ある日の放課後物語。
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公園へ逃げ込んだあなたは、飛んでくるリボンを避けて走り回ります。
「ちょろちょろとねずみのように……!大人しく捕まった方が身のためですのよっ!」
「捕まった方が怖いし!」
小太刀はしびれ薬や眠り薬を使ったり、小細工を使用しては相手を陥れたりと陰湿なやり方で有名なのを知っているあなたは、捕まらないよう必死です。
そんなあなたと小太刀の間に謎の男が乱入してきました。
「ちぇ~~すとおおおっ!!!」
木刀を構えてあなたと小太刀の間に立つ男に、小太刀の動きがとまります。
「……お兄様」
「小太刀、僕のなまえくんになにをしているんだ」
「誰が九能せんぱいのものですか!」
男は小太刀の兄・帯刀でした。
大胆な発言に小太刀は目を見開き、口元を両手で押さえると帯刀の肩越しにあなたを見ます。
「な!お、おさげの女の手先のみならず、あなたはお兄様の恋人なのですか!?なんと敵ながら天晴れな!!?」
「だから、違うって!」
「心配するななまえくん。変態の妹を持つのは兄として苦労するが、なにがあろうと君を守るぞ!」
「いやいや、だから……」
あなたが否定しても、二人の耳には全く届いていません。
すると小太刀が何か思い出したように手をポンッと叩きます。
「……そうでした。何処かで見たことがあるはずですわ。お兄様のお部屋に飾られているお写真と、同じ顔じゃありませんこと?」
「写真!?」
リボンをクルクルさせながらそう話す小太刀に、あなたは驚いてしまいます。
「なまえくんの写真まで見つけるとは、目ざといな。……案ずるな、なまえくん。一番かわいい写真を飾っているぞ」
「そういう問題じゃないです!」
振り返ってピースサインをする帯刀にあなたは声をあげますが、流出した写真の元は帯刀の級友だろうと半ば確信して、がっくりします。
「あなたも哀れですわ。このような変態から好かれるだなんて」
「僕は変態ではない。変態はお前だ」
「ならばド変態なのですね」
「ド変態はお前だ!陰険女!!ひねくれ者!!!」
「きぃぃぃ!憎々々々しい!!なぜこのようなものが兄なのですか!!!」
どっちもどっちな展開に、あなたは溜め息をつかずにはいられません。
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