長編
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「そぉら!!!!」
旦那の掛け声と同時にカチャっと傀儡の口が開き、目の前の敵は無数の毒針を食らって倒れ込む。自分の掌から吐き出された蜘蛛型の起爆粘土は出番をなくし再び懐へしまった。
「おい何やってんだデイダラ」
下からサソリの旦那の声がして木から降りると、目を細めて睨んでは明らかに不機嫌であった。確かに今回ばかりは咄嗟に攻撃できなかったオイラが悪かった。
「わ、わりぃなサソリの旦那」
「チッ。今朝からずっと間抜けな面しやがって」
再度舌打ちをして旦那は無数の針が刺さった標的の死を確認する。
そう。この間桔梗と話してからずっとこんな感じだ。このモヤモヤを何とかしたいと思って話した後芸術作品を作ろうとしたが、無意識にあいつのことを考えてしまって何もアイデアが浮かばなかった。懐の起爆粘土を見ると任務へ向かった時と量はほとんど変わらない。
「こいつはもう生きてねぇ。さっさと帰るぞ」
「お、おう」
本体をヒルコへ戻した旦那は来た道を引き返し、オイラを置いてズルズルと歩いていく。倒れている肉の塊を横目にオイラも旦那のあとを追った。
「…あのデイダラだぞ」
「デイダラちゃんに悩みとか柄じゃねぇな」
大きい岩に座り本を読む角都はサソリの言葉に思わず本から目を離し、近くにいた飛段も恒例の儀式中に思わずゲハハハと笑って身体を起こす。2人ともサソリが言った、デイダラの様子がおかしいということに不思議に思ったみたいだ。
「デイダラちゃんがおかしくなったのはいつからなんだぁ?」
「2.3日前からだ」
「2.3日前…なんかあったか角都?」
「興味無い」
サソリは最初から期待はしていなかったが、やはりこの2人に聞くのは間違いだったと後悔した。飛段は愚か角都は少しはマシな回答を得られるかと思ったがやはり金にしか興味なかったようだった。サソリは2人を後にして次にマシな答えが返ってくると思われる奴へ当たることにした。
「そうですかぁあのデイダラのやつが」
「悩みなど柄じゃないな」
最初はこの2人も角都と飛段と同じ反応をしたが、さっきの2人と違うのは彼らも少し気になっていたという事だった。団子をつまむイタチと鬼鮫は甘味に堪能しながらもうーんと唸って考えてくれる。
「そういえば最近食べ終わるのが早いですね」
「…どういうことだ?」
「何故かは分かりませんが、晩飯をすぐに済ませて部屋へ戻っているんです」
「それのどこがおかしいのだ。俺には普通にしか思えん」
「俺もイタチと同感だ」
もぐもぐと頬を揺らすイタチは鬼鮫へ見向きもしないで冷たく発し、それにサソリも同感した。暁は晩飯後の団欒などをするような奴は居ないので、用を済ませたらすぐに部屋に戻るのは当たり前なのだ。
「うう…そうですかね…」
そう言って鬼鮫は最後の団子を食べようと手を伸ばすど、横からイタチの手が伸びてすぐさま口へ運ばれたのだった。
「デイダラダト?」
「僕たちは知らないね」
「デイダラ先輩がどうかしたんすか?」
「俺が聞いてんだよ」
地面から生えるハエトリソウのような形をするゼツと、うーんと顎に手を当てて考え込むぐるぐるお面のトビはサソリの質問に覚えている記憶を辿っていった。サソリはこの2人にはあまり期待はしていなく、自身のとがった尻尾を揺らして遊んでいた。
「先輩っすか~?俺はわかんないっすね」
「オレモダ」
「リーダーに聞いたら?」
「なんでリーダーなんだよ」
「まあ一応暁のボスっすからね。悩みとか聞かされてるんじゃないっすか」
トビはお手上げのように両手をフラフラしてゼツと一緒にサソリを置いて去っていった。
最終リーダーたちに聞くつもりだったがなぜこんなにも相方の為に動いているのだと思うと自分に腹が立って、近くに生える木を鋭い尻尾で倒したのだった。
