気分屋の薔薇
「闇の鏡の前に立つあなたに問う」
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「げ、生きてた」
「げって何だよ生きてるわ!」
教室では、いつもの席でシューちゃんとジョワちゃんが待っていた。
お約束のやり取りをして、席につく。
まあ、もう授業終わりかけだけど。
「フラッシュは明日までに今日の範囲を
まとめたレポートを提出するように。忘れるなよ」
「はーい…」
終わり際、クルーウェル先生に宿題を出されてしまった。
まあ、しゃーないか。
結局、そのまま授業が終わりあっという間に
ランチタイムだ。
今日は本当に調子がいい。
後でサムさんにお礼しよう。
「あー……レポートめんど~」
「ざまぁ」
「うぎぃぃ……放課後手伝ってくだせー」
二人が声を揃えて「えー」と渋るが、
チョコとクローバー先輩のお菓子を口に出すと
あっさりとそれを受諾。
ちょろい。
「そう言えば……サムさんって何もらったら喜ぶと思う?」
「薮から棒にどうした」
唐突な疑問にジョワちゃんは目を丸くした。
少し笑える顔だ。
「ちょっとね」
「あー……学園長なら知ってんじゃね?」
理由を軽くはぐらかしていると何か思い当たったであろう
シューちゃんが口を開いた。
確かに学園長なら解りそう。
「せやなー、学園長に聞いてみるかぁ」
何か素直に教えてくれなさそうと言うか、
何か変な頼まれごととかされそうで嫌ではあるが、
他に思い当たる節もないのでしょうがない。
食堂で何時もの様にランチを持って適当に空いてる席に座る。
「貴様らッ!!」
突然の大声に後ろを振り向けば、どこかで見た顔の男子生徒が
私達に向かって怒鳴っていた。
誰やねん。
「えっと……なんでしょう?」
「そこの席は若様が御座りになるッ!!ささっと退け!!」
何と横暴な……。
状況が掴めず少し困っていると、
薄黄緑髪の生徒の後ろから角の生えた大きな生徒が静かに
その生徒に声をかけた。
「セベク、僕は向こうで食べる」
「!!しかし若様ッ!!!!」
「これ、迷惑をかけるでない」
声でか。
耳が痛い。
何かめっちゃ可愛い古風な人も現れた。
ジョワちゃんやシューちゃんは顔を青くして、
さっさと立ち去ろうと私の袖を引く。
さらに周りを見れば、逃げる様に立ち去る生徒たちが
目に入る。
え、何々???
この状況ヤバいの?
ま、良いか。
そう思って私はその角の人に話かけた。
「大丈夫ですよ、席詰めるのでどうぞ」
騒がしかった食堂が私の一言で静まり返った。
何かまずかった?????
え、怖……。
え?
シューちゃんとジョワちゃんは首がもげるのではと言うほど
首を横に振る。
そんなに嫌なん???
「……っふ、では失礼するとしよう」
「わ、若様!!?」
何か、薄黄緑頭の人に睨まれたし。
私はシューちゃんに「もう少し詰めて」と言い、
自分も席を詰める。
ジョワちゃんには小声で「世間知らず」と罵られた。
何故。
「先ほどはすまんかったのう
わしはリリア・ヴァンルージュじゃ。お主は名を何と云う?」
「いえいえ、大丈夫です。
あ、レヴン・フラッシュです」
隣に座った可愛い古風な人は眉を下げ、申し訳なさそうに
謝罪をしてくれた。
え、いい人。
私も大して気にしていなかったのでそのまま和解?し、
軽い自己紹介も済ませる。
まあ、初対面であの態度はヤバいと思うけど。
「お主はいい子で素直じゃのう」
「そうですかね……?ありがとうございます」
背伸びをした彼、は賛辞と共に頭を撫でる。
優しい手つきに思わず頬が緩む。
仕方ない、嬉しいもんは嬉しい。初対面でも。
2人は引いた目してる。
悲しい。
薄黄緑の人は何かめっちゃ睨んできてる。
怖い。
周りの人たちも何か、あいつらヤベーよって顔してる。
何でや。
とりあえず良く分からないまま食事を終え、席を立とうとした所、
可愛い古風な人に引き止められた。
「何か困ったらわしに連絡すると良い」
「?ありがとうございます」
彼が一枚の紙切れを受け取り、席から立ち去る。
シューちゃん達とまた後で集合する約束をし、
一旦食堂を後にした。
