短編
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V3の盛大なネタバレがある為、クリア後推奨です。
「苗字さん」
転子の呼びかけに少し先は歩いていた苗字さんが振り返る。
見惚れてしまうぐらい綺麗で艶やかな髪が、月夜に反射して淡く光っていた。
クラスで一番、美人な苗字さんに夜の校舎の屋上に呼び出された転子は、指定された時間に指定された場所に赴いたのですが、苗字さんはやって来た転子には気づいてない様子で夜空に浮かぶ月を見上げている。
それでもさっきからずっと、そわそわして落ち着かない。
転子は付き合いが何かと面倒で小動物のように可愛い女死が嫌いですが、クールビューティでスレンダーな苗字さんにはだけ憧れている。
そう。転子は今、憧れの人に呼び出され二人きりという状況に緊張でどうにかなってしまいそうなんです!
「あ、あの……っ!苗字さん!」
沈黙に耐えられず、それと呼び出された理由が気になってもう一度声をかければ、今度こそ苗字さんはやっとその綺麗な瞳に転子を映した。
「あ、ごめん。気づかなくて」
「いいえ!気にしないでください!」
申し訳なさそうに眉を下げた苗字さんを全力でフォローして、転子はきちんと背筋を伸ばし苗字さんに向き合った。
これが苗字さんじゃなくて他の女死だったら、背筋を伸ばすどころか向き合うこともせずスマホか髪を弄っているところですが…。
「あのさ…茶柱」
「は、はいっ!」
苗字さんが緊張した面持ちでスマホを取り出して何か操作をし、転子に画面を見せてきた。
転子が画面を覗き込むと、同時に苗字さんは震えた声で言った。
「これってどういうこと……?」
それは、転子とある1人の男子が手を絡ませてショッピングを楽しんでいる様子が撮られた画像だった。
画面からゆっくり顔を上げ、苗字さんの顔を見るととても悲しそうな顔をしていた。
「へぇ……。今までの女死なら転子が来た時点で煩く怒鳴りつけてギャーギャー癇癪起こして『どういうこと!?』って問い詰めてくるところなのに苗字さんは違うんですね?」
「私は……ただ、この写メ、友達が撮って送ってきたものだから、ちゃんと当事者に話しを聞きたくて…… 」
つらそうな苗字さんにゾクゾクする。
大好きな苗字さんのこんな顔が見られるなんて、嬉しくて嬉しくて仕方がない。
今すぐカメラを起動して、そのレアな表情をフォルダーに収めたい衝動をグッと堪えて、転子は笑う。
「転子は別にその男のこと好きじゃありませんよ?」
「そ、そっか……じゃあ、やっぱり彼といるのは何か事情があるからなんでしょ?」
「んー、事情ですか?そうですね、苗字さんの彼氏にその男が相応しいのか試したんです」
「…………えっ?」
苗字さんが驚いた顔をした。
そんな表情も美してく、もう苗字さんはどれだけ転子を夢中にさせたら気が済むのですか?なんて心の中で思った。
「でも不合格でした。だって、転子がちょっと言い寄っただけで、苗字さんという素晴らしい彼女がいながら、転子と浮気したんですよ?ね、苗字さんの彼氏には相応しくないでしょう?」
そう言えば、苗字さんは震えて転子から逃げるように1歩後ずさる。
けれど、すぐに屋上のフェンスに背中がぶつかってしまい苗字さんは顔色を悪くしながら転子を睨んだ。
「何が目的なの?」
恐る恐るそう聞いてきた苗字さんに思わず笑えば、苗字さんは短く悲鳴を上げた。
「もう……可愛いですね。そんなに怯えなくても、大切な苗字さんに危害を加えたりしませんよ?転子はこの世の誰よりも貴方の事が、好きで好きで大好きなだけで……」
震える苗字さんにゆっくり近づいて、その柔らかで華奢な身体を優しく丁寧に抱きしめる。
彼女は震えていたけれど、転子は気にしない。そんなの気にならないぐらい今、転子はドキドキして幸せだ。
「転子はただ、苗字さんと付き合いたいだけですよ」
その願いを叶えるためなら、転子はなんだってしますから――
「苗字さん」
転子の呼びかけに少し先は歩いていた苗字さんが振り返る。
見惚れてしまうぐらい綺麗で艶やかな髪が、月夜に反射して淡く光っていた。
クラスで一番、美人な苗字さんに夜の校舎の屋上に呼び出された転子は、指定された時間に指定された場所に赴いたのですが、苗字さんはやって来た転子には気づいてない様子で夜空に浮かぶ月を見上げている。
それでもさっきからずっと、そわそわして落ち着かない。
転子は付き合いが何かと面倒で小動物のように可愛い女死が嫌いですが、クールビューティでスレンダーな苗字さんにはだけ憧れている。
そう。転子は今、憧れの人に呼び出され二人きりという状況に緊張でどうにかなってしまいそうなんです!
