蜘蛛ですがpixiv削除済SS
今、私は優雅にティータイムを満喫している。
誰一人として喋らない気まずいお茶会……ではなく、今日は私一人でのんびりお菓子を食べております。
なんでかって?
ふっ、それはな。
かなり前Dにドロップキックぶちかます為に地球に行った時、Dが連行されて行った後に家の中をいろいろと漁ってみた。
あのDのことだから何かいいものを隠し持っているに違いないでしょ?
で、運良く某有名チョコクッキーを見つけたからちょいと頂いてきた。
このクッキーは今私が持っている一箱限り。
一人でこっそり楽しもうと思って収納空間に保存しておいたはずなのに、いつのまにか収納空間の糧になっていた。
忙しすぎて完全に忘れてました。
それで、久しぶりに収納空間を整理してた時に偶然見つけたから食べてしまうことにした。
賞味期限?
時間の流れを遅くしてあるから問題ない。
それよりもベイビーズ達に献上された大迷宮の毒持ち魔物とか腐蝕タニシ虫の肉とかと一緒に保存されている方が問題だ。
まあ毒も腐蝕も私には効かないし、どんなものでも食べられる自信があるから大丈夫。
というわけで、ひとりティータイム最後のお楽しみ、クッキーの箱を開けてみましょう。
あらあらクッキーにはカビが生えて、いません!
さすが私の最適な温度管理!
それでは、いっただっきまーす。
ガチャッ
「ご主人様?居る?」
突然ドアが開いて吸血っ子が部屋に入ってきた。
なんだね、こんなタイミングが悪い時に。
「ってそれってもしかしてクッキー!?」
「ん」
クッキーの存在に気づいた吸血っ子が、私の隣に置いてあった椅子に座った。
日本の某有名クッキーですよ。
いいでしょ。
「美味しそうね。私も食べていいかしら?」
なんだと!?
いくら吸血っ子でもこのクッキーはあげないぞ。
てゆうか君、私が美味しい食べ物に貪欲なことは知ってるだろう!?
なんで私のお楽しみを取ろうとするんだ!
「なんで?」
「だ、だって……ご主人様が食べてるクッキーなのよ」
吸血っ子がそう言いながら顔を逸らす。
うわ、あざとい。
こんな一面を見れば離れていっちゃった逆ハーメンバーも惚れるかもね。
私もこのクッキーを少し分けてあげようかと思わなくもなくもない。
「今度なんでも美味しいお菓子あげるから、お願い!」
まじですか。
それって新発売の高級クリクタムースケーキとかも含まれますか?
「言質取った」
「はふっ!?」
『あ、高いやつはムリよ!ご主人様の方が高給なんだから自分で買いなさい!』
なんでもって言ったのにひどい。
でも残念だったな。
クッキーは既に吸血っ子の口に押し込んである。
いまさらノーとは言えまい。
『わかったわよ、しょうがないわね』
いえーい!
勝った!
それにしても食べながら話せるなんて念話って素晴らしい。
でもお行儀悪いからクッキーくわえてないで早く食べなさい。
いきなり口に突っ込んだのはおまえじゃないかって?
知らん。
「美味しいわ。どこかで食べたことがあるような懐かしいような味ね」
誰でも一度は食べたことがあるであろう超有名クッキーだからね。
たぶん食べたことはあるはず。
じゃあ私もいただきますか。
ぱくっ。
もぐもぐ。
うわぁー、チョコクッキーかと思ったらコーヒークッキーだったぁー。
パッケージには完全にチョコって書いてあったじゃん……。
絶対Dが仕込んだんでしょ。
地味に嫌なドッキいやめえくえ。
あへ?
にゃんはくあうあする。
「ご主人様!?なんかフラフラしてるわよ!?お酒でも飲んだの?」
けぃうけつくぉはなひかゆっへう。
「ちょっと!?大丈夫?」
たうんそうてぉいやぶあいたふえて。
あるぇなんはいすいくいぐぁ……。
はっ!?
ここは、ベッドの上?
私コーヒークッキーを食べてたはずなんだけど。
「良かった、起きたのね。心配させるんじゃないわよ」
うわっ!びっくりした!
「クッキーを食べた直後いきなり倒れちゃったのよ」
え、どゆこと?
もしかしてあのクッキー毒入りだったの?
怖っ!?
ドッキリどころじゃ無かったわ。
ってあれ?
吸血っ子もあのクッキー食べたよね?
大丈夫?
ぶっ倒れない?
「私はなんともないから、入ってたカフェインが良くなかったんじゃないかしら」
カフェイン?
