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終焉

「シャロンさん、突然のお呼び出し申し訳ございません。ソフィ様についてなのですが…。」
「…陛下が何をしたというのですか…?陛下は国を救うために命をかけて私と一緒に永久凍土のルーンを探しに行ったんですよ…?でもなぜ?なぜ陛下は衛兵に連れていかれないと行けないのですか…?」
「…シャロンさん…、いえ、シャロン様。」
「…え…?」
「…貴方様は本来この国の皇帝になるべきお人だったのです…。」
「…どういうことですか…?陛下が王族の血をひいてるじゃないですか?!私は従者の身…。そんな私がなぜ?なぜだというのですか!?」
「…それはですね…、ソフィ様についてですが…。確かにソフィ様は王家の人間ではあります。ですが貴方様が本来なるべき人だったのです…。昔シャロン様がお兄様と永久凍土のルーンのお部屋に入る前にマーカスに記憶を操作されたようで…、ソフィ様とは双子の姉妹でシャロン様が王位継承者だったのです。しかし、それを気に入らなかったマーカスの手によってソフィ様とシャロン様の記憶を操作してシャロン様がまるでいなかったことにされたのです…。実はソフィ様が知ったのはホント最近の話なのであれですが、私はお兄様から言伝を預かってて。もし自分の身に何かあった時にこのことを伝えてくれって…。」
「…。」
私は呆気にとられた。
メイド仲間が
「…突然の出来事で申し訳ございません…。あとソフィ様ですが…」
「…ソフィさまがなにをしたっていうの…。」
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