雲雀さんと私のとんでもない偶然が重なってしまった話


偶然(ぐうぜん、英語: contingency)とは、必然性の欠如を意味し、事前には予期しえないあるいは起こらないこともありえた出来事のことである。

副詞的用法では「たまたま」と同義。ある程度確実である見込みは蓋然と呼ぶ。対語は必然。また、偶然ないし偶然性は可能性の下位語に該当する。

某サイトより参照、今回はとんでもない偶然が重なったときのお話でもしようかと思う。

とある日の放課後、私は一人応接室にいた。
少しだけ開いた窓から黄色の鳥、もとい雲雀さんが可愛がっている小鳥が飛んできた。
小鳥はいつもの調子で雲雀さんの名前を呼んでいる。

「鳥ちゃん、雲雀さん出掛けちゃってるんだ。一緒に待とうか」

ちっちっちっと小鳥に声をかける。
パタパタと羽を上下に動かし、私の前に降り立つと羽を整えはじめた。

「ほら、おやつもあるよ。この間買ってきたんだ」

手のひらでおやつを転がすと、小鳥はピョンピョンと短く跳ねながら近づいてくる。

「歌も歌ってほしいな。雲雀さんの前でよく歌ってるでしょ?」

私がそう言うと、小鳥は慣れた様子で並盛の校歌を歌いはじめた。
私もつられて一緒に歌い、他の歌も覚えてくれないかと考える。
小鳥のおやつを買ったペットショップの主人からは、抑揚の少ない童謡がお勧めだと言われたのを思い出す。

私は栗の木がモチーフになっている童謡を歌うが、小鳥は首をかしげるだけだった。
うーん、難しいなぁ、雲雀さんはどうやって教えてあげたのだろうか。
ペットショップの主人の言葉をまた思い出し、私はあることを思いつく。
まさかあんな事になるなんて、その時の私は夢にも思わなかったのだ。

その数日後、私は自分の作業が終わり、なにか娯楽はないかと応接室の中を見渡す。
別に終わったのだから帰ればいいのだが、雲雀さんはカリカリと書類とにらめっこをしている。
暇だ、本でも持ってくればよかったかと考えたが、雲雀さんが仕事をしている横で読書をする勇気もないことに気づく。

宿題でもしようかなと鞄を開こうとした瞬間、パタパタと可愛らしい音が聞こえてくる。
雲雀さんも気づいてはいるのだろうが、あまり気にしていない。
小鳥は雲雀さんの周りをくるくると飛び、ヒバリ、ヒバリ、と片言で雲雀さんの名前を呼ぶ。

「僕は忙しいんだ」

冷たいなぁと思いながらも、小鳥が側にいないときは応接室の窓をわざわざ開いていることに私は気づいている。
私は引き出しを開け、鳥用のおやつを取り出す。

「鳥ちゃん鳥ちゃん、こっちおいで」

手のひらでおやつを転がし、ちっちっちっと呼んでみる。
小鳥は私に気づいたのかパタパタと羽を広げ、私の机の前に降り立った。

「ほら、食べる?」
「タベル、タベル」
「はい、どうぞ」

おやつを食べる小鳥を目の前にし、アニマルセラピーって効果あるんだなぁと感動を覚える。

「歌は?歌ってくれないの?」

小鳥は首をかしげ、もっとおやつはないのかと私を見上げていた。

「歌ってくれたらあげるよ、ほら一緒に」

私は見本を見せるかのように並中の校歌を歌う。
あぁ、これは聞いたことがあるぞと小鳥も私のあとに続く。
一緒にワンフレーズ歌い終え、まだあの事については言わないでね、という気持ちも込めておやつを手のひらに出す。

