健一がエンジェルに戻ると、皆が暖かく出迎えてくれた。五郎、チャーリー、ミア、エミリー、リリー、リリス、レイスは口々に賞賛の言葉を投げかける。

「お帰り、健一！」とミアが笑顔で迎える。

「よくやったな、健一！」と五郎が力強く肩を叩く。

「無事で何よりだ」とチャーリーが酒瓶を掲げて言う。

健一は九から酒鬼魔を取り除き、ミアに九に座標入力を教えるよう指示した。

五郎は十三の肩を叩いて、「ユウタとダイチとまた美味い飯を食って飲もう」と言い、十三は涙を浮かべた。

九は戦艦の技術力に驚きながらも、元いた星への座標を入力し終え、発進の喜びを隠せない。

エンジェルが転移すると、健一たちの故郷の星が見えた。そこに複数の小惑星が向かっているのが見えた。

「あれが石の雨か…」と九が憎むように見つめる。

チャーリーがミアを見て、「ついにあれの出番か」と呟く。

ミアは、「超長距離物理崩壊砲発射用意！」と指示を出す。

「目標数把握！」とアリス。

「目標までの距離確認！」とエミリー。

「エネルギー調整完了！」とリリー。

「発射！」とミアが命じる。

エンジェルから複数の光が小惑星へ向かい、跡形もなく消え去った。故郷への脅威は無くなったのだ。

エンジェルが地表に着陸すると、サトシが迎えてくれた。九は石の雨を止めたことを喜び、「お前が無事ならそれでいい」と泣くサトシに抱きつく。

五郎と十三は照れくさそうにユウタとダイチに駆け寄る。「すまねえ、みやげは忘れちまった」と五郎が言うと、十三は「こいつがもたもたしててさ」と言い訳する。ユウタは「今夜はご馳走作ってやる」と言い、ダイチは「とびきり上等の酒があるんだ」と二人を暖かく迎えた。

ナオミが駆け寄ってきて、「無事に帰ってきてくれたのね」と健一に抱きつき、キスをする。健一は「出かけるぞ」と言い、ナオミをエンジェルへ連れ込んだ。

飛び立つエンジェルに向けて九が「どこに行く気だ？」と尋ねる。

健一は「俺らの成長速度を抑える方法を探す旅に出る」と答えた。

十三は「あと数年で死んじゃうもんな」と呟く。

五郎は「信じて待ってるぞ」と言い、エンジェルは転移し見えなくなった。

サトシは「もう開発したんだけどな」と笑い、九と十三、五郎も笑った。

健一の旅は続く。