夢主喋ります!苦手な方は注意してください
SL短編夢
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「お前ってさぁ…好きな人とかいるの?」
─────────────────
今日は〇〇と一緒にゲームをする日だ
この間、アイツの家で遊んだ時に
"ゲームで負けた方が罰ゲームを受ける"
って決まりで一試合だけ一緒にプレイしたら案の定〇〇は負けた
そして、オレん家に来いっていう約束を取り付けてやったんだ!
オレはワルだからな…人間が魔物の里に行くなんてとんでもない恐怖だろ!怖いだろ!
でもオレは容赦しない なんてったってオレは悪魔の王子だ!どんな顔で来るのか楽しみで仕方がない…ククク……
……
「って、なんでそんなに堂々と来るんだよーッ!!」
『へ?なにが?』
〇〇はオレの期待を裏切り そう…堂々と、正面から魔物の里に入ってきた。
おっさんが初めて来た時は緊張してたはずなのに何でお前はそんなに落ち着いてんだよ…
「へ?…じゃねぇーよッ!怖くないの!?こんなに魔物がいっぱいいるのに!?」
『う〜ん…でもベルゼは優しいし…だから他の魔物さんも優しい子達なのかなって。あっここでは"王子"って呼んだ方がいいかな?』
「いいよ いつもの呼び方で!
ったく…期待外れだな…ほら早く着いてこい、里の入口で話してても落ち着かねーし」
『ベルゼが歩いてる私の事止めたんじゃん……』
半ばキレ気味でオレは〇〇を後ろに連れて部屋へ向かった
『すごい広いし通路も長いね…』
「別に?パ、…… 父上の玉座に向かう距離よりは長くないぞ」
なんて会話をしているといつの間にか自分の部屋に着いていた
『ここがベルゼのお部屋か〜意外と綺麗だね』
「ん…"意外"は余計」
『ごめんごめん!そんなに眉間にシワ寄せないで とりあえず座らせてもらうね』
そう言いながら〇〇が腰掛けたところはオレのベットの上だった
「どうだ!ふかふかだろ!今日の為にわざわざ洗ったんだからな」
そう言いながらオレは〇〇の隣にポンッと音を立てて座った
『確かにいい匂いもする…でも泊まるわけじゃないのに何でそんな事まで…』
ギクッ
つい肩が飛び跳ねてしまった オレにはアイツに隠していることが一つだけある、それは"好き"という感情。
この感情に気がついたのは1週間前のことだった
〇〇とゲームで遊んだ日の翌日、罰ゲームで自分の部屋に招き入れるっていう状況にテンションが上がってたけれど
何故かドキドキが止まんなくて 頭ん中〇〇でいっぱいになっちゃって…どうにも出来なかった
その時に気がついたんだ
"オレは〇〇が好きなんだ"って
アイツと遊んだ日の前も、その前も、その前の前も、その感情に気がつけなかった。
いや そもそもオレは人間の〇〇を好きになっちゃいけないんだ…シーフが言ってた、人間は長生きしても100年ぐらいしか生きれなくてせいぜい80歳が平均寿命だって
だから絶対にこの感情はバレちゃいけない
ダメ、だって分かってるのに……
「お前ってさぁ…好きな人とかいるの?」
『好きな人?』
口から勝手に出た言葉はそれだった
「あっ!?いや、別に〇〇が嫌ならいい 無理に答えなくても…」
『ベルゼのことだから"教えてくれるまで帰さない!"とか言うのかと思った』
「なっ…!」
『でも好きな人か〜…うーん……』
「…悩むってことは誰もいないってことか?」
あーーッ!!こんな気持ち初めてだからどうすればいいのかわかんねぇよ!
とりあえずライバルがいないか探るしかないよなぁ…
『好きな人…うん、今はいないかな』
「今は?前は居たのか?それってどんなヤツ?人間?結果そいつとは付き合えたのか?だとしたらいつ別れたんだ?それとも…」
『ちょっ、ちょっとストップ!そんなに質問攻めしないで!順番に答えるしベルゼは何をそんなに焦ってるの?やっぱ今日なんか変だよ…?』
冷や汗の出方がオレの焦りを物語っている 思ったことは〝やってしまった〟ただそれだけ
「なん…でもない……」
口に出してしまったことは取り返しがつかない
それに完全〇〇に怪しまれた…なんなんだよ!全ッ然上手くいかね〜っ!恋愛ってこんなに難しいものなの!?
オレがせめて人間だったら…いや、〇〇が魔物だったらこんな焦らずにいれたのに100年なんてすぐじゃねぇか!
