ある日の放課後物語。
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「だけどこんないっぱい貰っていいの?」
たくさんの肉まんが入った紙袋を抱えたあなた。その数の多さに少し申し訳なく感じました。
「いいある。乱馬に会たら一緒に食べようと思てたね。だけど猫飯店帰る、もう必要ないね。なまえが食べてくれるなら嬉しいある」
そう言ってシャンプーは再びにこりと笑います。
「乱馬くんにあげないの?」
「猫飯店で出来立てのもの食べてるね。大丈夫ある」
「……え、だけど猫飯店いるかまだわからないよ?」
なにかを食べに行こうという話を聞いただけで、猫飯店に行ったとは言っていません。シャンプーの言葉にあなたは少し慌てました。
そんなあなたの気も知らず、シャンプーは自分の両手の指を絡ませると頬に寄せます。
「絶対いるね!乱馬と私、運命の赤い糸で繋がてるある。乱馬のことわかてるね、わたし。乱馬きっと私恋しくなたけど、あかねの手前、猫飯店行く言えなかたに違いないね」
「ふ、ふーん?」
「あかねの前で言たらあかね着いてくるある。だから友達と行くフリして私に会いに来てくれてるね!」
「なるほど……?」
自信満々な言動と都合のいい解釈に、強引に納得させられたあなた。
猫飯店にいたら嬉しいという妄想を都合よく語ったシャンプーは、寄せていた両手に頬擦りをしていましたが、ふと我に返りました。
「は!しまた!こうしてる場合じゃないある!なまえ、再見!」
「あ、バイバーイ」
シャンプーは畳み掛けるように挨拶をして、猛スピードで自転車を漕いで行きました。
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