「あ、あの……っ!苗字さん!」
沈黙に耐えられず、それと呼び出された理由が気になってもう一度声をかければ、今度こそ苗字さんはやっとその綺麗な瞳に転子を映した。
「あ、ごめん。気づかなくて」
「いいえ!気にしないでください!」
申し訳なさそうに眉を下げた苗字さんを全力でフォローして、転子はきちんと背筋を伸ばし苗字さんに向き合った。
これが苗字さんじゃなくて他の女死だったら、背筋を伸ばすどころか向き合うこともせずスマホか髪を弄っているところですが…。
「あのさ…茶柱」
「は、はいっ!」
苗字さんが緊張した面持ちでスマホを取り出して何か操作をし、転子に画面を見せてきた。
転子が画面を覗き込むと、同時に苗字さんは震えた声で言った。
「これってどういうこと……?」
それは、転子とある1人の男子が手を絡ませてショッピングを楽しんでいる様子が撮られた画像だった。
画面からゆっくり顔を上げ、苗字さんの顔を見るととても悲しそうな顔をしていた。
「へぇ……。今までの女死なら転子が来た時点で煩く怒鳴りつけてギャーギャー癇癪起こして『どういうこと!?』って問い詰めてくるところなのに苗字さんは違うんですね?」
「私は……ただ、この写メ、友達が撮って送ってきたものだから、ちゃんと当事者に話しを聞きたくて…… 」
つらそうな苗字さんにゾクゾクする。
大好きな苗字さんのこんな顔が見られるなんて、嬉しくて嬉しくて仕方がない。
今すぐカメラを起動して、そのレアな表情をフォルダーに収めたい衝動をグッと堪えて、転子は笑う。
「転子は別にその男のこと好きじゃありませんよ?」
「そ、そっか……じゃあ、やっぱり彼といるのは何か事情があるからなんでしょ?」
「んー、事情ですか?そうですね、苗字さんの彼氏にその男が相応しいのか試したんです」
「…………えっ?」
苗字さんが驚いた顔をした。
そんな表情も美してく、もう苗字さんはどれだけ転子を夢中にさせたら気が済むのですか?なんて心の中で思った。
「でも不合格でした。だって、転子がちょっと言い寄っただけで、苗字さんという素晴らしい彼女がいながら、転子と浮気したんですよ?ね、苗字さんの彼氏には相応しくないでしょう?」
そう言えば、苗字さんは震えて転子から逃げるように1歩後ずさる。
けれど、すぐに屋上のフェンスに背中がぶつかってしまい苗字さんは顔色を悪くしながら転子を睨んだ。
「何が目的なの?」
恐る恐るそう聞いてきた苗字さんに思わず笑えば、苗字さんは短く悲鳴を上げた。
「もう……可愛いですね。そんなに怯えなくても、大切な苗字さんに危害を加えたりしませんよ?転子はこの世の誰よりも貴方の事が、好きで好きで大好きなだけで……」
震える苗字さんにゆっくり近づいて、その柔らかで華奢な身体を優しく丁寧に抱きしめる。
彼女は震えていたけれど、転子は気にしない。そんなの気にならないぐらい今、転子はドキドキして幸せだ。
「転子はただ、苗字さんと付き合いたいだけですよ」
その願いを叶えるためなら、転子はなんだってしますから――