「上手だねぇ」
「ハクシュ、ハクシュ」

私は音が大きくならないよう、パチパチと小さく手を叩き拍手をおくる。

雲雀さんから名前を呼ばれ、視線を小鳥から雲雀さんへ動かす。
あ、どっちも鳥だ、なんて阿保みたいなことを考えてしまう。

「なんですか?雲雀さん」
「君、すっごい音痴だね」

雲雀さんは「すごい」をわざわざ「すっごい」と言い直した。

「お、おんちって、、、」
「僕がいるのに平気で歌い出したから、そこそこ上手いのかと思ったよ。よくそれで歌おうと思ったね」
「あ、敢えてですよ!敢えて!鳥ちゃんを相手にしてるのに本気で歌ったら分かりづらいじゃないですか!」

顔が熱くなり、慌てて抗議をする。
雲雀さんはどうだかと馬鹿にしたかのような、というか実際馬鹿にしているだろう、笑みを浮かべた。

「君はその子の前で歌わないで。僕がせっかく完璧な校歌を教えてあげたのに」
「私の前で始めて歌ってくれた時もこんな感じでしたよ。というか、そういう雲雀さんは歌上手なんですか?」
「僕に出来ないことがあると思ってるの?良いよ、見せてあげる」

すごい自信だ、いろんな意味で羨ましい。
雲雀さんの後を歩き、着いた場所はカラオケだった。

流石並盛の悪代官、カラオケに着いた雲雀さんは受付をせずにずかずかと部屋へ向かって歩いている。
私は慌てて受付にいるお姉さんへ声をかけると、大丈夫ですよ、お好きな部屋をお使い下さい、とにこやかに笑みを浮かべた。

「ちょっと、待ってくださいよ」
「早くして」

雲雀さんは扉に手をかけ、私が部屋に入るのを待ってくれている。
小鳥はいつの間にかどこかへ飛んでいってしまっていた。

「雲雀さんもカラオケ知ってるんですね」
「君は僕をなんだと思ってるの?」

部屋に入り、薄暗い室内の明かりを慌てて明るくする。
雲雀さんはタッチパネルを操作し、曲をいれていた。
これで雲雀さんも音痴だったら笑っちゃうなと、少しだけ不謹慎なことを考えてしまう。

結論から言うと、雲雀さんはとんでもなく上手だった。

よく音痴の人を「音が外れている」と表現することがある。
音が外れているという感覚が私には分からないのだが、雲雀さんの歌がとにかく上手だということだけは分かった。
というか、雲雀さん校歌以外の曲も知ってるんだと失礼なことを考えてしまう。

「すっごい上手ですねぇ」

思わず感嘆の声を出してしまう。
雲雀さんは当たり前だと言うように鼻をならした。
素直に感想を伝えると雲雀さんは少しだけ眉をひそめる。
あれ、不味いこと言ったかな、おべっかかいてると思われているかも、と少しだけ焦る。

「凄い凄いって、君はそれしか言えないわけ?」
「え、あぁ!あと!雲雀さんのかっこいい声も相まって、すごかったです」

私の少ない語彙力ではやはりすごいと言う単語しかでなかった。

「まぁ良いや。ほら、君も歌いなよ」
「え、でも私音痴なんですよね?嫌ですよ」
「歌え」

マイクをぐりぐりと頬に当てられ、仕方なく歌う。
雲雀さんはタッチパネルを操作し、次の曲をいれているのかと思った、が。
私の歌っている曲のサビに入った瞬間、店員が入ってきた。
顔色を変えず飲み物を二つ置き、ごゆっくりとお辞儀をして店員は出ていく。

