気分屋の薔薇
「闇の鏡の前に立つあなたに問う」
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昼食後、まだ事態の収束には至っていなかったようで
結局午後の授業は休校となった。
「そういや、入部希望のやつ今日提出じゃね?」
あのまま食堂でグダグダしてた私達だったが、ジョワちゃんの一言で
ハッと我に還った。
「そうじゃん!!」
「うっさうっさ」
私がリアクションすると間髪入れずにシューちゃんは
ベシッと頭を叩く。
「どうする~?」
私の問いに唸る2人。
「やっぱサイエンス部に入るかな」
「あぁ~……」
「……ボードゲーム部?」
「やっぱりぃ?」
2人は当初と変わらずだった。
「どうすっかなぁ~……」
決まってないのは私だけだった。
「なぁに、メジナちゃん部活で悩んでんのぉ?」
「そうなんすよ~……できればめんどくないやつが……
ってリーチ先輩!?」
「おやおや、僕もいますよ?」
「あっは」
驚きのあまり後ろの名前呼びして兄弟揃ってることに驚いて
変な声出た。
そして2人は逃げた。早い。
あいつらいっつも逃げてんな。
「あはっ、おもしろ~」
「ふふふ、ずいぶん可愛らしい姿ですね」
笑いながら私の両サイドに座り私の姿を見るなりからかう先輩たち。
側から見たら絡まれてるようにしか見えないだろうなぁ……。
「先輩たちはどうしてここに……?」
「あぁ、ふと面白そうなお話が聞こえたもので」
「あー…」
ジェイド先輩が話を切り出した。
「部活に悩んでいらっしゃるようでしたが……」
「そうなんですよねー…。私的にはコンクールやら大会が
絡まない部活に入りたいんですけど……」
もう仕方ない、腹をくくり相談することにした。
「えー、バスケ入んねぇの?」
「もともとそう言うの苦手なんで……」
顔を覗き込むように首を傾げた先輩に申し訳ないように伝える。
「ふむ……それでしたら”山を愛する会”はいかがでしょう」
「山を愛する会ですか?」
先輩の提案で上がったその会に聞き覚えがなかった私は
首を傾げてどんな会なのか尋ねると先輩は笑顔で快く教えてくれた。
「なるほど……その山を愛する会、良いですね!
ガッツリ登山は苦手ですが、そこなら私も楽しめそうです」
「ふふふ、お気に召したようで良かった」
結局、私は先輩の進めてくれた”山を愛する会”を欄に記入し、
先輩にお礼を言って提出しに行こうと席を立とうとするが、
ジェイド先輩に止められた。
「僕が代わりに出しておきますよ。もちろん、お友達の分も、ね」
「え?それは悪いですよ」
それでも先輩は「良いですよ、丁度先生に用事があったのを
思い出したので。それに……先輩が後輩の面倒を見たいと言うのは
何もおかしい事ではないでしょう?」と言って引かず、
私も「それもそうか」と思って先輩にお願いした。
「プギャ~」
「……チョロすぎるのも問題だと思うぞ」
先輩たちが去ってから、2人が戻ってきて早々よくわからない事を
口にしていたが、私にはそれが理解できず「何が?」と返すが
ジョワちゃんは「解らないならそれで良いよ」と言って
特にその意味を教えてくれることはなかった。
まあ、来週になってから後悔することになったんですけど。
