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ブルートパーズ

夢小説設定

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夢主の名前(空欄の場合は優里(ユウリ)となります)

昔、兄にこう質問したことがある。

「ねえ、お兄ちゃん」
「んー?」
「どうして、わたしの目の色はお兄ちゃんと違うの?」
「………」
「このまえお兄ちゃんがいのうりょくをつかった時目をひらいてたけど、みどり色だった。だけどわたしの目の色は青色なのは、どうしてなんだろうって」

「__それは、メラニン色素の量が僕より少ないだけだよ」
「めらにんしきそ?」
「僕達人間の身体には、太陽の光に含まれる危ない物から守ってくれるメラニンっていう小さい物質が含まれているんだ。色素っていうのは、色の素になるものの事」

「分かった! その、めらにん? にふくまれてる、しきそ? の量が少ないと青色の目になるって事だよね」
「うん、まあ、間違ってはいないけど」
「因みに僕もメラニン色素は少ない方だよ。それよりもっと少ないのが優里みたいな青色の瞳だ」
「へ〜、お兄ちゃんってものしりなんだね!」
「当たり前でしょ! 僕は世界一の名探偵なんだから!」

(すごいなぁ〜お兄ちゃんは)

純粋だった私の瞳に映る自慢げに話す兄さんは輝いて見えた。少し間があったのが気になるけど。
昔の私の理解力については、あえて、触れない。
それよりも、確かにメラニン色素が薄いのは事実だが、兄さんは"他の重要な事実に触れられない為にわざと難しい話をした"のだと、今の私だからこそ思った。
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