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第2章新たな冒険がはじまる

健一は退屈していた。王の座に就いたものの、神の力で政治は自動化され、都市の財政や治安は安定していた。

妾は10人おり、毎日浴びるように酒を飲む日々。健一の子供が300人に達する頃、調律者が現れた。
「神器が集まりすぎて世の中のバランスが崩れ、宇宙全体で生態系に乱れが出ている」と告げた。

「そんな物騒なものをひとつの星にまとめておく方がおかしいだろう」と健一は反論した。

健一は神器の力で調律者に攻撃したが、その力は無効化された。調律者は冷ややかに雷を落とし、健一は石と化した。

「永遠に眠れ」と調律者は言い残した。

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**50年後。**

健一は目覚めた。石化が解かれた。目の前には神殿の魔法陣を右手に宿す少年が立っていた。魔法陣の力で石化が解かれたようだ。

「また調律者に石にされる前に、神器を返してあげてください」と少年は告げ、霧のように消えた。

「まずは情報収集だな」と、健一は墓場へ向かった。
「お、あったあった」と、健一が見つけたのはチャーリーとロイの墓だった。寿命を迎えた彼らは静かに眠っていた。

健一が墓に手をかざすと、50年前のチャーリーとロイの肉体が復元された。目覚めた二人は驚き、混乱していた。

「昨日飲みすぎたかな…なんでこんな所に?」とロイ。

「今はあれから50年後だ。お前たちは既に寿命で死んでいたが、肉体を復元し、人格を形成して戻した」と健一は説明した。

「つまり、おまえの神器を返すために、俺たちのコピーを作ったってことか! 人の命を弄ぶなんて!」とロイは激昂した。

「俺は酒が飲めれば構わねぇよ」とチャーリーは笑った。「せっかく授かった命だ、楽しまないと損だぞ」とロイをなだめた。

「たしかにお前さんの言う通りだ。だがもう二度とこんなことするなよ」とロイは健一に告げた。

「まずは酒場に行くか」と健一は提案した。

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酒場は賑わっていた。時代が変わっても、人々の欲望は変わらない。健一と二人は酒を酌み交わし、情報を集め始めた。

「50年も経てば、何がどう変わったか分からんもんだな」とチャーリーが言った。

「そうだな。でも、俺たちは生きてる限り楽しむしかない」と健一は応えた。

「この神器のこと、どうするつもりなんだ?」ロイが尋ねた。

「調律者がまた来る前に、何とかしなければならん。だが、まずは情報だ」と健一は答えた。

「俺たちの命は一度終わったものだ。もう一度生き返った意味を考えないとな」とロイはつぶやいた。

「考える暇があったら飲もうぜ、ロイ」とチャーリーが笑い、杯を掲げた。

「その通りだ」と健一も笑い、杯を掲げた。

新しい時代、新しい仲間、新しい敵。調律者と神器の問題に立ち向かう彼らの冒険が再び始まろうとしていた。
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