九能帯刀
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※同い年設定。多少S。
※会話のみ。
「九能ちゃーんっ!」
「む、みょうじなまえではないか。どうした?」
「実は、その……」
「?」
「もう九能ちゃんってば、悟ってよ!」
「みょうじなまえ……まさか!」
「その、まさか」
この日をどれだけ待ち侘びたことか!
2月14日・バレンタインは乙女達のイベント……それすなわち!
今日はこの九能帯刀の日!
天道あかね、おさげの女の手作りチョコレートを楽しみにはしていたが、
まさかみょうじなまえまでもがこの僕に!!
「それは手作りか?」
「うん、あげようと思って」
くぅぅぅっ!
嬉しい、嬉しいぞぉっ!
九能帯刀17歳、今猛烈に感動している!
「そうかっ!しかと君の好意、受け取ろう!」
「うん」
「………」
「………」
「…………何をしているのだ?みょうじなまえ。チョコレートを上に掲げて」
「え、だから"あげよう"と思ってさ、"あげた"の」
「……あげるとはそっちのあげるなのかっ!?」
「引っ掛かった!!」
女子らしからぬ笑いを見せるみょうじなまえに、僕の心はへし折られてしまった。
「ぼ、僕はてっきり……」
「もらえると思った?」
「あぁ……」
「ほんと、九能ちゃんらしいね、はい」
「……?」
「いらないの?」
「く、くれるのか?」
「うん、さっきのは冗談。九能ちゃんの反応が見たかったから」
「な……っ!みょうじなまえっっ!う、嬉しいぞぉっ!」
「はいはい、よかったね」
「あぁ。……なんだ?その手は」
「それ、ただじゃないわよ。三千円でどう?」
「な、なに!?有料なのか!?」
「だってあかねちゃんの手作りだもん」
「天道あかねの手作りぃっ!?買った!」
「そうこなくちゃ!」
「ところでお前からはないのか?」
「私から?え、ごめん。考えてなかった」
「……そ、そうか……」
「まぁでも欲しいならあげるよ、ほら」
「何だ、あるならあると始めから渡せばいいではないか」
「何様よ、アンタ」
「まぁなんにせよお前からのチョコレートは有り難く頂戴するぞ、みょうじなまえ。……ふむ、しかしせっかくのバレンタインだ、」
「デートはいりませんからね」
「むっ、デートではない。この記念すべき日に僕と交際を始めようっ!!」
「するかいっ!!」
「なにぃ?バレンタインとは恋する乙女が意中の男性にチョコレートを渡す特別な日だろう!」
「まぁあってるけど、はっきり言っておくから。九能ちゃんにあげたチョコレートは何を言われようと義理だからね」
「ぎ、義理……っ!!」
「ま、でも日頃お世話になってるから、そのお礼も兼ねて、」
「みょうじなまえ……っ!」
「ホワイトデーは4倍返しでいいから、じゃ」
……もはや言葉が出なかった。
END.
ぷち設定。
天道家のいとこ。17歳。
なびきと気が合う。(重要。笑)
風林館高校に通い、天道家の内部事情にも詳しい。
両親が海外赴任のため、一人暮らしで、天道家に半居候中。
ちなみにこのあと九能ちゃんは体調を崩したようです。