驚きに満ちた五郎の目が周囲を見回す。
「ここは……異世界じゃなくて、別の星だったのか……」

健一も同じく混乱した表情を浮かべ、
「俺たちは……神器を持ち帰るためのエージェントだった……」

その言葉に、五郎の心はざわめきを覚える。
「十三を……死なせてしまった……」

「しっかりしろ！奴が来るぞ！」チャーリーは警戒するよう呼びかけた。

黄金色に輝く右目を持つ九が姿を現した。「そうだ、神の目をよこせ……それで、石の雨を防いでやる」

｢転移装置が完成したが、エネルギーは1人分しかない」と告げると、健一に襲いかかった。

「待て、九！」五郎が必死に彼を制止しようとするが、九は手を躱し、杖で五郎の胸を突いた。

「五郎！」健一が絶望の声を上げ、彼のもとへ駆け寄るが、胸には大きな穴が空き、手遅れだった。

「チャーリー、手を貸してくれ！」健一が叫び、九に向かって飛びかかる。

チャーリーは怒りに震えながらも神の剣を振り、九へ幾重もの剣閃を放った「この力なら、お前と戦える！」

その言葉の直後、九はチャーリーと健一攻撃を全て避け、「全ての動きを予知されているのか...」絶望するチャーリー。


九はチャーリーへと杖を向けると強い力で引き寄せられた。
「引力と斥力の能力か...」杖の能力を暴くも悔しそうなチャーリー。

九は容赦なく胸に杖を向け穴を開けた。

その後、九は健一に目を向け、「お前は再生できないように、ミンチにしてやる」と言った。

健一は絶望の中、「これは勝てねえな」重力に押しつぶされるようにして健一は諦めた。
赤い液体になり神の指輪と神の目が落ちていた。

「これで、みんなを...サトシをら救える...」九が呟き、神の目と指輪を回収し、階段を上っていった。


TheEND