……
「"100年なんてすぐ"じゃあ別に伝えても伝えなくても、別にオレの自由じゃん?」
その時なにかが プツン と切れる音がした
「〇〇、オレお前のこと好きみたいだ」
真っ直ぐ、悪魔とは思えないほど奇麗な眼差しで見つめた。だってこれが自分の言いたかった"感情"だから
『ベ…ル……』
「なんかさ〜どうでもよくなっちゃったんだ だって人間って早く死んじゃうんだろ?」
『それって…どういう…』
「あ?だーかーらー そのまんまの意味っ!オレは〇〇のことが好き、でもお前…というか人間は寿命が短いから今のうちに伝えておこうと思ったの!」
「…わざわざこんな恥ずかしいこと言わせんなよ」
オレは顔を背けた。コイツと目を合わせるのはもう限界だ!
これが最後でもいい、失恋でもいい、もう会えなくてもいい……何故かそんな覚悟を見られたくなかった これが恋ってやつなのか?
「嫌だと思ったらもう帰ってもいいぜ?オレはもう言いたいことは済んだからな」
〇〇に背を向けながらオレはそう放った
『嫌……』
ほらな 年齢差とか寿命とかそういうの人間は気にするんだ、分かっ『嫌なわけない…』
「え?!」
バッと振り向くと顔を真っ赤にしてプルプル震え、泣きながらそう言う彼女の姿があった
「な…何言ってんだよお前ッ!?」
『嫌じゃない…私、恋人ができてもいつも振られて…告白するのもいつも私の方からで……そんなこと言われるのはじめて、だったから…』
〇〇がこんな感情的になること、オレだって初めて知った。
「お、おい なんかオレが泣かしたみたいじゃん」
『ベルゼが…泣かした……』
「はぁっ!?も〜勘弁してくれよ〜…」
そのまま〇〇を慰めるようにハグをした
コイツよりは小さい身体だけど…この時だけは自分の方が年上な気がした ま、実際年上だけどな。
「…あのさ、オレよくわかんねぇんだけどこれって"OK"ってことでいいのか?」
〇〇は大きく2回頷いた
「ハッ…!な〜んだ…考えすぎたオレがバカみてぇじゃん」
こんなに泣き虫だったなんて
またコイツのことをもっと知りたくなった
「決めた!オレこれからいっぱい魔法勉強して、〇〇より身長高くする!それに牛乳もちゃんと飲んでやる!」
『ベルゼ……』
「へへっ、約束な!」
これが〇〇とした2度目の約束になった
これからはどんな約束ができるんだろうな?
END
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今日は〇〇と一緒にゲームをする日だ
この間、アイツの家で遊んだ時に
"ゲームで負けた方が罰ゲームを受ける"
って決まりで一試合だけ一緒にプレイしたら案の定〇〇は負けた
そして、オレん家に来いっていう約束を取り付けてやったんだ!
オレはワルだからな…人間が魔物の里に行くなんてとんでもない恐怖だろ!怖いだろ!
でもオレは容赦しない なんてったってオレは悪魔の王子だ!どんな顔で来るのか楽しみで仕方がない…ククク……
……
「って、なんでそんなに堂々と来るんだよーッ!!」
『へ?なにが?』
〇〇はオレの期待を裏切り そう…堂々と、正面から魔物の里に入ってきた。
おっさんが初めて来た時は緊張してたはずなのに何でお前はそんなに落ち着いてんだよ…
「へ?…じゃねぇーよッ!怖くないの!?こんなに魔物がいっぱいいるのに!?」
『う〜ん…でもベルゼは優しいし…だから他の魔物さんも優しい子達なのかなって。あっここでは"王子"って呼んだ方がいいかな?』
「いいよ いつもの呼び方で!
