ある日の放課後物語。
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→左の道!
左の道を選んだあなた。
しばらく歩くと自転車のベルが聞こえ、あなたは道の端へ寄ります。
すると驚くほど大きな、ガシャン!という音が聞こえました。
「你好!なまえ。学校帰りか?」
「シャンプー!うん、そうだよ」
大きな音は自転車が落ちてきたからでした。
自転車の持ち主のシャンプーは、何事もなかったかのようにあなたに声をかけてきます。
こうして何処からともなく自転車に乗ったシャンプーが落ちてくるのは、別段珍しいことではありません。
シャンプーはあなたの隣に並ぶと、歩調に合わせて器用に自転車を漕ぎだしました。
「乱馬、ますぐ家帰たか?」
「どーかな……あ。そういえば、友達となんか食べて帰るって言ってたよ」
「あいやー!もしかしたら猫飯店いるかもしれないな!」
「そーかもね」
乱馬のことが大好きなシャンプーは、口を開く度に彼のことを話します。シャンプーの中で乱馬の優先順位は群を抜いて一番なのです。
そんな彼がどこにいるのか逐一知りたいシャンプーは、あなたの言葉に喜びを隠せません。
「謝謝、なまえ。私、乱馬に会いに行くね!」
「いってらっしゃい」
行き先を見つけたシャンプーはぎゅっとハンドルを握ったのですが、ふと何かを思い出したようです。
「そうだ、なまえにこれやるね」
「なに?」
「受け取るよろし」
シャンプーはおかもちから紙袋を取り出すと、あなたに渡しました。
ほんのり温かい紙袋を受け取ったあなたはその紙袋を開けます。すると中には綺麗な白い円がいくつも見えました。
「……肉まん?」
おいしそうな皮の蒸された匂いと湯気が、あなたの頬を撫でました。
猫飯店の肉まんは隠れた名物なのです。
「ありがとうシャンプー!」
「気にしないでいいある」
あなたの笑顔を見てシャンプーは嬉しそうに微笑みました。
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