旦那の掛け声と同時にカチャっと傀儡の口が開き、目の前の敵は無数の毒針を食らって倒れ込む。自分の掌から吐き出された蜘蛛型の起爆粘土は出番をなくし再び懐へしまった。
「おい何やってんだデイダラ」
下からサソリの旦那の声がして木から降りると、目を細めて睨んでは明らかに不機嫌であった。確かに今回ばかりは咄嗟に攻撃できなかったオイラが悪かった。
「わ、わりぃなサソリの旦那」
「チッ。今朝からずっと間抜けな面しやがって」
再度舌打ちをして旦那は無数の針が刺さった標的の死を確認する。
そう。この間桔梗と話してからずっとこんな感じだ。このモヤモヤを何とかしたいと思って話した後芸術作品を作ろうとしたが、無意識にあいつのことを考えてしまって何もアイデアが浮かばなかった。懐の起爆粘土を見ると任務へ向かった時と量はほとんど変わらない。
「こいつはもう生きてねぇ。さっさと帰るぞ」
「お、おう」
本体をヒルコへ戻した旦那は来た道を引き返し、オイラを置いてズルズルと歩いていく。倒れている肉の塊を横目にオイラも旦那のあとを追った。
「…あのデイダラだぞ」
「デイダラちゃんに悩みとか柄じゃねぇな」
大きい岩に座り本を読む角都はサソリの言葉に思わず本から目を離し、近くにいた飛段も恒例の儀式中に思わずゲハハハと笑って身体を起こす。2人ともサソリが言った、デイダラの様子がおかしいということに不思議に思ったみたいだ。
「デイダラちゃんがおかしくなったのはいつからなんだぁ?」
「2.3日前からだ」
「2.3日前…なんかあったか角都?」
「興味無い」
サソリは最初から期待はしていなかったが、やはりこの2人に聞くのは間違いだったと後悔した。飛段は愚か角都は少しはマシな回答を得られるかと思ったがやはり金にしか興味なかったようだった。サソリは2人を後にして次にマシな答えが返ってくると思われる奴へ当たることにした。
「そうですかぁあのデイダラのやつが」
「悩みなど柄じゃないな」
最初はこの2人も角都と飛段と同じ反応をしたが、さっきの2人と違うのは彼らも少し気になっていたという事だった。団子をつまむイタチと鬼鮫は甘味に堪能しながらもうーんと唸って考えてくれる。
「そういえば最近食べ終わるのが早いですね」
「…どういうことだ?」
「何故かは分かりませんが、晩飯をすぐに済ませて部屋へ戻っているんです」
「それのどこがおかしいのだ。俺には普通にしか思えん」
「俺もイタチと同感だ」
もぐもぐと頬を揺らすイタチは鬼鮫へ見向きもしないで冷たく発し、それにサソリも同感した。暁は晩飯後の団欒などをするような奴は居ないので、用を済ませたらすぐに部屋に戻るのは当たり前なのだ。
「うう…そうですかね…」
そう言って鬼鮫は最後の団子を食べようと手を伸ばすど、横からイタチの手が伸びてすぐさま口へ運ばれたのだった。
「デイダラダト?」
「僕たちは知らないね」
「デイダラ先輩がどうかしたんすか?」
「俺が聞いてんだよ」
地面から生えるハエトリソウのような形をするゼツと、うーんと顎に手を当てて考え込むぐるぐるお面のトビはサソリの質問に覚えている記憶を辿っていった。サソリはこの2人にはあまり期待はしていなく、自身のとがった尻尾を揺らして遊んでいた。
「先輩っすか~?俺はわかんないっすね」
「オレモダ」
「リーダーに聞いたら?」
「なんでリーダーなんだよ」
「まあ一応暁のボスっすからね。悩みとか聞かされてるんじゃないっすか」
トビはお手上げのように両手をフラフラしてゼツと一緒にサソリを置いて去っていった。
最終リーダーたちに聞くつもりだったがなぜこんなにも相方の為に動いているのだと思うと自分に腹が立って、近くに生える木を鋭い尻尾で倒したのだった。