コーヒーとかお茶とかに入ってるあのカフェイン?
カフェイン飲むだけで倒れるなんて私は赤ちゃんか何かか?
実年齢はさておき体の方は成人済みのはずなんだが。
お酒だって飲めるんだし。
「蜘蛛はコーヒーを摂ると酔うってどっかで聞いたことあるの」
うそん。
私蜘蛛ですが曲がりなりにも神ですよ?
どんな毒も攻撃も効かないけどコーヒー飲ませるだけでダウンしちゃう神ってどうなの?
食べ物に混ざってても多分気づかずに食べちゃうよ私。
これは身内以外には誰にもバレないようにしないとな。
うっかりやられかねない。
特にギュリギュリとかにバレたらまずい。
戦うことになったらコーヒー攻撃でダウンしたところをボコボコにされるわ。
コーヒー攻撃がなんなのかは知らんけど。
ところで君、私のことを心配していたと言っていたが魔王とか呼ばなかったのかい?
「魔王」
「ん?えーっと……」
魔王とか鬼くんとかならこれだけで分かってくれるぞ!
たぶん!
大丈夫だ、君ならできる!
この一単語だけで私の言いたいことを察することができると信じているぞ!
それまで私は決して君を見放さない!
決してこれ以上喋りたくないわけではない!
ないったらない!
「えーっと、アリエルさんもこのことは知ってるわ。さっきご主人様が寝てる間に念話で報告したから」
おー。
これぞ本当の念話の使い方。
ん?
じゃあなんで魔王はいないの?
忙しいから来てくれなかったのか?
おい魔王!
私と仕事どっちが大事なんだ!
可愛い孫がぶっ倒れてるんだぞ?
「みんな心配してたけど、ご主人様の看病は私がするって言ったの」
え?
吸血っ子が?
私の看病を?
うぅっ、ぶっ倒れた私を心配して自ら看病してくれるような優しい子に育ってくれて私は嬉しいよ。
うちのおばあちゃんとは大違いだ。
あ、心配してくれたみんなの中に魔王も一応入ってるのか。
なんかすまん魔王。
それにしてもお菓子食べてた時から結構時間が経ってるな。
外も暗くなってきてるし。
ずっと看ててくれたのか。
「ありがとう」
「!?」
吸血っ子が信じられないものを見るような目で私を見てくる。
私だってお礼ぐらい言いますよ。
「ご主人様が倒れたのは実質私のせいみたいなものじゃない。それなら私が看病するのが筋でしょう?」
何言ってるんだ?
吸血っ子のせいではないでしょ。
私がDのもの勝手に食べて勝手にダウンしただけだし。
「だってあの時、私がご主人様はコーヒークッキーが食べられないかもって予想して止めてれば」
「悪くない」
大丈夫。
君がそんな察しのいいキャラじゃないことは知ってる。
「で、でもっ……」
吸血っ子が少し顔を赤くする。
ツンデレ?
ヤンデレでしかもツンデレってめんどくさいな。
「でも、ご主人様はちょっと天然あほなところがあるから私がどうにかしないといけなかったのよ!」
なん、だと……!?
「あっ!待って、ごめんなさい!今の無し!」
ほら、天然アホはそっちでしょうが!
看病してくれてありがとうとか思ってたけど、今の発言でプラマイゼロだ!
でもとりあえず軽くパンチしておこう。
本当に軽くだよ?
「きゃっ!」
私の華麗なパンチを真正面から喰らった吸血っ子が軽くのけぞる。
本当に軽くだからね?
「ほ、ほら!元気になったんなら私は帰るわね」
吸血っ子は起き上がるとそう言ってそそくさと部屋から出ていってしまった。
あ。
だいぶ手加減したとはいえ吸血っ子のこと殴ったから私今マイナスなんじゃね?
ダメだ!
どうにかして相殺しなければ。
何かあげる?
美味しいものあげる?
クリクタ?焼肉?酒?
だめだー!
食べ物しか思いつかないー!
はっ!
私が吸血っ子のために何かご飯を作るとか?
それって良くない?
最高じゃない?
あくまで個人の感想だけど。
よし、明日の朝ごはんは私が作ってあげようそうしよう。
魔王たちも心配してくれてたみたいだし、ついでに一緒に全員分作ろう。
これはあくまでみんなへの借りを返すためであって、みんなの為に作るってわけじゃないからね。
そこ重要。
よし、私のおばあちゃん遺伝の料理の腕を見せてやるぞ!
翌日、私が朝食を振る舞った魔王以外の全員が体調を崩したらしい。
収納空間に入っていたごく普通の食材を使ったというのに。
原因に心当たりがある気がしなくもないが私は悪くない!
