今日はとても面白い動画が撮れた

絶対〇〇さんに報告したいです


そう思いながらオレちゃんは家のドアを開けました


ｶﾞﾁｬ

「〇〇さん！聞いてください！今日はさとしくんがこんなことしたんですよ…あ、それとですね」


ちょっとした雑談を入れながらオレちゃんは〇〇さんの前で話します



オレちゃんの目の前には遺影がポツンと



…6日前 〇〇さんは死んじゃいました

それもオレちゃんの不注意で


「あー…あの時キミを撮影に連れていかなければ良かったんです」
「……ちょっとだけ調子に乗っちゃいましたかね…オレちゃん、こういう時たまにあるんですよね〜」


なんて、キミに話すように1人で喋ってます

……キミなら聞いてるんじゃないんですか？空の上で…

「いや 空の上はなんか嫌ですねぇ…まぁ、堕天してくれれば一番いーですよね オレちゃんとお揃いです」

ニコッ と笑ったのは一瞬で、すぐ真顔に

オレちゃんらしくないのは分かっているんです 分かってても…「…分かってますよ……そんなこと…………」


流れても欲しくない水が頬をつたい

キミへの ”ごめんなさい” が流れてきます

それを隠すかのようにオレちゃんはうずくまりました もう身体に力は入ってないみたいです


〜


いつの間にか外は暗くなって キミの居た人間界にも夜が訪れている時間でした




そんな夜にふと思ったんです










でもキミの居ない世界なんて、必要ですか？