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第1章: 新たな世界への目覚め

塔の中に入ると同時に、銃弾が健一の頭を撃ち抜いた。よろめく健一だが、すぐに再生し、「俺たちの侵入が既にバレてるのか?」と呟いた。

周囲には銃を持った10人が待ち構えており、彼らの手には赤い目のタトゥーが刻まれていた。


アウラの者たちだ。
彼らは口々に「本当に奴は不死身だ」「化け物だ」「どうすればいい?」と動揺していた。

その時、奥の方から一人の男がやってきた。「銃士は下がれ、魔法士は前へ」と号令を飛ばし、指揮官のようだった。

「集団捕縛魔法でやつらを捕らえる」と命じると、魔法士と呼ばれる10人が3秒ほど詠唱し、健一、五郎、チャーリーに網を掛けて動けなくした。

指揮官は近づき、不敵に笑った。「ようこそ、健一、五郎、チャーリー。俺の名前は十三だ。」


五郎は疑問を口にした。「なぜ俺たちの名前を知っている?」

十三は答えた。「俺たちの長は未来視の能力を持っているのさ。」

「未来視とは大した能力だな。目的は神の目か?」
と健一が問う。

「その通り、神の目を差し出してくれりゃあ無傷で返すよ」と+三は笑った。

「俺たちはあんた達の悪行を止めに来たから、それは無理な話だ」と五郎が断言した。

「そういうこった。チャーリー、網を切れ」と健一が指示した。

チャーリーは一口酒を飲んで頷き、尻尾を振り、3人を拘束した網を切断した。

驚いた十三は、「神の剣か。これは聞いてなかったな」と苦笑いし、攻撃の合図を出そうとした。

「チャーリー、やれ」と健一が言った。

チャーリーはジャンプし、一回転して、健一と五郎以外の銃士と魔法士の体を両断した。

十三の驚愕は瞬時に現実となり、自身の体もまた両断されていた。彼は地面に倒れ込みながら、「長には誰も敵わない...」と告げ、息を引き取った。

健一、五郎、チャーリーは冷静に周囲を見渡し、次の行動を考えた。


塔の階段から男がゆっくりと降りてくるのが見えた。「上の階には行ってくれるなよ?」と健一たちに向かって声をかけた。

五郎が尋ねた。「お前が集団の長か?」


「そうだ。俺の名前は九(イチジク)。」

男はそう答え、健一たちの目の前まで来ると、杖を持ってローブを被り、黄金色の右目を露わにした。「久しぶりだな。兄弟。」


「初めましての間違いじゃないか?上の階には何がある?」健一は疑問を投げかけた。


九は一息つき、深く頷いた。「そろそろお前らにも思い出してもらわないとな。全て話そう。」


チャーリーは手に持っていた酒瓶を口に運び、酒を飲んで座り込んだ。「長くなるならトイレ休憩はさんでくれよ?」と冗談めかして言った。
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