夢主喋ります!苦手な方は注意してください
BC短編夢
空欄の場合は〇〇になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日はブラックと一緒にお祭りに行く約束をしている
やはり”祭り”と聞くと私はテンションが上がる…
だってこの日は浴衣を堂々と着れる日なんだから
ブラックの反応が楽しみだ
「うーん…多分ここら辺が待ち合わせ場所だと思うんだけど…さすがに人多くて分からないな〜」
ブラックに電話をかけようとしたその時
「わっ」
「!?」
「…ぶ、ブラック!?」
「〇〇さんは目も悪いんですか?オレちゃんずっと後ろにいたんですよ?」
「そうだったんだ…気配消しすぎてて分からなかったよ…」
「カーカッカッカッ!!!さすが〇〇さん!鈍感すぎます!」
「鈍感とかそういうことじゃないでしょ…っ!」
いつも通りブラックにバカにされてしまった
はぁ……全くこの悪魔め…
「もうっ…っていうかブラックも浴衣なんだね」
「人間界ではお祭りの時にこういう服を着るという情報を耳にしましたので…」
「そう言う〇〇さんも浴衣じゃないですか?」
「そうだよ!ブラックは黒い浴衣だけど私は白い浴衣だね」
「この赤いの…金魚ですか?」
「うん 白い背景に赤い金魚…カワイイでしょ!」
「まぁ…カワイイというか美しいですね」
「えっ」
美しいという言葉に照れてしまった
すると
「カカカッ!なーに照れてるんです?キミが始めた話でしょう」
…またバカにされた
「ま、無事合流も出来たことですし 行きますか?屋台」
「確かにそろそろ行かなきゃ花火に間に合わなさそうだね…行こっか」
私たちは人混みの中に入っていった
「あ!焼きそばあるよ 私あれ食べたい!」
「お昼ご飯食べてこなかったんですか?」
「実は浴衣着るのに手間取っちゃって…」
「オレちゃんに言えば手伝ってあげたのに」
「いやそれはさ…なんか恥ずかしいじゃん、それに」
「それに?」
「サプライズ…みたいな感じでブラックに見てもらいたかったんだ…反応がみたくて…さっきの”美しい”って言葉嬉しかったし」
「なるほど…人間の女の子は難しいですね」
「あとあれは浴衣のことを美しいって言ってたんですけ「余計なこと言わなくていい!」
焼きそばを買った私たちはまた歩き出した
「ただの焼きそばですね」
「こういうのは雰囲気を買ってるの」
「そーですか?」
「そう!」
「ま、でもオレちゃんはこういう料理を食べる機会がないですからね。新鮮でいいです」
「そっか…魔界にはお祭りとか屋台ないんだっけ」
「うーん そもそも名前が違いますからねぇ…魔物や悪魔は祭りをしませんし」
「お祭りってなんかめでたい雰囲気だもんね」
「そうですね…ってあれはなんです?」
「ん?」
私はブラックが指さした方向を見た
「あれは射的だね」
「射的…銃で景品を落とすゲームですね」
「そうそう!事前に調べてきたんだね」
「まぁ大体は知ってます」
「オレちゃん、やってみましょうか」
「(なんかブラックが銃持つの物騒だなぁ…)」
カチャッ
ブラックが銃を構え引き金を引いたと思ったら
ポンッ
「…あら?跳ね返っちゃいました」
こういう射的は大体商品が取れないように設定されているのだ
しかも狙ったのは『花火セット』の文字
色んな線香花火が入っているので重さはある…
「フム…」
ブラックは一瞬考えた顔をして 残りの2発を手に取り
バンッ!バンッ!
