夢主喋ります!苦手な方は注意してください
SL短編夢
空欄の場合は〇〇になります
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「……なぁシーフ 最近、アイツ全っ然見かけないよな。」
「アイツ…はて…?」
「〇〇。」
「あぁ王子が好いているあの人間のことですか」
「うるっせぇ!!」
「確かに会ってませんな もしかしたら忙しいのかもしれません」
「フーン 人間って大変だな」
そんな会話をしていると ハァハァと息を切らしながら走ってくる〇〇の姿が遠くから見えた
「あ!〇〇だ!」
「えっ〇〇?…あれは…本当ですね こちらに向かってきているようですし噂をすれば、ですな。」
「いやなんか様子が変だ……」
少しすると〇〇は魔物の里に到着した
「〇〇、そんなに慌ててどうしたんだよ?顔色も悪いぞ」
本人から発された言葉は"引っ越す"という内容だった
「な〜んだ心配して損した 引っ越すつったってオレがおっさんの車に乗ってたまに遊びに行ってやるよ!」
そうニカッと笑いかけたがどうもコイツの表情は晴れない
「あれ?嬉しくねーの?」
すると〇〇の生命力が微妙に降下していくのを感じた これは一体……
「…お前、もしかして…」
まさかとは思ったが
「やっぱり…!この傷はどうしたんだよ!手どけろっ!」
クソッ…何でオレは気がつけなかったんだ
そんな罪悪感を表すかのように、〇〇が力強く手で抑えていた右腕の傷口から 一気に血液がドロドロと流れ出てきた。服で隠れていて分からなかった痛々しい傷も確認できた。
「早く止血を…ああっもうこれでいいや!」
咄嗟に傷口へ巻いたのは自分が身につけているマントだった
「ひとまずはこれでいいか…それでこれ、誰にやられたんだよ。」
オレは珍しく真面目なトーンで語る
返事は"親"だった
「…は?」
「つまり…虐待ですか」
「本当にそんなことする奴いるんだな……オレが今からぶっ飛ばしに行ってやろうか!?あーいうヤツは一発殴ってやんねぇとダメなんだよ!」
〇〇は首を振る
「…な、なんでだよ実の親に殺されそうになってもまだ自分の親を信じるのか?」
「それに引っ越すって、周りの環境は変わっても関わる人は変わんねぇじゃん…だって、そんなの」
震えてる〇〇に掛けられる言葉が見つからない、喋れない、余計なことを言ってしまいそうで。
だけど一つだけ確かなことがある それは
「でもよ わざわざオレに会いに来たってことは"オレに"助けを求めに来たってことだろ?」
「王子ぃ…強調する所そこですか?せっかくカッコいいこと言ってるのに…」
「シーフは黙れ!一言…いや、二言余計なんだよ!ったく…とりあえず気を取り直して…
実際お前の気持ちはどーなんだよ」
まぁ、コイツの答えを聞かなくても分かる。オレは心が読めるからなっ!
それに…目が訴えかけてるんだ
"助けて"って
そして〇〇が頷いた
「よっし!決まりだな!…んあ?」
オレが両手をパチンと叩いた瞬間〇〇にズボンの裾を引っ張られた
口数が少ないコイツが何を言いたいか、何を思っているか、大体予想はついている
「わーってるよ お前の親は傷つけない やり返すの好きじゃないんだろ?
でも、その代わりに今からオレが言う条件を飲んでくれたら…の話だけどな」
あーあ 何でこんなに傷だらけで痛くてたまんねぇのに こんなに絶望的な状況なのに
コイツはオレをずっと信じてくれてたんだろうな
悪魔だぞ?オレ。しかも王子
そう 悪魔の王子
今の所許嫁は居ないからちょちょいと〇〇の寿命を伸ばして
これから先、一緒に生きてやってもいいぜ
この悪魔の王子の妻としてな!
──────────────────
何百年後…
「おーい〇〇〜ここかぁ〜?」ガチャ
『ベルゼ!あっ、』
ガッシャン!
