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戦い

「…。」
「…姫様…。私を殺すなら殺してください。私は強くなった姫様を見れて嬉しかったです。永久凍土のルーンも返還します。これを氷の国に持って帰れば元に戻ります…。」
「…。」
「…早く殺せぇ…!それが慈悲だというものじゃねぇか!何が氷の国だ!私が国王になっていればこんなことしなかった!キャロルも私のモノになっていればこんなに…こんなに人生狂わなかったのに…!永久凍土のルーンなんてあるからみんな狂った!あぁ!そうだよ!死ねるならさっさと死にたいよ!殺せ!この裏切りものを殺せぇぇぇぇ!」
「…言いたいことはそれだけですか…?」
「…はぁ…?」
「そうですか。残念です。マーカスのような従者を失っておじい様とお母様は落ち込んでました。ましてやおじい様はマーカスが国から出た時ずっと悩んで自問自答を繰り返していたのです。彼を本当にあのような処罰でよかったのかと。結局皇帝がお母様に変わった途端人が変わったように老けてしまいすぐになくなりましたがね…。死ぬ直前もずっと気にして顔が悲しげでした。そんなマーカスのこと私は好きでした。でも今の言葉を聞いて私の気が変わりました。ここであなたには…。」
「…ソフィ危ない…!」
私はソフィを庇って倒れ込んだ。
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