セレーナの港町には、アル中たちの魂が渦巻いていた。

もともと人柄の良かったチャーリーはここに来て10日程で30人のアル中（なかま）に慕われるようになっていた。


錆びついた倉庫の奥深く、薄暗い部屋で、チャーリーと仲間たちがほろ酔いながら騒いでいた。

「なんで集まってるんだっけ？」
誰かが言った。

部屋は酒の匂いとともに、壁にこすれたような笑い声と荒々しい悪態がこだました。

「なにもなくてもいつも集まってるだろうがよ」
誰かが笑いながらそう言った。

床にはぶつかりそうなほどの古い酒瓶が転がり、足元が抜け殻や吐瀉物で覆われていた。

「アスレイどもをやっつけるんだ！」チャーリーの声は酔っ払いの興奮に震えていた。

仲間たちはなぜ集まっているのか思い出した。
｢そうだった！｣

それに合わせて酒にまかせた叫び声をあげた。
「この街を我々のものにするんだ！」

彼らは時折、支離滅裂な言葉を口にし、
記憶を失ったり、間違った情報を提供したりすることもあった。時には吐いてしまい、
混乱した状態で何が起きているのか理解できないこともあった。

それを何日か繰り返し、、、

「おれたち、海賊になろうぜ！」チャーリーはふらふらと立ち上がり、間違った方向に歩き出した。「宝さがしに出発だ！」

目的を見失う。

部屋の片隅では、一人の男が突然奇声をあげ、
もう一人は逃げた女房に帰ってきて欲しくて泣き叫んでいた。
その隣では、踊って彼らを見下してバカにする者もいた。さらに、別のグループでは、酔いつぶれて意識がほとんどない人が床に寝そべり、呻き声を上げていた。

すると、そんな最中一人の男が突然手を叩いて立ち上がった。

「待ってくれ、みんな！」

とジョンは大声で叫びながら、酒の香りを漂わせながら仲間たちに向かって歩いていった。

「良い復讐計画が浮かんだぞ！」