NARUTO
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「うぅ……」
──なんてことだ。
ガンガンと痛む頭と熱を帯びた顔。
十中八九風邪である。
自室のベッドに横になりながら重いため息をつく。
今日はせっかくのデートだと言うのになんで大切な日に限って……。
そう思っていると家のドアが叩かれた。
──きっとカンクロウさんだ。
私は重たい身体を起こし、家のドアを開ける。
「よおって……大丈夫か?」
「ごめん、風邪ひいちゃって……」
「そうか。そりゃあ仕方ねえな」
「本当にごめん」
「いいって」
「うわっ!? カンクロウさん!?」
そう言うと彼は私を抱き上げると寝室のベッドにゆっくりと下ろす。
「飯と薬は?」
「ま、まだ……」
「ちょっと待ってろ。軽いもん用意してやるからよ」
「そんな、悪いし、風邪移しちゃうかも」
「いいから[カノト]は寝てろって」
彼はそう言うと台所の方へと姿を消す。
それから数十分後、お粥を持ったカンクロウさんが姿を現した。
「ありがとう、カンクロウさん」
「食えそうか?」
「うん」
器を受け取り、出来立てのお粥を口に運ぶ。
ものの数分でけろりと器を空にし、薬を飲む。
「ありがとう……ごめんね、今日、デートだったのに」
「別にここですれば済む話じゃん」
そう言うと彼はベッドの上に上がり横になる。
「カ、カンクロウさん……!?」
「もっとこっち寄れって。落ちるじゃんよ」
「か、風邪がっ……!」
「移しちまえば早く治るって言うじゃん」
「んんッ」
「はっ……」
私を抱き寄せ、深い口付けをするカンクロウさん。
「ま、風邪がうつったら[カノト]に看病して貰えば一石二鳥じゃん」
「も、もうっ……!」
ただでさえ熱いと言うのに更に顔に熱が集まる。
「顔真っ赤じゃんよ」
「誰のせいでッ……もー……これが惚れた弱みってやつね……」
クツクツと笑う彼に釣られ、私も力なく笑った。
後日。
カンクロウが風邪を引いたのは言うまでもなく。
私の看病を期待したのものの、テマリに文句を言われながら看病されたらしい。
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