誰一人として喋らない気まずいお茶会……ではなく、今日は私一人でのんびりお菓子を食べております。
なんでかって?
ふっ、それはな。
かなり前Dにドロップキックぶちかます為に地球に行った時、Dが連行されて行った後に家の中をいろいろと漁ってみた。
あのDのことだから何かいいものを隠し持っているに違いないでしょ?
で、運良く某有名チョコクッキーを見つけたからちょいと頂いてきた。
このクッキーは今私が持っている一箱限り。
一人でこっそり楽しもうと思って収納空間に保存しておいたはずなのに、いつのまにか収納空間の糧になっていた。
忙しすぎて完全に忘れてました。
それで、久しぶりに収納空間を整理してた時に偶然見つけたから食べてしまうことにした。
賞味期限?
時間の流れを遅くしてあるから問題ない。
それよりもベイビーズ達に献上された大迷宮の毒持ち魔物とか腐蝕タニシ虫の肉とかと一緒に保存されている方が問題だ。
まあ毒も腐蝕も私には効かないし、どんなものでも食べられる自信があるから大丈夫。
というわけで、ひとりティータイム最後のお楽しみ、クッキーの箱を開けてみましょう。
あらあらクッキーにはカビが生えて、いません!
さすが私の最適な温度管理!
それでは、いっただっきまーす。
ガチャッ
「ご主人様?居る?」
突然ドアが開いて吸血っ子が部屋に入ってきた。
なんだね、こんなタイミングが悪い時に。
「ってそれってもしかしてクッキー!?」
「ん」
クッキーの存在に気づいた吸血っ子が、私の隣に置いてあった椅子に座った。
日本の某有名クッキーですよ。
いいでしょ。
「美味しそうね。私も食べていいかしら?」
なんだと!?
いくら吸血っ子でもこのクッキーはあげないぞ。
てゆうか君、私が美味しい食べ物に貪欲なことは知ってるだろう!?
なんで私のお楽しみを取ろうとするんだ!
「なんで?」
「だ、だって……ご主人様が食べてるクッキーなのよ」
吸血っ子がそう言いながら顔を逸らす。
うわ、あざとい。
こんな一面を見れば離れていっちゃった逆ハーメンバーも惚れるかもね。
私もこのクッキーを少し分けてあげようかと思わなくもなくもない。
「今度なんでも美味しいお菓子あげるから、お願い!」
まじですか。
それって新発売の高級クリクタムースケーキとかも含まれますか?
「言質取った」
「はふっ!?」
『あ、高いやつはムリよ!ご主人様の方が高給なんだから自分で買いなさい!』
なんでもって言ったのにひどい。
でも残念だったな。
クッキーは既に吸血っ子の口に押し込んである。
いまさらノーとは言えまい。
『わかったわよ、しょうがないわね』
いえーい!
勝った!
それにしても食べながら話せるなんて念話って素晴らしい。
でもお行儀悪いからクッキーくわえてないで早く食べなさい。
いきなり口に突っ込んだのはおまえじゃないかって?
知らん。
「美味しいわ。どこかで食べたことがあるような懐かしいような味ね」
誰でも一度は食べたことがあるであろう超有名クッキーだからね。
たぶん食べたことはあるはず。
じゃあ私もいただきますか。
ぱくっ。
もぐもぐ。
うわぁー、チョコクッキーかと思ったらコーヒークッキーだったぁー。
パッケージには完全にチョコって書いてあったじゃん……。
絶対Dが仕込んだんでしょ。
地味に嫌なドッキいやめえくえ。
あへ?
にゃんはくあうあする。
「ご主人様!?なんかフラフラしてるわよ!?お酒でも飲んだの?」
けぃうけつくぉはなひかゆっへう。
「ちょっと!?大丈夫?」
たうんそうてぉいやぶあいたふえて。
あるぇなんはいすいくいぐぁ……。
はっ!?
ここは、ベッドの上?
私コーヒークッキーを食べてたはずなんだけど。
「良かった、起きたのね。心配させるんじゃないわよ」
うわっ!びっくりした!
「クッキーを食べた直後いきなり倒れちゃったのよ」
え、どゆこと?
もしかしてあのクッキー毒入りだったの?
怖っ!?
ドッキリどころじゃ無かったわ。
ってあれ?
吸血っ子もあのクッキー食べたよね?
大丈夫?
ぶっ倒れない?
「私はなんともないから、入ってたカフェインが良くなかったんじゃないかしら」
カフェイン?
コーヒーとかお茶とかに入ってるあのカフェイン?