パシッ
「…おっと、危なかったな もうちょっとでハシゴから真っ逆さまだったぞ」
『ごめん…わざわざお姫様抱っこまでしてもらっちゃって…ちょっと恥ずかしいけどね』
「オレは別にやじゃねぇーよ
それにしても〇〇が書庫にいるなんて珍しいな 何か調べ物でもしてたのか?」
『うん ちょっと昔の書物を読もうと思って
私がまだ人間だった頃のをさ…
最近 昔の記憶が薄れてきたみたいで思い出せないことが多いんだ。』
「なんだもうおばあちゃんになっちゃったのか?」
『ちっ違うよ!ベルゼは元々悪魔だから記憶力がいいのかもしれないけど…
私は一応人間の身体だから 昔のことは記憶から抜け落ちちゃうの!』
「ははっ ジョーダンだって」
「あとさ、オレ〇〇に伝えたい事があって来たんだ」
『え?』
「お前の両親の魂、やっと地獄に送られたってよ」
『…!そう、なんだ…結構時間かかってたもんね』
「やっぱ自分の親が地獄に行くのは嫌か?」
『腐っても親だけど…だけど地獄ならいくらイジメ抜かれても"そういう場所"って考えられる
だから気にしてない 何ならいい気味だよ』
「ははは!さっすがオレの〇〇!考え方は悪魔らしくなってきたな?それに…個人的に一番辛い罰を与える地獄に行って欲しかったからな オレ頑張っただろ?」
『えらいえらい 私のために地獄のお偉いさんと何回も話し合いしてくれてありがとうね』
「へへ…これでもう何も気にせずに生活できるな」
『うん そうだね』
『…ねぇ、王子様。』
「あ?どうした改まって」
『あの時王子が助けてくれなかったら私すぐ死んでたと思う。だからその…本当に、ありがとうね』
「フン 助けたつもりはねーよ。オレはお前と結婚したかっただけだからな」
『ふふふっ そうだね』
そう2人は顔をお互いに見つめあい
"今の幸せ"を噛み締めるのであった
END
「アイツ…はて…?」
「〇〇。」
「あぁ王子が好いているあの人間のことですか」
「うるっせぇ!!」
「確かに会ってませんな もしかしたら忙しいのかもしれません」
「フーン 人間って大変だな」
そんな会話をしていると ハァハァと息を切らしながら走ってくる〇〇の姿が遠くから見えた
「あ!〇〇だ!」
「えっ〇〇?…あれは…本当ですね こちらに向かってきているようですし噂をすれば、ですな。」
「いやなんか様子が変だ……」
少しすると〇〇は魔物の里に到着した
「〇〇、そんなに慌ててどうしたんだよ?顔色も悪いぞ」
本人から発された言葉は"引っ越す"という内容だった
「な〜んだ心配して損した 引っ越すつったってオレがおっさんの車に乗ってたまに遊びに行ってやるよ!」
そうニカッと笑いかけたがどうもコイツの表情は晴れない
「あれ?嬉しくねーの?」
すると〇〇の生命力が微妙に降下していくのを感じた これは一体……
「…お前、もしかして…」
まさかとは思ったが
「やっぱり…!この傷はどうしたんだよ!手どけろっ!」
クソッ…何でオレは気がつけなかったんだ
そんな罪悪感を表すかのように、〇〇が力強く手で抑えていた右腕の傷口から 一気に血液がドロドロと流れ出てきた。服で隠れていて分からなかった痛々しい傷も確認できた。
「早く止血を…ああっもうこれでいいや!」
咄嗟に傷口へ巻いたのは自分が身につけているマントだった
「ひとまずはこれでいいか…それでこれ、誰にやられたんだよ。」
オレは珍しく真面目なトーンで語る
返事は"親"だった
「…は?」
「つまり…虐待ですか」
「本当にそんなことする奴いるんだな……オレが今からぶっ飛ばしに行ってやろうか!?あーいうヤツは一発殴ってやんねぇとダメなんだよ!」
〇〇は首を振る
「…な、なんでだよ実の親に殺されそうになってもまだ自分の親を信じるのか?」
「それに引っ越すって、周りの環境は変わっても関わる人は変わんねぇじゃん…だって、そんなの」
震えてる〇〇に掛けられる言葉が見つからない、喋れない、余計なことを言ってしまいそうで。
だけど一つだけ確かなことがある それは
「でもよ わざわざオレに会いに来たってことは"オレに"助けを求めに来たってことだろ?」
「王子ぃ…強調する所そこですか?せっかくカッコいいこと言ってるのに…」
「シーフは黙れ!一言…いや、二言余計なんだよ!ったく…とりあえず気を取り直して…
実際お前の気持ちはどーなんだよ」
まぁ、コイツの答えを聞かなくても分かる。オレは心が読めるからなっ!