「雲雀さん、わざとですか?」
「そんな訳ないだろう」

嘘だ、絶対に嘘だ。
そう言った雲雀さんの顔は悪い笑みを浮かべていた。

そろそろ帰りましょうかという時間まで、お互い交互に歌う。
雲雀さんが歌い終え、どうだったかと感想を聞かれた私は拍手をし、称賛の言葉を贈る。

「本当になんでも出来ちゃうんですね、雲雀さんって」
「そういう意味で言ったんじゃないよ」

あれ、間違えたかな?
私は少しだけ考え、思いつくまま口を開く。

「雲雀さんみたいな綺麗な人から、こんなふうに歌われたらドキドキしちゃいますね」

特に深い意味はなくて、なんなら私は毎日別の意味でドキドキしてはいるのだけど。
雲雀さんは私の顔をじっと見ていた。

「それ、本当?」
「本当って」

なにがですか、と聞き返そうとした私の頬に雲雀さんの手のひらが触れる。
雲雀さんの手は火傷してしまうんじゃないかってほど熱くて、体に緊張がはしった。

「な、なんですか、雲雀さん、距離近いですよ!」

慌てて顔を動かし、私の頬を触っている雲雀さんの手から距離をとろうとするが、雲雀さんはそれを許してくれなかった。
すりすりと、猫が膝に頭を擦り付けるかのように雲雀さんは私の耳元で話し始める。

「男と密室で二人っきりになるって、どういう意味か分かる?」
「み、密室って、別に」

あまりの距離の近さと耳元でこしょこしょと離され、恥ずかしさとくすぐったさが限界だ。
自分の体温が上がっているのが分かり、雲雀さんも気づいたのだろう。

「君の体、熱い」
「いや、だって、近い」

雲雀さんの手は私の両手首をがっちりと握っており、動くことが出来ない。

「な、なんですか、もう!こういうのは意中の相手にしてくださいよ!」

アハハとわざとらしく笑い、私は顔だけを右上に動かし空中をみる。
雲雀さんの目を見てると、言わなくてもいいことを言ってしまいそうになった。

「そろそろ、帰りましょうか!明日も学校ですし!ね!?」
「分かったよ」

雲雀さんは不本意そうな声をだし、するりと私の手首を離す。
手のひらが汗でびちょびちょになりそうだ。
というか、おでこには汗をかいているような気もする。

カラオケから出ていく時も、雲雀さんは受付を気にする様子はなく、ずかずかと自動ドアに向かって歩いていく。
私が慌てて受付のお兄さんにお会計をお願いすると、大丈夫ですよ、またのご利用をお待ちしております、とにこやかに笑みを浮かべてくれる。

外に出ると日は大分暮れていた。
少しだけ涼しい風が吹き、自分の火照った体を通り抜ける。
どういうつもりだったんだろうか、雲雀さんは。
私は雲雀さんの綺麗な横顔を見ながら溜め息をつく。

「ってことがあってさぁ。雲雀さんもカラオケ知ってたんだよ、意外だよね」

私は幼なじみでもある沢田綱吉に雲雀さんとカラオケに行ったことを伝える。
もちろん最後の、私に対する雲雀さんの態度については言っていない。
昨日の雲雀さんは少し体調が悪かったのだろうと勝手に納得することにした。

