episode2〜務め
Dream Name
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「3年とレギュラーの2年集合!!」
見学して3、40分くらい経った頃だろうか。
顧問の先生がコートに来て
3年と2年のレギュラー陣を集めていた。
「皆、分かっとると思うが明日は
3年とレギュラーの2年の遠征がある。
地区大会前の最後の練習になるから、
ここでしっかり力をつけてくるんだよ。」
「先生。その件で、少し話が。」
手塚くんが手を挙げた。
「どうした、手塚。」
先生が何かと聞き返すと、
手塚くんはさっきあった出来事を伝えた。
「明日の参加メンバーに関してですが、
今回桃城は不参加でお願いします。
まだ、捻挫が完治していない事がわかった以上
練習とは言え試合に参加させる訳にはいきません。」
「そうなのか?桃城。」
気まずそうな声で桃城くんが返事をする。
「全く……。お前と言うやつは。
仕方ない。明日、桃城は学校に残れ。アタシも残る。」
それを聞いた先生は、アタシも学校に残ると言う。
「えっ、先生は行かないんですか?」
じゃあ、誰が引率やコーチをするのか。
聞いた部員達はザワつく。
「仕方あるまい。桃城だぞ。」
「ちょっとバアさん!どういう意味っスかそれ〜。」
まるで馬鹿にされてるみたいだ。
桃城くんの顔がそう訴える。
「でも、本当の事じゃない?
1人にしておいたら、桃何するか分からないし。」
「うんうん。」
「ふしゅー。」
不二くんの辛辣な一言に、
同意する菊丸くんとバンダナを巻いた男の子。
確か、海堂くんだっけか。
スネークという名の技を使うっていう……。
私は、柳くんから少しだけ話を聞いていた。
「先輩はともかく!!テメェ海堂まで!!」
今にも海堂くんに噛み付きそうな桃城くん。
「落ち着け桃城。冗談を本気にするな。
まぁ、元々アタシは学校に残るつもりだったからさ。」
「あれ?そうなんですか。」
先生は元々残るつもりだったと言う。
やっぱり大人の冗談はクオリティが違うな……なんて。
一人で話を聞きながら感心してしまう。
「忘れたのかい?明日から新入生の部活の見学が始まる。
それにアタシは、教師として授業があるからね。」
そういえば始業式の校長先生の話でも
そんなこと言っていたような気がする。
ブーブー
一人遠くからミーティングの様子を眺めていると
制服のポケットに入れて置いた携帯のバイブが鳴った。
『うわ……。』
弦一郎からじゃん。嫌な予感。
「そこの君!ちょっとこっちおいで!」
3年達が集まっているところから
先生が私を呼ぶ。
『はい!』
仕方ない。メールは後で見よう。
私は再びポケットに携帯をしまって
先生の元へ走った。
「すまないねぇ。君が大石の言っていた子だね?」
『はい。那須 (名前)です。』
「(名前)だね。よろしく。アタシは竜崎スミレ。」
私達は軽く自己紹介をして、握手を交わす。
「入部届けは後で渡すんだが……
本当にウチの部活のマネージャーをやってくれるのかい?」
『はい。ちなみに話はどこまで聞いて……。』
大石くんがどこまで話したかによって
私の動きも変わってくる。
「話?ああ。立海から来たんだろう?
ここに来た理由もちゃんと聞いておる。」
ということは全部か……!!
大石くん全部話したのね!!
大石くん嘘つけなさそうだしなぁ。
別に良いけどさ。追い返されていないということは
先生も知った上で入部の許可をしてくれているのだろう。
だから、大石くん。
不味かったか?みたいな目でこっち見ないで……。
『そうです。
でも、青学のテニス部のマネージャーにもなるわけなので
必要であれば立海のことも教えますよ。』
教えたところで、立海の強さは変わらないけど。
「それは後で詳しく聞きたいところだな。」
やはり反応するのは乾くん。
正直、乾くんにはあまり教えたくないんだけどね。
彼は得た情報を素に分析まで出来るから。
「頼もしいじゃないかい。
それで(名前)には入部早々で申し訳ないけど、
明日から早速奴らの面倒を見て欲しくてね。
ぜひ、明日の遠征に参加して欲しい。」
竜崎先生は行けない自分の代わりに、
明日の遠征に参加して欲しい。そう言った。
「公欠扱いになるから、単位の問題はないよ。
手塚や大石にも色々頼んではあるが、
彼らは自分の練習もした上で
周りを気にかけてやらなくてはいけなくなってしまうからね。
そこを、(名前)にもサポートしてもらえたら
部が上手く回ると思うんだけどねぇ……。」
どうだろう?竜崎先生は少し困ったように話した。
それだけ、この部活の部員達は癖が強い人が多いんだろう。
でもまぁ……部員一人一人の
長所や短所を見つけるのには良い機会だと思う。
『分かりました。引き受けます。』
「やった〜!!(名前)ちゃんも一緒なら
オレ、練習も試合も頑張っちゃうもんね!」
「いつもそうして貰えると嬉しいんだけどね、英二。」
私が遠征に参加することが決まり、喜ぶ菊丸くん。
「本当に助かるよ。ありがとう。
詳細は後で入部届けと一緒に渡すからね。」
「分かりました。」
話がまとまると竜崎先生はミーティングを終わらせ、
部員達を練習へと戻らせた。
見学して3、40分くらい経った頃だろうか。
顧問の先生がコートに来て
3年と2年のレギュラー陣を集めていた。
「皆、分かっとると思うが明日は
3年とレギュラーの2年の遠征がある。
地区大会前の最後の練習になるから、
ここでしっかり力をつけてくるんだよ。」
「先生。その件で、少し話が。」
手塚くんが手を挙げた。
「どうした、手塚。」
先生が何かと聞き返すと、
手塚くんはさっきあった出来事を伝えた。
「明日の参加メンバーに関してですが、
今回桃城は不参加でお願いします。
まだ、捻挫が完治していない事がわかった以上
練習とは言え試合に参加させる訳にはいきません。」
「そうなのか?桃城。」
気まずそうな声で桃城くんが返事をする。
「全く……。お前と言うやつは。
仕方ない。明日、桃城は学校に残れ。アタシも残る。」
それを聞いた先生は、アタシも学校に残ると言う。
「えっ、先生は行かないんですか?」
じゃあ、誰が引率やコーチをするのか。
聞いた部員達はザワつく。
「仕方あるまい。桃城だぞ。」
「ちょっとバアさん!どういう意味っスかそれ〜。」
まるで馬鹿にされてるみたいだ。
桃城くんの顔がそう訴える。
「でも、本当の事じゃない?