それに…目が訴えかけてるんだ
"助けて"って
そして〇〇が頷いた
「よっし!決まりだな!…んあ?」
オレが両手をパチンと叩いた瞬間〇〇にズボンの裾を引っ張られた
口数が少ないコイツが何を言いたいか、何を思っているか、大体予想はついている
「わーってるよ お前の親は傷つけない やり返すの好きじゃないんだろ?
でも、その代わりに今からオレが言う条件を飲んでくれたら…の話だけどな」
あーあ 何でこんなに傷だらけで痛くてたまんねぇのに こんなに絶望的な状況なのに
コイツはオレをずっと信じてくれてたんだろうな
悪魔だぞ?オレ。しかも王子
そう 悪魔の王子
今の所許嫁は居ないからちょちょいと〇〇の寿命を伸ばして
これから先、一緒に生きてやってもいいぜ
この悪魔の王子の妻としてな!
──────────────────
何百年後…
「おーい〇〇〜ここかぁ〜?」ガチャ
『ベルゼ!あっ、』
ガッシャン!
パシッ
「…おっと、危なかったな もうちょっとでハシゴから真っ逆さまだったぞ」
『ごめん…わざわざお姫様抱っこまでしてもらっちゃって…ちょっと恥ずかしいけどね』
「オレは別にやじゃねぇーよ
それにしても〇〇が書庫にいるなんて珍しいな 何か調べ物でもしてたのか?」
『うん ちょっと昔の書物を読もうと思って
私がまだ人間だった頃のをさ…
最近 昔の記憶が薄れてきたみたいで思い出せないことが多いんだ。』
「なんだもうおばあちゃんになっちゃったのか?」
『ちっ違うよ!ベルゼは元々悪魔だから記憶力がいいのかもしれないけど…
私は一応人間の身体だから 昔のことは記憶から抜け落ちちゃうの!』
「ははっ ジョーダンだって」
「あとさ、オレ〇〇に伝えたい事があって来たんだ」
『え?』
「お前の両親の魂、やっと地獄に送られたってよ」
『…!そう、なんだ…結構時間かかってたもんね』
「やっぱ自分の親が地獄に行くのは嫌か?」
『腐っても親だけど…だけど地獄ならいくらイジメ抜かれても"そういう場所"って考えられる
だから気にしてない 何ならいい気味だよ』
「ははは!さっすがオレの〇〇!考え方は悪魔らしくなってきたな?それに…個人的に一番辛い罰を与える地獄に行って欲しかったからな オレ頑張っただろ?」
『えらいえらい 私のために地獄のお偉いさんと何回も話し合いしてくれてありがとうね』
「へへ…これでもう何も気にせずに生活できるな」
『うん そうだね』
『…ねぇ、王子様。』
「あ?どうした改まって」
『あの時王子が助けてくれなかったら私すぐ死んでたと思う。だからその…本当に、ありがとうね』
「フン 助けたつもりはねーよ。オレはお前と結婚したかっただけだからな」
『ふふふっ そうだね』
そう2人は顔をお互いに見つめあい
"今の幸せ"を噛み締めるのであった
END