「というか、ヒバリさんも歌ったの!?」
「うん、歌ってくれたよ。上手だったなぁ」

想像できないんだけど、と幼なじみは苦笑いを浮かべている。

「つーかお前、そんな音痴なのかよ?ちょっとドレミの音言ってみろ」

一緒にいた獄寺君からそう言われ、私は言われるがままにドーレーミーと声に出す。
最後まで言い終わった私を見て、獄寺君はわなわなと震えていた。

「こんの、クソ音痴が!もう音が外れてるとかの問題じゃねぇよ!」
「ちょ、獄寺君!」

私に詰め寄ってくる獄寺君に対して、幼なじみはまぁまぁと宥める。

「そんなにひどいかな?」
「酷いとかのレベルじゃねぇよ!真面目にやれ!」
「ひ、ひどい、獄寺君、真面目にやりましたよ!」

ちょっと来いと言われ、半ば獄寺君に引きずられながらたどり着いた場所は音楽室だった。
幼なじみは面倒事に巻き込まれたくなかったのか、着いてきてはくれなかった。

「良いか、よく聞け」

獄寺君はピアノの前に座ると鍵盤をぽーんとひき、これがドの音だと、声を出す。
私も同じように後に続き、獄寺君と一通りドレミの音に合わせて声を出しあう。

「お前、ちゃんと音聞いてないだろ。ちゃんと聞いてみろ」

獄寺君はそう言うと慣れた様子でピアノを弾きはじめた。
聞いたことのある曲調に思わず声をあげ、なんだっけなんだっけと腕を組み考える。

「カノンだよ」
「そうだ、カノンだ!獄寺君、ピアノ上手なんだね」

私はピアノに近づき、獄寺君の指を見る。
獄寺君は器用に両手を使いながら音を紡いでいく。
最後まで弾いてくれた獄寺君に私は拍手を送る。

「両手で弾けちゃうなんてかっこいい」
「カノンは初心者向けの曲だっつーの」

ピアノが好きと言うことが伝わるような、優しい目で獄寺君は鍵盤を見ていた。

「私でも弾けるかな」
「出来るだろ、ほら座れ」

獄寺君の横に座り、言われるがまま鍵盤をおす。
私は両手で上手く弾くことはできず、拙いながらも最後まで音を紡ぐ。

「やりゃあ出来んじゃねぇか」
「うん!できた!練習すれば、私でも両手で弾けるようになるかな?」

私は空中でピアノを弾く真似をし、無理かなと獄寺君を見る。

「ねぇ、何してるの」

不意に聞こえた低い声、音楽室の扉の前にいたのは雲雀さんだった。
いつもより眉間に皺がよっていて、機嫌が悪いのは一目見て分かる。

「雲雀さん、どうしたんですか?」
「来て」

雲雀さんは私の腕を乱暴に掴み、無理矢理椅子から立たされる。
獄寺君も椅子から立ち上がるが、雲雀さんは全く気にせず、そのまま音楽室を後にする。

「雲雀さん、待ってくださいよ!」
「うるさい。何してるの、君」
「いてて!」

雲雀さんは私の腕をぎゅううと掴み、痛さから思わず声が出てしまう。

「何をって、獄寺君とピアノ弾いてただけですよ!雲雀さんが私のことおんちっていうから、」
「僕に口答えするなんて良い度胸だね」

雲雀さんは私の両頬を掴むとそのまま横へと引っ張ってきた。

「ワォ、よく伸びる」
「いひゃ、いひゃいです、いひゃいですよ!」

パッと手を離され、頬が元の位置に戻る。
頬を下から持ち上げるように触り、顔が大きくなってしまったんじゃないかと不安になった。

「もう、なんなんですか一体」
「僕以外と群れるな」
「また無茶苦茶なことを、、、」

何を考えているのだろうかこの人は。
私は雲雀さんの綺麗な横顔を見ながら溜め息をつく。

「君、僕に言うことがあるんじゃないの」
「雲雀さんに?別にないですけど」

雲雀さんは呆れた様子で溜め息をついているが、本当に思い当たる節がない。
いや、もしかしたらあの事かもしれないと、心臓が少しだけ早くなる。

「まぁ良いよ。タイミングは君に任せるから」
「え、あぁ、はい」

条件反射で思わず返事をしてしまった。
なんのことだか分かっていない。
分かっていないのに返事をしてしまったのだ。
咎められるようなことはしていないはずだと、私は雲雀さんの横顔を見つめる。

それからまた数日後、私は雲雀さんから応接室に呼び出しをくらった。
雲雀さんは開口一番、まだなのかと私を詰めてくる。

「まだなのかって」
「いい加減に待ちくたびれた。もう良いだろう?」

そう言った雲雀さんの目は普段とは違うぎらつきを放っていた。
だめか、これまでかと私は白旗をあげる。

「バレちゃってましたか」
「僕に隠し事をするなんて100年早いよ」
「100年って、、、。一緒にいる時間も長いし、ちょっと難しいかなとは思ったんです」
「馬鹿だね」

雲雀さんの手によってソファへ倒されそうになった。私は慌てて雲雀さんの、意外にも筋肉質な二の腕をつかむ。ぐぐぐっと、お互いの力が反発している状況だ。

「ちょっと君、いい加減にしなよ」
「雲雀さんこそ、なんですか」

端から見たら不思議な光景だろう。
そんな私達の様子を見に来たのか、応接室の中に小鳥が飛んできた。
ちょうど良いところにきてくれた、上手く出来るかは分からないがひとまずやってみせよう。

