ある日の放課後物語。
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「新しいたい焼き屋さん……あ、ここか」
「いらっしゃい!」
せっかくなのであなたはなびきからもらった券を使おうと、券に記載された地図を頼りに店へと足を運びました。
そこには人の良さそうな店主がたい焼きを焼いており、とても香ばしい匂いがしています。
「どれにしようかな……黒あんのたい焼きください」
迷ったあなたは定番のたい焼きにしました。
「あいよ!黒あんのたい焼き二つね!」
「二つ……?」
「みょうじさーん、奢ってくれてありがとう!」
店主の声に首を傾げたあなたでしたが、考える間もなく隣から声がしました。
「ひな子先生!?いつの間に……」
にこにこと屈託のない笑顔を見せる女性は、担任の二ノ宮ひな子でした。
ひな子はあなたの問いに答えます。
「先生、たい焼き食べたいなーって思ってたらみょうじさんがお店にいたから来ちゃったの。ごちそうさま♪」
「そうなんですか……てか、奢りなんですか?」
「……てへっ!」
悪びれもなくひな子はウインクをします。
教師に奢ることになってしまったあなたは、なびきからもらった券が二枚で良かったと思いました。
「お嬢ちゃんたちかわいいから、もひとつおまけしとくね!仲良く食べなっ」
「わーい!」
「ありがとうございます」
二人のやり取りを聞いていたのかいないのか、店主の計らいでたい焼きは三つになりました。
ジャンプして喜ぶひな子が、店主から袋に入ったたい焼きを受け取ります。
「ラッキーだね、みょうじさん!」
「そうですね」
「あ!いけない!先生、用事あるんだった!みょうじさん、また明日ねー!」
にこにこした様子から一変、腕時計で時間を確認したひな子は、手を振りながら走り去って行きました。
最初に買ったものと、おまけでもらったたい焼きを大事に抱えたまま。
「え、先生!たい焼きー!」
まだたい焼きを口にしていないあなたは急いで追い掛けますが、その逃げ足は子供のように速く、あっという間に姿が見えなくなりました。
すばしっこいひな子を見つけるのは厳しいと判断したあなたは、泣く泣くたい焼きを諦めることに。
立ち止まった先を見ると、道が二又に分かれていました。
どっちに進む?
→右の道
→左の道