ったく…期待外れだな…ほら早く着いてこい、里の入口で話してても落ち着かねーし」
『ベルゼが歩いてる私の事止めたんじゃん……』
半ばキレ気味でオレは〇〇を後ろに連れて部屋へ向かった
『すごい広いし通路も長いね…』
「別に?パ、…… 父上の玉座に向かう距離よりは長くないぞ」
なんて会話をしているといつの間にか自分の部屋に着いていた
『ここがベルゼのお部屋か〜意外と綺麗だね』
「ん…"意外"は余計」
『ごめんごめん!そんなに眉間にシワ寄せないで とりあえず座らせてもらうね』
そう言いながら〇〇が腰掛けたところはオレのベットの上だった
「どうだ!ふかふかだろ!今日の為にわざわざ洗ったんだからな」
そう言いながらオレは〇〇の隣にポンッと音を立てて座った
『確かにいい匂いもする…でも泊まるわけじゃないのに何でそんな事まで…』
ギクッ
つい肩が飛び跳ねてしまった オレにはアイツに隠していることが一つだけある、それは"好き"という感情。
この感情に気がついたのは1週間前のことだった
〇〇とゲームで遊んだ日の翌日、罰ゲームで自分の部屋に招き入れるっていう状況にテンションが上がってたけれど
何故かドキドキが止まんなくて 頭ん中〇〇でいっぱいになっちゃって…どうにも出来なかった
その時に気がついたんだ
"オレは〇〇が好きなんだ"って
アイツと遊んだ日の前も、その前も、その前の前も、その感情に気がつけなかった。
いや そもそもオレは人間の〇〇を好きになっちゃいけないんだ…シーフが言ってた、人間は長生きしても100年ぐらいしか生きれなくてせいぜい80歳が平均寿命だって
だから絶対にこの感情はバレちゃいけない
ダメ、だって分かってるのに……
「お前ってさぁ…好きな人とかいるの?」
『好きな人?』
口から勝手に出た言葉はそれだった
「あっ!?いや、別に〇〇が嫌ならいい 無理に答えなくても…」
『ベルゼのことだから"教えてくれるまで帰さない!"とか言うのかと思った』
「なっ…!」
『でも好きな人か〜…うーん……』
「…悩むってことは誰もいないってことか?」
あーーッ!!こんな気持ち初めてだからどうすればいいのかわかんねぇよ!
とりあえずライバルがいないか探るしかないよなぁ…
『好きな人…うん、今はいないかな』
「今は?前は居たのか?それってどんなヤツ?人間?結果そいつとは付き合えたのか?だとしたらいつ別れたんだ?それとも…」
『ちょっ、ちょっとストップ!そんなに質問攻めしないで!順番に答えるしベルゼは何をそんなに焦ってるの?やっぱ今日なんか変だよ…?』
冷や汗の出方がオレの焦りを物語っている 思ったことは〝やってしまった〟ただそれだけ
「なん…でもない……」
口に出してしまったことは取り返しがつかない
それに完全〇〇に怪しまれた…なんなんだよ!全ッ然上手くいかね〜っ!恋愛ってこんなに難しいものなの!?
オレがせめて人間だったら…いや、〇〇が魔物だったらこんな焦らずにいれたのに100年なんてすぐじゃねぇか!
……
「"100年なんてすぐ"じゃあ別に伝えても伝えなくても、別にオレの自由じゃん?」
その時なにかが プツン と切れる音がした
「〇〇、オレお前のこと好きみたいだ」
真っ直ぐ、悪魔とは思えないほど奇麗な眼差しで見つめた。だってこれが自分の言いたかった"感情"だから
『ベ…ル……』
「なんかさ〜どうでもよくなっちゃったんだ だって人間って早く死んじゃうんだろ?」
『それって…どういう…』
「あ?だーかーらー そのまんまの意味っ!オレは〇〇のことが好き、でもお前…というか人間は寿命が短いから今のうちに伝えておこうと思ったの!」
「…わざわざこんな恥ずかしいこと言わせんなよ」
オレは顔を背けた。コイツと目を合わせるのはもう限界だ!
これが最後でもいい、失恋でもいい、もう会えなくてもいい……何故かそんな覚悟を見られたくなかった これが恋ってやつなのか?
「嫌だと思ったらもう帰ってもいいぜ?オレはもう言いたいことは済んだからな」
〇〇に背を向けながらオレはそう放った
『嫌……』
ほらな 年齢差とか寿命とかそういうの人間は気にするんだ、分かっ『嫌なわけない…』
「え?!」
バッと振り向くと顔を真っ赤にしてプルプル震え、泣きながらそう言う彼女の姿があった
「な…何言ってんだよお前ッ!?」
『嫌じゃない…私、恋人ができてもいつも振られて…告白するのもいつも私の方からで……そんなこと言われるのはじめて、だったから…』
〇〇がこんな感情的になること、オレだって初めて知った。
「お、おい なんかオレが泣かしたみたいじゃん」
『ベルゼが…泣かした……』
「はぁっ!?も〜勘弁してくれよ〜…」
そのまま〇〇を慰めるようにハグをした
コイツよりは小さい身体だけど…この時だけは自分の方が年上な気がした ま、実際年上だけどな。
「…あのさ、オレよくわかんねぇんだけどこれって"OK"ってことでいいのか?」
〇〇は大きく2回頷いた
「ハッ…!な〜んだ…考えすぎたオレがバカみてぇじゃん」
こんなに泣き虫だったなんて
またコイツのことをもっと知りたくなった
「決めた!オレこれからいっぱい魔法勉強して、〇〇より身長高くする!それに牛乳もちゃんと飲んでやる!」
『ベルゼ……』
「へへっ、約束な!」
これが〇〇とした2度目の約束になった
これからはどんな約束ができるんだろうな?
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