気分屋の薔薇
「闇の鏡の前に立つあなたに問う」
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
暗い。
何も見えない。
ぼんやりとする頭じゃ何もわからない。
何が、何だったか。
何でこんな所にいるんだろう。
何でだったっけ。
何か、観ていた気がする。
何だったっけ。
夢の様に、朧げで。
何だったかな。
すごい、懐かしかったんだっけ?
すっごい、幸せだったんだっけ?
確か……そう、幸せだったんだ。
どうして幸せだったんだっけ?
家族がいて……掛け替えのない友達がいて、
恋人がいて……辛い事も嬉しいこともいっぱいあって。
そうだ、暮らしてた。
魔法なんてなかったけど、それでも楽しく幸せに。
あれは、夢?
………………。
──────あれは、夢じゃなかった。
うん、夢じゃなかった。
もっと具体的な、現実味のある……。
あれは─────────
僕の……違う。俺の……違う。
私の、記憶。
いや。
「私」だった記憶。
そうだった。
1/19ページ
