気分屋の薔薇
「闇の鏡の前に立つあなたに問う」
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「──っ!!」
深夜。
嫌な気分で目を覚まし、身体中を嫌な汗が伝う。
昨日、あれから早めに寝て……。
何か変な……やけにリアルな夢を見て目を覚ました。
気分が悪い。
扉の向こうを見ている夢だった。
向こうには、あの、あの時の、私が、あんな姿で、赤い、私が。
「オ”ェっ」
その光景を思い出し、えずく。
このままではまずいと悟って、何とか袋を手にとりその中に
堪らず嘔吐する。
酷い味と匂いが広がる。
とりあえず、それを処理し、部屋の換気をする。
本当、4人部屋に一人で助かった。
それから結局、眠れずに夜は明けた。
何だが背中が痛むが、この際、気にしないことにした。
それよりも何とかして気を紛らわせたかった。
いっそ休もうかと思ったけど寮長たちに心配させてしまうのも
悪いので気合でどうにかしよう。
私は、あの情景を忘れたい一心で、ひたすら作業に没頭し、
朝食の時間になるのまで耐えた。
──────
───
─
「ひっでぇ顔なおせよ~」
「うっせえ」
同寮生に冗談まじりになじられながらも廊下を歩き、
食堂で食事をさっさと摂る。
昨日のこともあり、周りの声などあまり頭に入ってこなかった。
先輩たちに何か言われた気がするがヘラヘラ適当に返事をして
部屋に戻った。
学校に行く準備をしつつ、借りていたズボンを返すために早く
寮を出た。
今更だが、寝ている合間に治ってたようだ。
それよりも背中が痛い。
ふとすれば夢のことを思い出しそうだ。
大丈夫、学校でシューちゃんとジョワちゃんと話してれば
忘れられる。
そう言い聞かせて、走るように購買部に駆け込み、ズボンを返して
そのまま教室に向かおうとしたが、サムさんに引き止められた。
「小鬼チャン酷い顔だねェ~……少し落ち着きなよ」
サムさんは少し、いつもより真剣な声で、強く私に
言い聞かせるように話す。
「ほら、これ飲んで」
彼が差し出す小瓶をすんなり受け取り、その液体を
私は躊躇うことなく、スッと飲み込んだ。
朦朧としていた視界が、意識が少しはっきりしたような気がした。
同時に急激な眠気に襲われているのがわかった。
「素直に、ね?」
サムさんのちょっと低めの優しさに溢れたような声を最後に
私は意識を手放した。
ただ彼が渡してきたあの薬の効果だと理解するには
時間が足りなかった。
──────
───
─
また、夢かと思っていた。
けど、普段とは全く違う雰囲気だった。
地面が黄金に輝いていて、とても綺麗だ。
『導きの先、それは俺の元に続く…… ”
黄金の光に包まれながら、私の耳に届いたその声は、まごう事なき
私自身の声だった。
そして……彼が唱えたそれは、魔法だった。
私が理解できたのはその2つだけだった。
それからのことはあまり覚えていない。
黄金の光が強くなり、目が開けていられないほどになった頃、
私は保健室のベットで目を覚ました。
もう背中の痛みもなかったし、なんだか視界もクリアだ。
そうしてやっと、自分が危険な状況から脱したのだと理解した。
朝の出来事がまるで夢のようで、体がとても軽い。
とりあえず、元気になったし授業行こう。
本当は、サボりたいけども。
──────────────────────
『
──レヴン・フラッシュのユニーク魔法。
