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Good-by Earth


「容態は?」
「芳しくありません。脈も弱い」
「多少の薬品はここにもある。それでよければ案内しよう」
「……ジャッス、ベンジー、ライク。治療に必要な薬を集めてこい。
残りは周囲の偵察と見張りだ」

”キャプテン”は『分隊を再編成する』と別の兵を集めて話を進めていく。

「案内しよう。足元に気をつけてくれ」
「行くぞ」

私は彼らを先導しながら広い店内を進む。

「おい、嬢ちゃん。ライトは要らないのか?」
「必要ない」
「目が良いんだな」
「……別に」

無愛想な会話を繰り返しながら薬品が並んでいるであろう通路へ差し掛かる。

「何があったんだ」

一人の兵士が惨状に驚きをかけせないように声を漏らす。

「そんなことより薬だ」

私は陳列棚を指差し、あっちこっちと指を動かす。

「鎮痛剤の類はここだ。塗り薬はこっち。包帯はこの裏の棚にある」
「なんだこの文字」
「見たことのない文字だ」

しまった。
そう思った。
彼らが外宇宙から来た人々だったことをすっかり忘れていた。

「この地域の文字だ。……確か、これは鎮痛剤。ここから……
ここら辺までは同じ類の薬だ」

私は自分の記憶を頼りにその棚に並ぶ箱を一つ手渡す。

「こっちが……塗り薬。火傷に効く」
「包帯は確保した。縫合糸はあるか?」
「……ない」
「薬は確保したことだし一旦戻ろうぜ」
「ああ」

「……」

少し、申し訳なく感じる。
薬の効力に自信はない。
私の記憶だけが頼りなのだ。

「もし、効果が見られなかったら別のものを試してくれ」

私の前を歩く兵にそう声をかければ、大丈夫だの、心配するなだの
口々に励ましの言葉をかけてくれた。

ふん、と鼻を鳴らし急いで怪我人の治療に向かう。

「ジャッス、ベンジー、ライク、ただいま戻りましたキャプテン」

兵士が報告をし、慌ただしく場が動き出す。
私に出来ることはないため、治療の邪魔にならない場所まで移動する。
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