「ぶ…ブラッ…ク…!?」
「やっと倒れましたね」
屋台のおじさんはビックリした顔をして花火セットを渡してきた
「ブラック…何したの…?」
「カカカッ…ちょーっとだけ”力を込め”ました♪」
まぁブラックのことだ、きっと”悪魔的な力”で弾の威力を強めたんだろう
「でもさなんで線香花火なんて狙ったの?どちらにしろ今日打ち上げ花火見るのに」
「うーん…そうですねぇ…」
「”興味”ですかね」
「興味?」
「オレちゃんヨーチューブで見たことあるんです!線香花火の動画…〇〇さんみたいだと思いまして…それで線香花火というものに興味が湧いたんです」
「私が線香花火…」
「そうです」
その時ブラックがなんとも言えない…切ないような顔をしていて
話をこれ以上深掘りしちゃいけない気がした私はとっさに話を変えた
「あ、暑いね!かき氷食べたいな」
「かき氷…いいですねオレちゃんも食べます」
「このお店は自分でシロップをかける制なのかぁ…じゃあ私はいちごにしようかな」
「オレちゃんもいちごでいいです」
「えっ味変えないんだ?いちご味好きなの?」
「いや、全部同じ味って言うじゃないですか」
「雰 囲 気 を 買 っ て る の!」
「はいはい…」
私たちはそれ以外にも色んな屋台を回った
わたあめやりんご飴…スーパーボールすくいもやった
楽しい時間を過ごしていると花火の時間が近づいてきた
「あっ、アナウンス入っちゃった もう人いっぱいだろうなぁ…もうちょっと早く行きたかったんだけど」
「ドジですねぇ」
と、ブラックは私を嘲笑った
「ううう…屋台回るの楽しくて時間忘れてた…あと10分後かぁ」
打ち上げ花火が見える場所に移動しようとすると
「よいしょ」
「!?」
ブラックが私のことを持ち上げたのだ
「な、なに!?人いっぱいいるよ!?」
周りの視線に耐えられずブラックの胸に顔をうずめていると
…人の視線を感じなくなった…というか空気が変わった?なんか涼しいような…違和感を感じ顔を上げると
「わあ…!ここって…」
私の瞳にうつったのは もう今は使われていないと思われる神社だった
「ここ、さっきの屋台が並んでたところより高台で花火が見えやすいと思うんです」
「なんでこんなところ知ってるの?」
「言ったじゃないですか”大体は知ってる”…と」
大体の範囲が広いような狭いような…
「涼しいと思ったらここは人がいないし、神社の影で日陰が作られてるから快適な温度だったんだね」
「そうですね それに…オレちゃん達だけの空間が欲しかったんです♪」
この悪魔は照れくさい言葉をサラッと言う
毎度こっちが赤くなってしまう…
なんて考えていたら
ピュ〜
ドンッ!
「あ、花火が上がりましたよ」
「本当だ!」
1個目の花火の後を追うように次の花火がどんどん打ち上がっていく
「綺麗だね…」
「花火ってただの火だと思っていましたが、これはこれでいー感じですね」
「まぁ…」
「?」
ドーーーーンッ!
今回で1番大きい花火が打ち上がったのと同時にブラックが私に放った言葉は
まるで線香花火の火玉が落ちるかのように切なくて儚い、でも恋しい
私はそんな感情にさせられた
…ブラックが発した言葉は私だけが知っていればいいんだ
「ねぇ、ブラック」
「なんですか?〇〇さん」
「また来年もお祭り…行こうね」
「…カカッ、そうですね」
END
やはり”祭り”と聞くと私はテンションが上がる…
だってこの日は浴衣を堂々と着れる日なんだから
ブラックの反応が楽しみだ
「うーん…多分ここら辺が待ち合わせ場所だと思うんだけど…さすがに人多くて分からないな〜」
ブラックに電話をかけようとしたその時
「わっ」
「!?」
「…ぶ、ブラック!?」
「〇〇さんは目も悪いんですか?オレちゃんずっと後ろにいたんですよ?」
「そうだったんだ…気配消しすぎてて分からなかったよ…」
「カーカッカッカッ!!!さすが〇〇さん!鈍感すぎます!」
「鈍感とかそういうことじゃないでしょ…っ!」
いつも通りブラックにバカにされてしまった
はぁ……全くこの悪魔め…
「もうっ…っていうかブラックも浴衣なんだね」
「人間界ではお祭りの時にこういう服を着るという情報を耳にしましたので…」
「そう言う〇〇さんも浴衣じゃないですか?」
「そうだよ!ブラックは黒い浴衣だけど私は白い浴衣だね」
「この赤いの…金魚ですか?」
「うん 白い背景に赤い金魚…カワイイでしょ!」
「まぁ…カワイイというか美しいですね」
「えっ」
美しいという言葉に照れてしまった
すると
「カカカッ!なーに照れてるんです?キミが始めた話でしょう」
…またバカにされた
「ま、無事合流も出来たことですし 行きますか?屋台」
「確かにそろそろ行かなきゃ花火に間に合わなさそうだね…行こっか」
私たちは人混みの中に入っていった
「あ!焼きそばあるよ 私あれ食べたい!」
「お昼ご飯食べてこなかったんですか?」
「実は浴衣着るのに手間取っちゃって…」
「オレちゃんに言えば手伝ってあげたのに」
「いやそれはさ…なんか恥ずかしいじゃん、それに」
「それに?」
「サプライズ…みたいな感じでブラックに見てもらいたかったんだ…反応がみたくて…さっきの”美しい”って言葉嬉しかったし」
「なるほど…人間の女の子は難しいですね」
「あとあれは浴衣のことを美しいって言ってたんですけ「余計なこと言わなくていい!」
焼きそばを買った私たちはまた歩き出した
「ただの焼きそばですね」
「こういうのは雰囲気を買ってるの」
「そーですか?」
「そう!」
「ま、でもオレちゃんはこういう料理を食べる機会がないですからね。新鮮でいいです」
「そっか…魔界にはお祭りとか屋台ないんだっけ」
「うーん そもそも名前が違いますからねぇ…魔物や悪魔は祭りをしませんし」
「お祭りってなんかめでたい雰囲気だもんね」
「そうですね…ってあれはなんです?」
「ん?」
私はブラックが指さした方向を見た
「あれは射的だね」
「射的…銃で景品を落とすゲームですね」
「そうそう!事前に調べてきたんだね」
「まぁ大体は知ってます」
「オレちゃん、やってみましょうか」
「(なんかブラックが銃持つの物騒だなぁ…)」
カチャッ
ブラックが銃を構え引き金を引いたと思ったら
ポンッ
「…あら?跳ね返っちゃいました」
こういう射的は大体商品が取れないように設定されているのだ
しかも狙ったのは『花火セット』の文字
色んな線香花火が入っているので重さはある…
「フム…」
ブラックは一瞬考えた顔をして 残りの2発を手に取り
バンッ!バンッ!
