後にし、暗闇の中唯一光る美しい月の方向へ足を進めた。木ノ葉隠れの里から出るため結界をすり抜けようとしたとき、一番後ろにいた桔梗のすぐ傍にあった木にクナイが刺さった。
『わっ!』
「・・・少し早かったな」
「後をつけられていたのは気づいていましたが、さっさとやっちゃいましょう」
そういい鮫肌を振り下ろしやる気満々の鬼鮫の前に、手を伸ばして俺にやらせろと言わんばかりに手を伸ばした。鬼鮫は仕方ないですねと言って鮫肌を直した。イタチの目には万華鏡写輪眼が浮かび、黒い影は唸りながらその場に倒れた。そして鬼鮫にとどめを刺された影を、木の葉の者だと確認してイタチは震えてへたり込む桔梗の前にしゃがんだ。
「桔梗、無事か」
『デ・・・』
「で?」
『デ、デイダラぁ・・・』
「ふふ、桔梗は本当にデイダラの野郎が好きですねぇ」
「助けたのは俺なんだがな。寂しく悲しいものだ」
桔梗が無意識に居るはずもないデイダラの名前を呼び、イタチは手を差し伸べて桔梗を立たせた。
「桔梗、俺だ」
『イ、イタチ・・・?』
「ああ。早く戻るぞ。デイダラが待っている」
そう言いこの葉隠れの里の結界をすり抜けて、アジトへ向かった。
『・・・ごめんなさい」
「謝ることはありませんよ。誰でもいきなり敵が現れると驚いて動けないものです」
「鬼鮫の言うとおりだ。気にするな」
帰路についているとき、俯いて歩く桔梗は二人に謝ると本当に気にしていないようだった。それでも俯いて歩く桔梗を見てイタチはあることを思い出した。
「そういえば桔梗、デイダラと喧嘩をしていなかったか?」
『喧嘩というか・・・』
「まあ何でもいい。それなのになぜ奴の名前を呼んだのだ?」
『!?』
確かに言われてみればと鬼鮫も顎に手を抱えて考える。アジトを出る前に桔梗とデイダラは報告書でいざこざがあったのにも関わらず、何故デイダラの名前を呼んだのかイタチは不思議に思ったのだった。
『な、何故って言われても・・・』
「まあ喧嘩したとしても好きなんでしょうね」
『き、鬼鮫!?』
「俺もそう思う」
『イタチまで・・・!』
心配して損したとばかりイタチは大きなため息をつく。顔を真っ赤にさせて恥ずかしがる桔梗を無視してイタチと鬼鮫は早くアジトへ戻るために飛ぶスピードを上げた。
「イタチさんも素直じゃないですね」
「何の話だ鬼鮫、内容によってはやるぞ」
「ふふ、すみませんね」
「・・・なんだか楽しそうだな」
「バレましたー?」
あれから1週間桔梗はデイダラと口を聞いておらず、周りからはあれだけ仲が良かった2人に何があったんだと心配された。
火の国の木ノ葉隠れの里の近くにある茶屋で休憩するイタチと鬼鮫、桔梗は餡蜜や団子をつまみながら先程の暗殺依頼について話していた。
「しかしさっきの奴は手強かったですねぇ」
「俺の万華鏡写輪眼を前にして立っていられるくらいだったからな、さすがは上忍と言ったところだ」
『さすがイタチだねー』
当然だと言わんばかりに澄ました顔をするイタチは、鬼鮫の前にあるみたらし団子を手に取って自らの口へ運んで思わず頬を緩ませる。取られた本人は楽しみにとっていたものを奪われ静かに泣いていた。
ひと時の休息を経てアジトへ戻る為桔梗らは茶屋を後にし、暗闇の中唯一光る美しい月の方向へ足を進めた。木ノ葉隠れの里から出るため結界をすり抜けようとしたとき、一番後ろにいた桔梗のすぐ傍にあった木にクナイが刺さった。
『わっ!』
「・・・少し早かったな」
「後をつけられていたのは気づいていましたが、さっさとやっちゃいましょう」
そういい鮫肌を振り下ろしやる気満々の鬼鮫の前に、手を伸ばして俺にやらせろと言わんばかりに手を伸ばした。鬼鮫は仕方ないですねと言って鮫肌を直した。イタチの目には万華鏡写輪眼が浮かび、黒い影は唸りながらその場に倒れた。そして鬼鮫にとどめを刺された影を、木の葉の者だと確認してイタチは震えてへたり込む桔梗の前にしゃがんだ。
「桔梗、無事か」
『デ・・・』
「で?」
『デ、デイダラぁ・・・』
「ふふ、桔梗は本当にデイダラの野郎が好きですねぇ」
「助けたのは俺なんだがな。寂しく悲しいものだ」
桔梗が無意識に居るはずもないデイダラの名前を呼び、イタチは手を差し伸べて桔梗を立たせた。
「桔梗、俺だ」
『イ、イタチ・・・?』
「ああ。早く戻るぞ。デイダラが待っている」
そう言いこの葉隠れの里の結界をすり抜けて、アジトへ向かった。
『・・・ごめんなさい」
「謝ることはありませんよ。誰でもいきなり敵が現れると驚いて動けないものです」
「鬼鮫の言うとおりだ。気にするな」
帰路についているとき、俯いて歩く桔梗は二人に謝ると本当に気にしていないようだった。それでも俯いて歩く桔梗を見てイタチはあることを思い出した。
「そういえば桔梗、デイダラと喧嘩をしていなかったか?」
『喧嘩というか・・・』
「まあ何でもいい。それなのになぜ奴の名前を呼んだのだ?」
『!?』
確かに言われてみればと鬼鮫も顎に手を抱えて考える。アジトを出る前に桔梗とデイダラは報告書でいざこざがあったのにも関わらず、何故デイダラの名前を呼んだのかイタチは不思議に思ったのだった。
『な、何故って言われても・・・』
「まあ喧嘩したとしても好きなんでしょうね」
『き、鬼鮫!?』
「俺もそう思う」
『イタチまで・・・!』
心配して損したとばかりイタチは大きなため息をつく。顔を真っ赤にさせて恥ずかしがる桔梗を無視してイタチと鬼鮫は早くアジトへ戻るために飛ぶスピードを上げた。
「イタチさんも素直じゃないですね」
「何の話だ鬼鮫、内容によってはやるぞ」
「ふふ、すみませんね」
「・・・なんだか楽しそうだな」
「バレましたー?」