「鳥ちゃん、頑張って特訓の成果を雲雀さんに見せようね!意気込みはどうかな?」
「ジューブン、ジューブン」
「おぉ、頼もしい。じゃあまずはこの歌からいってみようか」

私は右腕の中に鳥用のおやつをスタンバイさせておく。
鳥に対する調教がこれで合っているのかは分からなかったが、小鳥は芸を覚えてくれたのだから、まぁ概ね合っているのだろう。
小鳥が並中の校歌を歌い終わると、さっとおやつを食べさせる。

「はい!安定の上手さですねー、鳥ちゃん、実はもう一曲覚えたんだよね?あの曲は出来るかな?」
「モチロン、モチロン」
「じゃあお願いします、どうぞ」

私の合図とともに、小鳥は栗の木がモチーフになっている童謡を歌いはじめた。
うんうん、上手だなぁなんて考えながらおやつを手の中で振る。
最後まで歌い終わり、私が先程同様おやつをあげている時に雲雀さんは口を開いた。

「なに、これ?」
「なにって、鳥ちゃんに芸を仕込んでみたんです。上手に出来たと思いません?最後にもう一つあるから見てください」

雲雀さんは大人しく、黙ったまま私と小鳥を見ている。
よし、練習ではなかなか上手く出来なかったが今回はどうだろうか、少しだけ緊張する。

「鳥ちゃん、鳥ちゃんは、雲雀さんのことが、」
「スキ、スキ、ダイスキ、ダイスキ」
「ですって!雲雀さん!」

よし、成功したと私はガッツポーズを決めたくなった。小鳥はもぐもぐとおやつを咀嚼している。

「君、この練習って応接室でしてた?」
「え、まぁそうですけど」
「いつ頃から?」
「雲雀さんとカラオケ行った少し前ぐらいですかね」
「そう、そう言うことか」
「え、というか雲雀さん、なんでトンファー握って、って、あ、ぎゃー!!」

私は雲雀さんの理不尽な暴力から逃げるため、応接室の中をぐるぐると駆け回る。
私が悲鳴を上げているのをよそに、小鳥は羽を整え、やれやれ付き合ってられないよと言わんばかりに寝始めたのだった。
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とある日の放課後、雲雀は応接室から聞こえてきた声に思わず足を止める。

「雲雀さん、雲雀さんのことが、好き、好き、大好き、大好き」

彼女の声に雲雀の身体は一瞬で熱くなったのが分かった。
意中の相手が己のことを好きだと言っているのだから、それは至極当然のことなのかもしれない。
雲雀は身体の熱を冷まし、何食わぬ顔で応接室に戻っていった。

その数日後、雲雀は彼女の本心を探るために物理的に距離を縮めてみる。
彼女は振りほどこうとはしなかったが、それでも自分のことをどう思っているかは口にしなかった。

雲雀は思いを告げることも検討していたのだが、彼女の幼なじみの家庭教師でもある赤ん坊に止められていた。
君には関係ないだろうと雲雀が言うと、彼はの大人顔負けの口調で先に惚れたら負けって言うからなと呟く。

好きなのであれば勝ち負けなんてものは存在しないだろう、だが雲雀は今回の件もあったため、待つことを選択した。

「雲雀さん、雲雀さんのことが、好き、好き、大好き、大好き」

応接室から聞こえてくる彼女の声、雲雀は身体の熱を冷ますために歩き始める。

-まぁ気長に待ってあげるよ

-なかなか上手くいかないなぁ。鳥ちゃん、鳥ちゃんは雲雀さんのことが、スキ、スキ、ダイスキ、ダイスキ、、、

-スキ、スキ、ダイスキ、ダイスキ

-おお!上手上手!その調子で頑張ろう!
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