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Good-by Earth



世界が滅んで半年──正確な日数はわからないが大凡そうである──。

クソ野郎、もといドゥークが前哨基地に戻って来て数日。
ドロイドの基地から脱走して二週間ほど。
寝る間もなく逃げ回っていた。
そんなある日。

荒廃した世界の夕暮れ空を一機の船が
黒い煙を立ち上らせながら横切っていく。

その船は私の上を通り過ぎ、遠くに見える森の中へ消えていった。

それを追って複数の船が続いて森の方へ向かって行くのが見えた。

また誰かが来たのだ。
もう未来のないこの星に。


かわいそうに。


不時着するであろう船に乗る誰かは、またあの人らの様に
捕まるのかもしれない。

何日前かは覚えていないが……小さな船がこの付近に
不時着したことがある。
船に乗っていた人達、3人はロボット達に捕まり、
ロボットの基地に連れ込まれていった。

生きてはいる。

……。



別に、助けたいとか思わない。
ただ……あの時、助けられなかったことが申し訳なくて。
ロボット等に拘束されるのを見ている事しかできなかった自分が情けなくて。
悔しくて。


後悔したくない。


たったそれだけの感情でも私の足を動かすには十分であった。

私はもう錆びてしまった誰かの自転車に跨り、今にも墜落しそうな船を
追いかけるために必死にペダルを漕ぐ。

ドォン。

大きな音を立てて一隻、また一隻と船が森に沈む。
轟音と爆発音、地響きに混じって苦痛に悶える叫び声が胸を裂く。

どうか、一人でも命がありますように。

そう天に祈りながら森へ向かう。

途中で自転車を乗り捨て、足早に奥へ奥へ足を進める。
木々を縫うように進み、やがて大きな地響きが体を揺らす。

墜落したのだ。

急がねばと足を早めようとした所でドロイドの気配を察知し、
咄嗟に木の後ろへ姿を隠す。

「ウワァッ! 何ダ!?」
「クローン共ノ輸送船ガ墜落シタンジャネ?」
「私語ヲ慎メ。小隊前進セヨ!」
「ラジャラジャ」

ざっと40体のドロイドが一斉に方向転換をすると、
船の方へ進軍し始めた。

私も急がねば。

奴らの先回りをしながら慎重に進む。
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