カフェイン飲むだけで倒れるなんて私は赤ちゃんか何かか?
実年齢はさておき体の方は成人済みのはずなんだが。
お酒だって飲めるんだし。
「蜘蛛はコーヒーを摂ると酔うってどっかで聞いたことあるの」
うそん。
私蜘蛛ですが曲がりなりにも神ですよ?
どんな毒も攻撃も効かないけどコーヒー飲ませるだけでダウンしちゃう神ってどうなの?
食べ物に混ざってても多分気づかずに食べちゃうよ私。
これは身内以外には誰にもバレないようにしないとな。
うっかりやられかねない。
特にギュリギュリとかにバレたらまずい。
戦うことになったらコーヒー攻撃でダウンしたところをボコボコにされるわ。
コーヒー攻撃がなんなのかは知らんけど。
ところで君、私のことを心配していたと言っていたが魔王とか呼ばなかったのかい?
「魔王」
「ん?えーっと……」
魔王とか鬼くんとかならこれだけで分かってくれるぞ!
たぶん!
大丈夫だ、君ならできる!
この一単語だけで私の言いたいことを察することができると信じているぞ!
それまで私は決して君を見放さない!
決してこれ以上喋りたくないわけではない!
ないったらない!
「えーっと、アリエルさんもこのことは知ってるわ。さっきご主人様が寝てる間に念話で報告したから」
おー。
これぞ本当の念話の使い方。
ん?
じゃあなんで魔王はいないの?
忙しいから来てくれなかったのか?
おい魔王!
私と仕事どっちが大事なんだ!
可愛い孫がぶっ倒れてるんだぞ?
「みんな心配してたけど、ご主人様の看病は私がするって言ったの」
え?
吸血っ子が?
私の看病を?
うぅっ、ぶっ倒れた私を心配して自ら看病してくれるような優しい子に育ってくれて私は嬉しいよ。
うちのおばあちゃんとは大違いだ。
あ、心配してくれたみんなの中に魔王も一応入ってるのか。
なんかすまん魔王。
それにしてもお菓子食べてた時から結構時間が経ってるな。
外も暗くなってきてるし。
ずっと看ててくれたのか。
「ありがとう」
「!?」
吸血っ子が信じられないものを見るような目で私を見てくる。
私だってお礼ぐらい言いますよ。
「ご主人様が倒れたのは実質私のせいみたいなものじゃない。それなら私が看病するのが筋でしょう?」
何言ってるんだ?
吸血っ子のせいではないでしょ。
私がDのもの勝手に食べて勝手にダウンしただけだし。
「だってあの時、私がご主人様はコーヒークッキーが食べられないかもって予想して止めてれば」
「悪くない」
大丈夫。
君がそんな察しのいいキャラじゃないことは知ってる。
「で、でもっ……」
吸血っ子が少し顔を赤くする。
ツンデレ?
ヤンデレでしかもツンデレってめんどくさいな。
「でも、ご主人様はちょっと天然あほなところがあるから私がどうにかしないといけなかったのよ!」
なん、だと……!?
「あっ!待って、ごめんなさい!今の無し!」
ほら、天然アホはそっちでしょうが!
看病してくれてありがとうとか思ってたけど、今の発言でプラマイゼロだ!
でもとりあえず軽くパンチしておこう。
本当に軽くだよ?
「きゃっ!」
私の華麗なパンチを真正面から喰らった吸血っ子が軽くのけぞる。
本当に軽くだからね?
「ほ、ほら!元気になったんなら私は帰るわね」
吸血っ子は起き上がるとそう言ってそそくさと部屋から出ていってしまった。
あ。
だいぶ手加減したとはいえ吸血っ子のこと殴ったから私今マイナスなんじゃね?
ダメだ!
どうにかして相殺しなければ。
何かあげる?
美味しいものあげる?
クリクタ?焼肉?酒?
だめだー!
食べ物しか思いつかないー!
はっ!
私が吸血っ子のために何かご飯を作るとか?
それって良くない?
最高じゃない?
あくまで個人の感想だけど。
よし、明日の朝ごはんは私が作ってあげようそうしよう。
魔王たちも心配してくれてたみたいだし、ついでに一緒に全員分作ろう。
これはあくまでみんなへの借りを返すためであって、みんなの為に作るってわけじゃないからね。
そこ重要。
よし、私のおばあちゃん遺伝の料理の腕を見せてやるぞ!
翌日、私が朝食を振る舞った魔王以外の全員が体調を崩したらしい。
収納空間に入っていたごく普通の食材を使ったというのに。
原因に心当たりがある気がしなくもないが私は悪くない!
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