ある日の放課後物語。
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「とにかく!黒バラの小太刀!」
「なんですの?」
「これあげるから解放して」
この場をどうにかしようと、あなたは鞄から取り出した写真を小太刀に渡しました。
その写真を見た小太刀からは先程までの気迫がなくなり、恋する乙女の顔をしています。
「こ、これは乱馬様のお写真……!」
小太刀は両手で大事に持った写真を胸元に押さえ、うっとりとした表情をしたかと思うと、あなたを見てニヤリと笑いました。
「……ふっ、しかしこれでおさげの女の手先ではないと証明出来たわけではありませんわ」
「あのねぇ」
「こちらの写真は遠慮なく頂きますが、今回は見逃して差し上げましょう。ごめん遊ばせ」
おーっほっほっほっほ!!!
そう高笑いをしながら黒薔薇を撒き散らし、小太刀はその場を去りました。
「なんだったの……」
黒薔薇吹雪を受けたあなたは呆然と小太刀が去った方を見つめていました。すると突然、背中に悪寒が走ります。
スリスリスリスリ。
「何してくれるんですか、九能先輩!!」
「いや、なになまえくんに頬擦りを」
頭にたんこぶを一つ作った帯刀は、あっけらかんと答えます。
そしてめげることなくあなたの両手を掴むと、距離を縮めてきました。
「それよりもなまえくん。我が妹を闘いもせず蹴散らすとは……流石は僕が見込んだ乙女!!」
「は、」
「妹の罵声から僕を救うなど、愛なくては出来ぬことだ!!君のその愛情が僕は猛烈に嬉しい!!!」
「え、」
「しかしながらその鞄に早乙女の写真が入っていたというのは実に解せぬ!!……は!もしや僕の写真が欲しいがために、要らぬ早乙女の写真を渡したのだな!?」
「あの、」
「そうだな!?そうなのだろう!よーし、君に僕の最高に格好良い写真を贈ろうではないか!!はっはっは!」
「ちょ、」
「だが今の僕には何の持ち合わせもない!僕から贈れるものはただ一つ……!!さぁ僕の熱い接吻を受け取ってくれ…!」
「……っ!!」
がっちりと両肩を掴むと、真面目な顔をした帯刀がゆっくりと近付いてきます。
……熱い接吻が交わされたのか、はたまたもう一つたんこぶが増えたのか、それはあなただけが知るお話です。
END.
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九能ちゃんオチ!
……小太刀がいっぱい出てましたね!小太刀もすきです。九能ちゃんのうざい(言い方)やり取りは、満足な出来です笑