1人にしておいたら、桃何するか分からないし。」
「うんうん。」
「ふしゅー。」
不二くんの辛辣な一言に、
同意する菊丸くんとバンダナを巻いた男の子。
確か、海堂くんだっけか。
スネークという名の技を使うっていう……。
私は、柳くんから少しだけ話を聞いていた。
「先輩はともかく!!テメェ海堂まで!!」
今にも海堂くんに噛み付きそうな桃城くん。
「落ち着け桃城。冗談を本気にするな。
まぁ、元々アタシは学校に残るつもりだったからさ。」
「あれ?そうなんですか。」
先生は元々残るつもりだったと言う。
やっぱり大人の冗談はクオリティが違うな……なんて。
一人で話を聞きながら感心してしまう。
「忘れたのかい?明日から新入生の部活の見学が始まる。
それにアタシは、教師として授業があるからね。」
そういえば始業式の校長先生の話でも
そんなこと言っていたような気がする。
ブーブー
一人遠くからミーティングの様子を眺めていると
制服のポケットに入れて置いた携帯のバイブが鳴った。
『うわ……。』
弦一郎からじゃん。嫌な予感。
「そこの君!ちょっとこっちおいで!」
3年達が集まっているところから
先生が私を呼ぶ。
『はい!』
仕方ない。メールは後で見よう。
私は再びポケットに携帯をしまって
先生の元へ走った。
「すまないねぇ。君が大石の言っていた子だね?」
『はい。那須 (名前)です。』
「(名前)だね。よろしく。アタシは竜崎スミレ。」
私達は軽く自己紹介をして、握手を交わす。
「入部届けは後で渡すんだが……
本当にウチの部活のマネージャーをやってくれるのかい?」
『はい。ちなみに話はどこまで聞いて……。』
大石くんがどこまで話したかによって
私の動きも変わってくる。
「話?ああ。立海から来たんだろう?
ここに来た理由もちゃんと聞いておる。」
ということは全部か……!!
大石くん全部話したのね!!
大石くん嘘つけなさそうだしなぁ。
別に良いけどさ。追い返されていないということは
先生も知った上で入部の許可をしてくれているのだろう。
だから、大石くん。
不味かったか?みたいな目でこっち見ないで……。
『そうです。
でも、青学のテニス部のマネージャーにもなるわけなので
必要であれば立海のことも教えますよ。』
教えたところで、立海の強さは変わらないけど。
「それは後で詳しく聞きたいところだな。」
やはり反応するのは乾くん。
正直、乾くんにはあまり教えたくないんだけどね。
彼は得た情報を素に分析まで出来るから。
「頼もしいじゃないかい。
それで(名前)には入部早々で申し訳ないけど、
明日から早速奴らの面倒を見て欲しくてね。
ぜひ、明日の遠征に参加して欲しい。」
竜崎先生は行けない自分の代わりに、
明日の遠征に参加して欲しい。そう言った。
「公欠扱いになるから、単位の問題はないよ。
手塚や大石にも色々頼んではあるが、
彼らは自分の練習もした上で
周りを気にかけてやらなくてはいけなくなってしまうからね。
そこを、(名前)にもサポートしてもらえたら
部が上手く回ると思うんだけどねぇ……。」
どうだろう?竜崎先生は少し困ったように話した。
それだけ、この部活の部員達は癖が強い人が多いんだろう。
でもまぁ……部員一人一人の
長所や短所を見つけるのには良い機会だと思う。
『分かりました。引き受けます。』
「やった〜!!(名前)ちゃんも一緒なら
オレ、練習も試合も頑張っちゃうもんね!」
「いつもそうして貰えると嬉しいんだけどね、英二。」
私が遠征に参加することが決まり、喜ぶ菊丸くん。
「本当に助かるよ。ありがとう。
詳細は後で入部届けと一緒に渡すからね。」
「分かりました。」
話がまとまると竜崎先生はミーティングを終わらせ、
部員達を練習へと戻らせた。