Good-by Earth
「何だ。全員死ぬつもりか?」
私の言葉に”キャプテン”が口を閉じ、興奮していた空気が一気に冷める。
「アンタ等の言う”将軍”が浮かばれないな。力を貸そう」
「ガキに何ができる」
「さっき話したことを忘れたのか。
私は前哨基地に潜入しては情報収集をしていたんだ。
アンタ等の数人を基地内に侵入させて救援を呼ぶくらい造作もない。
それに、アンタ等の任務の力にもなれるかもしれないだろう?」
「……」
「前哨基地に誰がいるか知っているか?ドゥークーだ。
”フォース”については? 知っているんだろう? アンタ等は」
誰かが生唾を飲む音が聞こえる。
「確かに私は盲目だ。けど代わりに耳が良い。
それに……」
そう言って私はゆっくり、静かに瓦礫を持ち上げてみる。
「フォースだって扱える」
誰も、返答はしない。
「私は奴らに復讐したいんだ。ここは協力するのが互いの為だ」
「……良いだろう」
「そうと決まればついでにアンタ等の任務も片付けてしまおう。
詳しい話が聞きたい」
そうして彼は任務について詳細を話し始めた。
なんでもこの星に不時着し捕虜にされたビギー議員と言う主要人物の
救出が目的だとか。
「それなら心当たりがある。ここの前哨基地に捕まっている奴の事だろう。
位置は私が把握している。よし、作戦を立てよう」
「仕切るのは俺の仕事だ」
「はいはい」
作戦会議はトントンと進んでいった。
侵入チームと陽動チームに分かれ、潜入チームはさらに
救援要請する部隊と議員救出部隊に分かれる。
「……」
「一刻を争う。明日の早朝に決行する」
サー、イエッサーと声が木霊する。
十分な作戦会議の後、兵士たちは解散して各々明日の準備に取り掛かったり
看病をしたりと忙しなく動き出した。
「本当に任せていいのか」
「問題ない」
「俺は心配してませんぜ、キャプテン」
「ベンジー、遠足じゃないんだぞ」
「わかってますって。な、シノ」
「まあ」
頭に腕を乗せるベンジーを振り払おうとしながら返事を返す。
私は私のできることをするだけだ。