「ぶ…ブラッ…ク…!?」
「やっと倒れましたね」
屋台のおじさんはビックリした顔をして花火セットを渡してきた
「ブラック…何したの…?」
「カカカッ…ちょーっとだけ”力を込め”ました♪」
まぁブラックのことだ、きっと”悪魔的な力”で弾の威力を強めたんだろう
「でもさなんで線香花火なんて狙ったの?どちらにしろ今日打ち上げ花火見るのに」
「うーん…そうですねぇ…」
「”興味”ですかね」
「興味?」
「オレちゃんヨーチューブで見たことあるんです!線香花火の動画…〇〇さんみたいだと思いまして…それで線香花火というものに興味が湧いたんです」
「私が線香花火…」
「そうです」
その時ブラックがなんとも言えない…切ないような顔をしていて
話をこれ以上深掘りしちゃいけない気がした私はとっさに話を変えた
「あ、暑いね!かき氷食べたいな」
「かき氷…いいですねオレちゃんも食べます」
「このお店は自分でシロップをかける制なのかぁ…じゃあ私はいちごにしようかな」
「オレちゃんもいちごでいいです」
「えっ味変えないんだ?いちご味好きなの?」
「いや、全部同じ味って言うじゃないですか」
「雰 囲 気 を 買 っ て る の!」
「はいはい…」
私たちはそれ以外にも色んな屋台を回った
わたあめやりんご飴…スーパーボールすくいもやった
楽しい時間を過ごしていると花火の時間が近づいてきた
「あっ、アナウンス入っちゃった もう人いっぱいだろうなぁ…もうちょっと早く行きたかったんだけど」
「ドジですねぇ」
と、ブラックは私を嘲笑った
「ううう…屋台回るの楽しくて時間忘れてた…あと10分後かぁ」
打ち上げ花火が見える場所に移動しようとすると
「よいしょ」
「!?」
ブラックが私のことを持ち上げたのだ
「な、なに!?人いっぱいいるよ!?」
周りの視線に耐えられずブラックの胸に顔をうずめていると
…人の視線を感じなくなった…というか空気が変わった?なんか涼しいような…違和感を感じ顔を上げると
「わあ…!ここって…」
私の瞳にうつったのは もう今は使われていないと思われる神社だった
「ここ、さっきの屋台が並んでたところより高台で花火が見えやすいと思うんです」
「なんでこんなところ知ってるの?」
「言ったじゃないですか”大体は知ってる”…と」
大体の範囲が広いような狭いような…
「涼しいと思ったらここは人がいないし、神社の影で日陰が作られてるから快適な温度だったんだね」
「そうですね それに…オレちゃん達だけの空間が欲しかったんです♪」
この悪魔は照れくさい言葉をサラッと言う
毎度こっちが赤くなってしまう…
なんて考えていたら
ピュ〜
ドンッ!
「あ、花火が上がりましたよ」
「本当だ!」
1個目の花火の後を追うように次の花火がどんどん打ち上がっていく
「綺麗だね…」
「花火ってただの火だと思っていましたが、これはこれでいー感じですね」
「まぁ…」
「?」
ドーーーーンッ!
今回で1番大きい花火が打ち上がったのと同時にブラックが私に放った言葉は
まるで線香花火の火玉が落ちるかのように切なくて儚い、でも恋しい
私はそんな感情にさせられた
…ブラックが発した言葉は私だけが知っていればいいんだ
「ねぇ、ブラック」
「なんですか?〇〇さん」
「また来年もお祭り…行こうね」
「…カカッ、そうですね」
END